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「麻雀の歴史や考え方を伝えていきたい」小林剛が明かす優勝インタビューの裏側


日々気にしていた優勝確率

-優勝おめでとうございます。『優勝できそう』と思ったのはいつですか。

実際に『優勝しそうだな』と思ったのは、5/13(月)の試合終了時点です。
各チームのポイントを元に、10万回コンピュータに打たせて優勝確率を出してくださっているアメリカさんという方がいて。コンピューターに打たせているので、細かい条件は考慮されておらず、実際は多少変わるとは思うのですが、大勝ちした日は「明日のアメリカさんのデータ何%になってるかな」と話題になったりしていました。

その統計を楽しみに見ていたら、5/10(金)終了時点では47.3%だった優勝確率が、5/13(月)の瑞原・優の2連勝によって、90.7%になったのです。

私は月曜が終わった時点では『70~80%になったかな』と思っていたので、『人間の感覚とは違うんだな』と、人間とコンピューターの違いを楽しく見ていましたね。

月曜は、そのデータを見る前でも『優勝しそうだな』と思っていました。そこからさらに翌日の2着1着で『あ、決まったな』という感じでしたね。残り4回、しかもパイレーツが抜けていて、2位・3位・4位がそこそこ競っている状況なので、現実的に2位狙いになってきます。
月曜までは『半荘残り8回でプラスしなきゃ』という感覚だったのが、月曜の連勝で『あとは現状維持で、残り試合数減らせばいいや』という感じでした。数を減らすだけだったはずが、2着1着だったことで、残りの4戦4ラスでも、トップを取るチームが分散すれば良いので、木曜に連勝が出なければだいたい勝ちという状況でした。
過去に4半荘で400p変わったケースもあるので、ほぼ安心とはいえ、何が起きるかわからないので、『優勝が決まったから適当に打てる』という数字ではないので、油断はしないようにしよう、となってましたね。

安全圏から大三元に向かっていくチームメイト


-チームメイトに対して、印象深かったことはありますか。

なんか「あとは終わらせるだけだよ」って言ってるのに、大三元に向かっているやつがいましたね(笑)。ここで堅くいかないで、いつ堅くいくんだと(笑)。
あれは楽屋でも「何やってるんだ!」「これはだめだろ!」と騒いでましたね。
本人は「いい待ちで6400だったんで」と言ってましたが、大三元に放銃すると暫定トップからラス目になり、10万点ぐらい失うので、6400もなにもないけど(笑)。
確かにトップ目からの加点なのでトップ率は上がりますが、一戦目がトップで余裕ができたところで、「さあ、あとは無難にいこう」と話していたところでした。
手が縮むといけないので、「普段よりはちょっと堅く」くらいの気持ちでしたが、それがまさに大三元の2副露に向かっていくとは、ほぼ勝つとしてもダメですね。

自身の成績の原因

-昨年から小林さん自身は負けていますが、何か原因はありますか。セミファイナルから調子が上がった理由は。

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