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燃える監督 ―赤坂ドリブンズ再生の軌跡Vol.7 「新人の2人はものすごく高い期待をして、その通りだった」

初年度優勝を果たすも、その後は不振が続く赤坂ドリブンズ。 今季、新メンバーを迎え新体制で優勝を目指すチームを、渦中の越山監督が語る――。


■レギュラーシーズン突破はさすがに大丈夫、今は優勝しか見ていない

-前回の取材では「不安がある」とおっしゃっていましたが、ドリブンズは残り6試合の段階でプラス372.9ポイントの2位と、1ヵ月で大きくポイントを伸ばせました。

ピーク時からは少し減らしてしまいましたけど、前回の取材の後にたろうさんの特大トップや同日連勝がありましたし、レギュラーシーズン突破はさすがに大丈夫でしょう。今はもう優勝しか見ていません。

-やはり、たろう選手のMリーグ新記録となる超特大トップは大きかったと思います。

2月26日の第2試合、鈴木たろうがMリーグの歴代最高スコア記録を100点更新する、
112800点のトップを獲得。

そうですね、あれで2試合分のトップですから。まあ、あの大トップがなかったとしても同じようなポイント差でずっといければ、という感じでしたけど、2回分のトップはやっぱり大きかったです。

-レギュラーシーズンの残り試合はどういう展望で戦うのでしょうか。

ひたすらトップを取りにいきます。過去の話で言うと、優勝した1年目の最終戦で、無事にレギュラーシーズンを抜けるため、園田がラス回避を一番に考えて着アップを狙うリーチをかけなかった、ということがありました。今回はそういうことはせず、トップを貪欲に取りにいってほしいと思っています。

Mリーグ2018-19レギュラーシーズン最終戦、ラスだけは引けない園田は、ラス目と100点差のオーラスで3巡目のピンフ赤テンパイをダマテンにし、そのままアガって3着をキープした。

たとえば浅見はこの間、点数を持っている状況でラスだけにはならないよう消極的な手組みをしたことがありました。もしかしたらチーム状況を考えてのことだったのかもしれませんし、その気持ちもよく分かるのですが、本人には後で「そういうことはしなくていい、個人のリーグ戦のようにのびのび打ってほしい」と伝えました。残りの試合に関しては、もちろん合理的な範囲の中でにはなりますが、「ガンガンいこうぜ」という感じですね。

■個人タイトルはできる限り獲らせてあげたい

-個人の成績で言いますと、たろう選手は最高スコア賞の獲得が濃厚、太選手が4着回避率のタイトルを狙えそうです。

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