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金本さんに無理やり「クソ鳴きドリル」というタイトルをつけられそうになった話【文・木村由佳】

 前回は「どうしてこの本を出すことになったか」という話を書いたが、今回はこの本の中で一番苦労した部分について書く。

それは、タイトルだ。

「本を出すのはいいけど、この題名はイヤだ」

川村さんにそう言われた私は脊髄反射で「あんた、コバゴーか」と返してしまった。

2015年に小林剛プロの「スーパーデジタル麻雀」という本を出した時、最後まで小林さんはこのタイトルを嫌がったのだ。

しかし、川村さんの気持ちもわからないでもない。竹書房の金本さんから提案された書名は「クソ鳴きドリル」。当時大流行していた「うんこドリル」の、完全なる二番煎じである。

「でも、コバゴーですら、『このタイトルイヤです』が通らんかったんやで。無理ちゃう?」

川村さんは、「コバゴーと一緒にすんなや。俺は俺だろ!」と完全に怒ってしまった。

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