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【無料記事】選ばれなかった女④黒木さん動く【飯盛裕美子】

※記事の最後に当企画への募集要項があります。

お金にかかわることはセンシティブなので、慎重に扱うことは大事だ。

金本さんから指摘された自己負担金について、早速黒木さんに相談のLINEを入れた。すぐに返事をくださり、突然の連絡だったのにわざわざ電話してくださった。

「かくかくしかじかで、お金を取ることについて少し懸念があるようです」
「ちなみにいくらなんですか?」
「2万円です。内訳は、撮影費1万円、デザイン費6000円、ギャラリーレンタル費用2000円、展示にかかる材料費2000円です。人数は私含めてMAXでも7人の想定です」

黒木さんは半笑いしながら

「そんなのちゃんとした人が見たら全く儲からないって絶対にわかるじゃん。そんなことで炎上するかもって言い出したら何も出来ないよw そもそもカメラマンなんて昔は10万円以下の仕事なんてやらなかったんだよ。展覧会ってそんなもんでできるの?」

「探せば安いところはあると思います。ただし展示の為にパネル買って写真貼るとか、キャプション作るとか、そういった展示のあれこれに関わる部分は誰も出来ないと思うので、私が全部やることになると思います。その辺のために少しだけ費用見てます」

「50人から2万円集めますなら不安になるのもわかるけど、これこれこういう理由でこれだけお金がかかるんですって、今のこの会話も含めて全部note書いて公開すれば、絶対大丈夫だよ」

「な、なるほど…!確かにそうですね!」

暗雲から一筋の光が射してきた。

ちなみに私は黒木さんとちゃんと会話したのは、この時が初めてである。
黒木さんは早口で、だけど私が説明するまでもなく、色々な事情を汲み取ってくださった。
修正した企画の話にもなった。

「いやぁ僕は最初の企画のまんまの方がいいと思うな。選ばれなくてショックを受けるというのは、誰にでもあることで。ただみんなはそこで終わっちゃう。残念だったなーかなしーなーで終わり。そうなってほしくないんだよね。タイトル取った人だってそう。こっちからコレやろうよって言っても、いやあいいですよーって。だからかねやんも、この企画いいねってなったんだよ。この企画の過程を公開することは、他の麻雀プロ達にも、こうやったら出来るんだって事を見せられるのが良いと思うんだよね」

私が企画を通して成し遂げたかったことや、あるいはそれ以上のことを見出してくださった。
金本さんは編集長としての今までの実績、傾向を重視されているはずで、私はその意見を無視することは出来ない。
ただし、第三話の恩師との話からもわかる通り、この企画を本当にやりとげるとしたら、既存の概念をある程度捨てる必要もあった。

それを説得するだけの話術と実績は、私は持ち合わせていなかった。

「たしかに、この企画発案に至った経緯はやはり【選ばれなかった】という事実から始まるので、そこはそのままの方が企画の意図がしっかり伝わる気がします」
「企画の発案からの過程を全部noteで書くのはどうですか?」
「そんなことさせてもらっていいのでしょうか?元々Xか何かで過程を公開するつもりだったので、嬉しいです!」
「勝手に原稿書いて、金本さんに送って『載せてください!』てのが一番早そう。載らない可能性もあるけど、面白ければ載るので、やってみる価値はあると思います。どれぐらいで書けそう?」
「えーと、今週末…までには…?(咄嗟にビビってバッファを設けた)
「もっと早く書こう。近代麻雀新人女流プロ2024の話題が冷めないうちに。最初だけ大変かもしれないけど、がんばってみて」
「わかりました!!!すぐ書きます!!!」
「タイトルの件もこっちの方がよくない?って僕からかねやんに言ってみるよ」

とんとん拍子に話が進み、企画の内容がいよいよ確定した。

まさか黒木さんがこんなに親身になって色々考えてくださるとは全く想像しておらず、面食らってしまったのだ。

いろんな事が突然に、すごいスピードで起きて、変わって、また変わってしまって脳が興奮してしまい、いてもたってもいられずすぐに原稿を書き始めた。

かっこつけた文章を書こうとしなくて良い、とも言ってくださったので、とにかく書き出してみた。翌日の朝、金本さんに2084字の原稿をお送りすることができた。
その原稿が、すでに公開された第一話である。

そこからさらに続きを書いて、ソッコーでアップされたのが第二話だ。

ありがたいことに、すでにたくさんの方が読んでくださって、いいねもいっぱいついている。
また、この企画に対するご意見も既にほうぼうから頂いている。

この短期間に色んな人に色んな事を言われて、迷ったり、混乱したりもあったけど。
私はやっぱり当初の通り「可愛くなりたいよ…」と言ったあの子の、健気で、悲痛な言葉に突き動かされた原動力のまま、この企画「選ばれなかった女たち」を進めたいと思います。

当企画「選ばれなかった女たち」に参加してくださる女流麻雀プロを募集します。

概要: プロのカメラマンとデザイナーと力を合わせ「選ばれなかったけど、私にはこんな魅力があります!」を伝える自主制作自己PR特集を作成し、近代麻雀noteで発表する。全てのnote発表後、写真展を行う。企画の全過程を近代麻雀noteで公開。撮影以外にも、企画を盛り上げるために何かやるかもしれません。

応募資格: 近代麻雀新人女流プロ2024に参加していない女性麻雀プロ。入会から5年以内の方。団体は問いません。

応募条件: 制作費2万円のご負担と、当企画に積極的に協力してくださる事。

応募方法: 飯盛裕美子のX のDMへ「選ばれなかった女たち参加希望」と連絡ください。

定員:5名

応募期間:2月18日

どんな人に応募してほしいか:麻雀に情熱を持っている方、麻雀プロの活動に情熱を持っている方。自分の事を広めたいけど、やり方がわからないでいた方。自分のやりたいことに確固たる信念を持つ方。

私と一緒にバチバチにカッコいい熱意の伝わる特集を作りましょう。ご連絡お待ちしております。

飯盛裕美子X フォローお願いします!
企画申し込みもここから! 続編もどんどん発信していきます。

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