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人間関係怖くて職場や学校に行きたくないと感じる人は躊躇せず認知行動療法を受けてみよう

こんにちは、きんきんです。私には過去、対人関係の悩みで苦しんだ暗黒時代がありました。幸運にも認知行動療法と言われる心理療法に出会いそれを乗り越え今は楽に生きられております。決して宣伝や広告ではなく、同じ苦しみを持っている人がいればぜひアクションを取って同じように楽になってほしいという一心でこの記事を書きましたので、タイトルが少しでも気になるという方は、ぜひご一読下さい。

▶この記事を読んで欲しい人

以下2つの両方が少しでも今の自分に当てはまると思う人

1.  職場や学校に、会ったり話すのが怖い人がいる。家でその人のことを思い出すと緊張や恐怖感でドキドキし、何をやってても気が晴れず、職場や学校に行くのが辛い

2. ただ、休職や休学など深刻な生活支障まで陥っていない(※)。自分は特殊な状況で悩んでいるだけだと思ってしまう

(※:2についてより深刻な状況の人は、世間的にサポートが必要と認識され普通何かしらのアクションを既に取っている人が多いことから、今回対象外としていますが、もしアクション取られていない場合はぜひお読み下さい)

▶記事を読んで何をして欲しいか?

今すぐに心療内科もしくはオンラインカウンセリングサービスの門を叩き、「認知行動療法」というものを受けて下さい

■心療内科:ネットで「心療内科」「認知行動療法」で検索して見て下さい

■オンラインカウンセリング:MY COPINGがオススメです https://www.mycoping.com/

(参考)認知行動療法とは?(国立精神・神経医療研究センターサイトより)https://www.ncnp.go.jp/cbt/guidance/about

はい、私がこの投稿を通じてお伝えしたいのは上記に尽きますので、もうわかった!後は自分でネット調べるなりで解決する、という方はこれ以上読み進めて頂く必要はありません。ただいきなり唐突にそう言われても・・・という人もいるかと思いますので、もう少し私個人の体験も含め、なぜ私がこういうことを書いているのかを掘り下げてみたいと思います。

■人間関係で悩むようになった経緯

私自身もともと気が弱めの性格ではあるのですが、新卒で入社した会社で17年働いている中で真剣に仕事に取り組むことで周囲からの信頼を得られ、特に人間関係に困ったり、会社に行くのが嫌だという鬱状態になるようなことはありませんでした。

それが変わったきっかけが転職でした。それまでは17年間、外資系で世間的には名の通ったITサービスの大会社に勤めていたのですが、そこからより規模が小さく少数精鋭のIT系コンサルティング会社に転職したのです。そこで特定の1名のみならず、数回にわたり数名、私が「怖い」と感じる人(大体は上司)と出会い、会社に行きたくなくなり、プライベートの時間でも緊張や恐怖を感じるようになりました

具体的に、前職では経験することのなかった以下のような状況を経験するようになりました。
仕事で資料を作ってもまず上司からOKが出ない。必ずダメ出しされる
・昼食や飲み会の時、上司と楽しく自然に会話ができない

それが続くと以下のような悪循環に陥ります
上司から嫌われていると感じ、コミュニケーションを避けるようになる。ますます関係が悪化する。関係悪化すると更にトラブルが増える
プライベートの時間でもその上司のことを思い出すと、緊張と恐怖感で気が晴れない。緊張を紛らわすための不健康な習慣(喫煙、飲酒)に走る
・一方で周囲の人がその上司とうまくやっている様子を見ると、うまく関係を築けていない自分が悪い、能力が無いと感じる。そんな自分には社会的な価値が無いと感じ始め、プライベートの時間でも自分の人生が充実していないと感じ、落ち込み、鬱々とする

上記状況は転職後に2回(全く別の仕事で2人の上司)経験したのですが、何だかんだで精神的に出社できないというレベルではなかったので、2回共に休職までは至っていません。上司の上司に相談し仕事の内容を変えてもらうことで何とか凌ぐことになり最悪の事態は避けられていましたが、その時期は私にとって、前職の時に自分が感じられていた仕事や人生の充実感が感じられない、自己肯定感最低の暗黒の時期でした。

そんな状況を打破できたのは、ふとしたきっかけで「認知行動療法」というものを知り、そのカウンセリングを受けるために心療内科の門を叩いたことでした

■(余談)なぜ転職先で人間関係のトラブルが多かったか?

この記事を読んだ友人から、そもそも転職失敗だったんじゃね?という指摘を受けました。それはその通りで、人によってはそもそも認知行動療法の前に転職について考え直すべきかもしれません。本題では無いので読み飛ばして頂ければ良いのですが、参考までに何故転職先で人間関係のトラブルが多かったのか?私の事例を記載します。

なぜ転職後の会社に「怖い人」が多かったか?
たまたま「怖い人」が転職先の会社に多かったというよりは、私と会社の相性の問題、求める人材像の違いによるものと考えています。
①ITサービス会社(大企業)
チームワーク・調整力重視、チームにおいて自分が与えられた役割を果たす
②ITコンサルティング会社(中小企業)
個人力・突破力重視、自分の役割と関係なくても、与えられた課題を最短距離で解決

私は新卒入社した1社目で①の考え方にどっぷりも浸かってましたし、もともとの性格が合っていたこともあり、今振り返っても17年間快適に過ごすことができました。一方、転職後の2社目については、1社目の同僚が数多く在籍しており、仕事内容も似ているにも関わらず、求められる人材像はまるっきり逆で②のようなものでした。

②の考え方は今振り返るとよく理解できるのですが、転職当時は全く認識できておらず、それが「怖い人」を生み出す理由でした。つまり会社やそこで働く人の人材像に合った②の働き方をできていなかった自分が、叱責されたり周囲に良い印象を与えなかったのは当たり前なのです。

ちなみに私はその後2社目の会社を辞めて、いわゆる事業会社(アパレル小売業)IT部門に転職し、そこで対人関係の悩みからはすっかり解放されてます。

■「認知行動療法」を受けられる心療内科の門を叩く

私が「認知行動療法」というものを知ったのは、Twitterでビジネス関連の呟きで有名だった「とくさん」の以下ツイートがきっかけでした。

「認知行動療法」というのは上記でも紹介した「認知行動療法とは?」をご参照頂けるとおわかりになるかと思いますが、私なりに一言でざっくり言えば「人が他者と接する際や行動する際に持っていがちな認知の歪みというものを認識・矯正することで、より楽に生きられるようになるための心理療法」です。

私はラッキーなことに偶然この「とくさん」と前職で知り合いだったため、コンタクトを取り「認知行動療法」が受けたいので紹介してくれないかとお願いをしました。当時はまだ「とくさん」がオンラインカウンセリングサービスを開始する前でしたので、心療内科を紹介してもらうことになりました。

私が具体的に行った心療内科の名前はここでは差し控えますが、Googleで「認知行動療法」「心療内科」と検索すれば、近くの行きやすい心療内科が見つかると思います。

ちなみに実際に心療内科に行ってみたけど期待通りでなかった、そもそも近くに心療内科が無い、という人には認知行動療法のカウンセリングを提供しているオンラインのサービスを利用されると良いと思います。上記の「とくさん」が主催されているマイコーピングというサービスなどネットで探して見て下さい。
https://www.mycoping.com/
(注: マイコーピングのサービスは2021年9月から開始されていますが、非常に人気が高く、今連絡してもすぐにはカウンセリング利用できないとのことです。こちら利用されることはその点ご了承下さい。

■実際に心療内科で受けた治療の流れ

ここの流れは受診する医院の考え方・システムや、個人の状況次第だと思いますが、私が受診した際の流れを参考までに記載します。

ちなみに認知行動療法が具体的にどのように私の悩みの解決に効いたのか?というのはとても重要で興味を持たれる方は多いかと思います。本来この項目では、治療の流れとセットでより詳細に記述すべき内容かもしれませんが、今回は敢えて詳しくは記述しません。何故なら、今回私が記事を書いた目的は「とにかく悩んでいる人は、認知行動療法のカウンセリングを受けて下さい」という行動を促すものであり、その行動無しに、私の事例を詳しく書くことは無意味と思うからです。その点はご了承下さい。

私の場合は、初診から最後のカウンセリングまで4ヶ月程度、計7回のカウンセリングでした。もともと認知行動療法についての理解やプチカウンセリング経験があったこと、そしてメンタル的にそこまで悪い状況でなかったこと、ということもありかなり短期間で問題解決まで至った方です。担当の臨床心理士さんもこんな早く解決することは通常無いと驚かれていました。

●カウンセリング経緯
(日付は年を省略していますが、イメージが湧きやすいように実際の日付を載せています)

11/20 初診 心療内科院長先生による面談
病状が深刻なものでなく、認知行動療法を受ける方向性の確認

11/29 臨床心理士さん(未だ担当決定前)による初回面談
自分のプロフィール・経歴や、解決したい状況についての面談。「今はメンタル的に悪い状況でないものの、悪い環境に陥った時にうまくメンタルコントロールをできるように認知行動療法のスキルを身につけたい」と説明

12/14  前回面談を受け自分担当となった臨床心理士さんによる初回面談
・取り組むべき課題について「対人緊張」という名前をつける
・次回に向けた宿題:対人緊張の具体例(エピソード)を書いてみる

12/21  担当臨床心理士さんによる2回目面談
・前回の宿題である対人緊張エピソードについて、2年前の上司が怖かった時の話を書いてきたので、それを一緒に深掘りして分析。対人緊張の根っこに「自分は人から好かれていない」という思い込みがあるということを認識
・次回に向けた宿題:別の対人ストレスの具体例を書いてみる。また「自分かは人から好かれていない」という自分の思い込みが顔を出す状況を日常生活で観察した上で、それを具体的に書いてみる。

1/18    担当臨床心理士さんによる3回目面談
・前回の宿題のフォロー:「自分は人から好かれていない」という思い込みが日常で顔を出している様子の深堀り分析
・次回に向けた宿題:「自分は人から好かれていない」という思い込みに素直に従って行動するのではなく、別の行動を選択できるか?を考え、実際に別の行動を選択してみる

2/15   担当臨床心理士さんによる4回目面談
・前回の宿題のフォロー:「自分は人から好かれていない」という思い込みから離れ、別の行動を選択する、という宿題に対しこの1ヶ月間取り組んだ様子について会話
・次回に向けた宿題:コーピングワークシートの作成:自分の思い込みが刺激される状況と、その時に自分にかけてあげる言葉を書き出してみる

3/14   担当臨床心理士さんによる5回目面談
・前回の宿題フォロー:作成したコーピングワークシートを見て貰う

以上のカウンセリングを経て、自分のメンタルが不調な状況で、自分自身でワークシートを書くなどしてコントロールできる術を学ぶことができました。もちろんこれで全て解決で強いメンタルを手に入れた!ということは決して無いのですが、一旦メンタルは大分落ち着くことができたので、一旦カウンセリングは終了となりました。

■認知行動療法を通じ、私が得られたもの

悩んでいた対人恐怖が解決した
相手を怖がって自分のメンタルが悪化する状況をただ指を加え受け入れるのではなく、「自分だけでなく相手にも非がある」という前提で適切な対処をできるようになった。
対人関係に限らず、メンタルが強くなった
仕事や生活で何か困難があったとしても、以前は自分が悪いんだ、自分が能力無いんだ、という思い込みがあり困難から逃げがちだった。認知行動療法によりフラットな物の見方を身につけることで、今は自分を責めることなくこういうこともあるよねと冷静に状況を受け入れ、精神的に対処がしやすくなった。
自己表現がしやすくなった
以前は人の目ばかり気にして、仕事、家庭、SNSなどで自分の意見や感想を言うことが不得手でした。こんなことを言ったらどう思われるだろう、きっと嫌われるに違いないとか。ただ認知行動療法を通じ「人はそこまで他者に興味はないし、仮に興味を持っていたとしても案外寛大に見てくれるものだ」と認識を持つことで、気軽に自分を表現できるようになりました。
上記を通じて生きるのが楽になった

■最後に

拙い文章ではありますが、ここまで記事をお読み頂きありがとうございます。私としても対人関係の悩みを抱えていた時期は本当に精神的に辛く、その中で認知行動療法という素晴らしいツールに出会い状況を打破できたのはラッキーでした。

今同じ悩みを抱えられている方がいれば是非それを知って悩みを解決して欲しいという一心で書いたこの記事が少しでもお役に立てるのであれば私としても嬉しいです。もしご不明な点や他に知りたい点などありましたら、noteにリンクしてあるtwitter (@kinkin2000) にご連絡下さい。

#対人関係悩み   #対人関係恐怖 #メンタル   #認知行動療法

少しでも興味を持っている方、同じ悩みを持っている方に記事を届けたいためため、Twitterなどで共有いただけると大変嬉しいです。