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コーヒーもウィスキーもすぐ味を忘れる

そもそも忘れっぽい人間だ。
小学生や中学生の頃の記憶だけじゃなく、大学生の頃の記憶もけっこう忘れた。

よく覚えてる人はいいなーと思う反面、すぐ忘れるから生きやすいかもしれないと思ってる。


最近はウィスキーを飲むことが減った。緊急事態宣言でバーが閉まってるし、家でちびちび飲んでたウィスキーもなくなったからだ。

コーヒーはよく飲んでる。色んな酒を楽しめなくなったなかで、コーヒーは日々の贅沢として、自分の精神を保っている。

職場近くのmahou coffeeがめちゃくちゃ好みの味だ。深煎りで酸味が少なくアイスコーヒーによく合う。
家では、YAMADA COFFEEで毎回豆を変えて買っている。基本深煎りが好きだけど、ここの豆は浅煎りも爽やかで香りがいい。


でも、酒もコーヒーもすぐ味を忘れる。飲んだときに好みかどうかはわかる。でもウィスキーの銘柄やコーヒー豆の産地での味の違いなんか買うたびに迷ってる。
匂いもそうだけど、味も、飲んだ時はあぁこんな味だったと思い出しても、後で思い出せないことが多い。



久しくバーに行けてないから好みのウィスキーは思い出すことさえできていない。

自分の好きなウィスキーはどんな味だっただろうか。いつ思い出せるのだろうか。



たくさんつくったカクテルのレシピや味や名前も思い出せない。自分をつくり保っていたものがなくなり、崩れた日常が普通になっていってる。


でも、別に知識を誰に自慢したいわけでもない。ウィスキーもコーヒーも誰のために飲んでるわけでもなく、自分が美味しく楽しむための嗜好品だ。毎回迷って選ぶことも楽しみにしてしまえばいいのだ。

日々は元には戻らないのかもしれない。今の日々のなかで楽しみを見つけていきたい。

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