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【読書会】第34回乱読の読書会(2021年5月)レポート

こんにちは!

5/8(土)の夜に、定例で行なっているオンライン読書会(乱読の読書会)を開催いたしましたので、その内容をレポートしたいと思います!参加者の読んだ本のリストもこのレポートの中で紹介しますので、もしよければご覧ください。


概要

この読書会は知識や知恵を得るための本をよく読んでいる方が集う、ボイスチャット形式のオンライン読書会です。 具体的には月に10冊以上の本を読むというのを一つの目安とし、コンセプトは「多様な本が行き交う場」!

全体の流れとしては、まず順番に自己紹介を行い、その後に読書会のメインイベントとして①月間ベスト本の紹介と、②読んだ本リストを見ながらのQ&A形式のフリートークです。

今回の参加者は5人。事前に参加者の方から4月に読んだ本のリストを頂き、主催である私がそれを一つの表にまとめて参加者の方々に配布しました。実際の読書会ではそれを見ながらの進行になります。↓が実際に使ったリストです。

個人利用の範囲で閲覧・ダウンロードは自由にしていただいて問題ありませんが、二次使用・無断転載等はご遠慮願います。

【第34回】レバレッジリーディング読書会リスト.xlsx


ベスト本紹介

リスト内の黄色塗りのセルは各参加者の月間ベスト本です。ここでは、それぞれの本について簡単に説明します。


ネット

ネットは社会を分断しない / 田中辰雄、浜屋敏 (KADOKAWA)

こちらはわたくしKJが紹介させていただいた一冊です。内容としては、タイトルの通り、「ネットは社会を分断しない」ということをデータをもとに解説していくというものになっています。この本の主張を100%鵜呑みにするのも危険な気はしますが、なかなか新鮮な視点で興味深い一冊です。

ネットはどうしても極端な意見が目立ちがちですが、多くの人にとってはネットは相互の意見を取り入れるために有効に使われているのではないかというのが主なメッセージです。いづれにしても、ネットの世論を真の世論とみなしてはいけないという主張は非常に示唆に富んでいると思います。


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アストロバイオロジーとはなにか / 瀧澤美奈子 (SBクリエイティブ)

この本は以前「空が青いから白をえらんだのです」を紹介していただいた方のベスト本です。宇宙における生命を追究する学問領域「アストロバイオロジー」について解説されている一冊であるとのこと。この「アストロバイオロジー」という分野はNASAによって提唱されたものだそうです。

人間は生物とそれ以外を比較的すぐに見分けることができますが、「生命」の定義はなかなか難しいようです。生命の起源とはなんなのか?生命はどこで生まれたのか? 生命にとって根源的なそういった問いについて追求する「アストロバイオロジー」という学問領域、気になります!


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カラオケ秘史 / 烏賀陽弘道(新潮社)

この本は以前「誰が星の王子さまを殺したのか」を紹介していただいた方のベスト本です。コロナ禍ではどうしてもしぼみがちですが、日本の文化である「カラオケ」について、その歴史や起源を体系立てて解説しているという本だそうです。

実際の「カラオケ」のシステムを作った開発者の方々の話なども豊富に出てくるようです。この本を紹介していただいたときには、カラオケ文化が日本特有のものであるということや、海外における人前で歌うことという行為についてなど、文化的な意味でのカラオケについてもなかなか盛り上がる会話になりました!


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「神様アンテナ」を磨く方法 誰もが感じているのに気づいていない幸運のサイン / 桜井識子 (KADOKAWA)

この本は以前「震災ウラ噺 」を紹介していただいた方のベスト本です。神社へのお参りの際に気をつけるべきことや、神社と寺の違いなど、様々な意味での「神様」との付き合い方について書かれた一冊のようです。やや怪しげなタイトルですが、なるほどと思うことも多かったとのこと。

お話を聞いている限り、ガッツリ宗教的な解説というよりは、もうちょっとカジュアルな形での神社・仏閣との付き合い方の本なのかなという印象を受けました。八百万の神々と言われる通り、神様の得意分野もそれぞれなので、適切なお願いの仕方をするのがよいそうです。


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正しいパンツのたたみ方 新しい家庭科勉強法 / 南野忠晴 (岩波書店)

この本は以前「読む力は生きる力」を紹介していただいた方のベスト本です。なかなかインパクトのあるタイトルですが、著者は家庭科の先生だとのことで、至って真面目に家庭科という分野や生きる力をつけることについて書いてある本のようです。

あまりフォーカスされることのない「家庭科」という分野についてかなり踏み込んで書いてあるらしく、話を聞いているだけでも非常に興味がわきました。正しいパンツのたたみ方は人それぞれなので、それぞれ別の価値観を持つ人とどうやって気持ちよく共に生きていくのか、それが重要だということのようです。


Q&Aタイム

今回もこれまでと同様に、Q&Aタイムとして、リストを見ながら1人1回づつ他の参加者に自由に質問ができるという時間を設けました。この読書会では、話していない人もミュートの必要がなく、どんどんコメントしていい形式にしているので、ひとつの質問から話題が広がることがあってなかなか楽しいですね。


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まず話題になったのが、世の中的にも比較的話題になった「バッタを倒しにアフリカへ」という本について。今回の参加者の方々でもすでに読んでいた方もいましたし、4月にこの本を読んだ方も実は再読だったりと、やはりなかなか人気の本のようです。私はこの本は未読なので、これを機会に読んでみようかなという気になりました!


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また、私が質問いただいたのは「任天堂ノスタルジー 横井軍平とその時代」という本について。こちらの本は主にファミリーコンピューターで任天堂が大ヒットする前後のおもちゃ会社としての任天堂について、そしてそこで開発者として働いていた横井軍平という人について解説した一冊です。今のスイッチにもつながる、ディスプレイという枠組みにとらわれない任天堂イズムの源流が垣間見えるような本で、なかなか楽しく読めた本でした。


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そして話題になったのが、吉田修一さんの「国宝」という小説について。どうやら、歌舞伎の世界を舞台にした小説らしく、読んだ方はもともと歌舞伎には興味がなかったものの、この本を読んで歌舞伎自体についてももっと知りたくなったとおっしゃっていました。芸能界ということで、ヤクザや暴力団との絡みも多い業界で、そういったことも小説の中で描かれているようです。歌舞伎についての本を読んでいた方もいたりして、そういった意味でも会話はなかなか盛り上がりました。


まとめ

今回は昨日行ったオンライン読書会のレポートを書きました。今回もいつもどおり幅広に話が展開されて非常に楽しい時間となりました。今後の読書会の予定としては5/22(土)と5/22(土)の20:00~21:30となります。

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それでは、また!

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