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絵描きでしたが、雑貨ブランドを始めました

今回は、私が雑貨ブランドのkin.iro.hitodeを始めたきっかけについて書かせていただきます。

現代アートの世界で画家を目指していた15年間。

もともとは、私は油絵を描く作家でした。15歳の頃、初めて油絵に触れて以来、ずっと、”私は絵描きになる!”と決めて走り続けてきました。それ以来、本を読むのも遊びに行くのも、映画を観るのも、芸術のためだったように思います。多摩美術大学の油絵科を卒業後、ドイツの美術大学で更に現代アート(絵画クラス)を学びました。油絵を描く作家と言っても、色々な活動方法がありますが、私は、年に一度は個展をして、作品を販売したり、自分の身長よりも大きな絵を公募展に応募するために定期的に描いておりました。

少しずつ個展で見に来てくださるお客様も増えて、個展のたびに成長を感じておりました。絵のコンテストにも入選するようになり、ずっと憧れていた大きなコンテストで賞をいただいたこともありました。(写真:ドイツの学内で展示をした時の様子)

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届けたいものが届けられない悩み

ところで、みなさんは、アート作品を購入されたことはあるでしょうか? ほとんどの方にとって、絵(芸術作品)は買って持ち帰るものではなく、”会場で鑑賞するもの”だと思います。そして、多くの場合は、「芸術」というだけで、難しいものだという先入観を持たれてしまい、向き合う前に、「私には絵はわからない」「私はアートは素人だから」と、拒絶されてしまうことに気がついていきました。

私は自分の作品には、絶対にお届けしたい何かを、たくさん詰めていました。そして、自分の創作が、誰かの手元で、毎日の癒しになればいいなと願っておりました。そのためには、敷居が高い芸術という表現方法が、壁になってしまっていることに気付き始めました。
(テンペラ・油彩画 ”会いたい人に会えるよ”)

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絵画から雑貨へ。

そこで、絵に込めていた世界を、雑貨という形で表現し、皆様にお届けしようと思ったのがkin.iro.hitodeです。絵で表現していた世界観を、雑貨という形で表現すれば、アート作品よりも、より身近に、暮らしの中で感じていただけるのでは?と思い付いたのです。
 しかし、絵をそのままプリントするだけでは、ミュージアムショップのお土産のようになってしまうので、雑貨としての魅力も引き出せるように、絵を元にした”デザイン”をするという意識で、世界観を再構築していきました。
(写真:ハンカチーフのシリーズ)

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方法は変わっても、想いは同じです

2018年は、油絵の個展もして、kin.iro.hitodeのショップも運営して、、という活動となりましたが、今現在(2019年)は、油絵を描く時間よりも、kin.iro.hitodeのデザインや、運営に当てている時間がぐっと長くなりました。表現の方法が、自分の中で、絵画やアート作品から、雑貨・デザインへと変わってきているのだなと感じます。方法は変わっても、絵画と雑貨に込めている想いは、変わらないことに気がつきました。穏やかな気持ちで過ごせたらいいな、とか、寂しい気持ちに寄り添いたい、、少しでも心が豊かになるお手伝いがしたいという想いが変わらずにあります。

絵描きを目指して一直線だったときの事は、何となく言えずにいたのですが、思い切って書いてしまいました。こんな長文を読んでくださるのですもの、私もありのままを表現させていただきました。もちろん、絵描きとしての自分も変わらず存在していて、kin.iro.hitodeのポップアップショップには、絵もそっと飾ってあることでしょう。ここまでお読みくださり、ありがとうございました!

追伸

WEB サイトや、Instagramを見てくださると嬉しいです♪
紙雑貨や布雑貨、日々の暮らしで使える雑貨を販売しております*
これからも色々なものをデザインしていく予定です。
Instagram: https://www.instagram.com/kin.iro.hitode
WEB サイト(通販): https://www.kinirohitode.com

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