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Web写真集Vol.3 暮れる日、暮らす日 -スナップ2020_8

ようやく梅雨が明け、夏が始まった。
今年は人出が少なく、そしてとても暑くなった。

2020年8月のスナップは、そんな夏の夕暮れ。

暮れる。
暗、眩。日が暮れて暗くなる、途方に暮れる、目が眩む。
そんな言葉が輝くとき。夕暮れ。

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放棄されたと思った建物に光が灯る。
人はそこに見えなくとも、人が暮らすことの証左。

そして人のいなくなったところにも、暮らすものがいる。
蔦。
植物は永く変わらないものとして描かれることもある。
だが、光を求めて蠢く蔦はとても力強く見える。

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線と面。
人の暮らしを支える線は、大地に蔦のように絡まっているのかもしれない。

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線がつなぐ先に灯が見える。
光の中に人の暮らしを想う。

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人は見えなくても、光が動く。

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自動車が主な移動手段となれば、人が人のまま動くことが少なくなる。
だが、そこに人はいる。人が動き、暮らし、そして街は暮れていく。

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赤から青へ。青から黒へ。
暮れて、暗くなりゆく中に灯る光。
それは明日の光へと向かう光なのかも知れない。

暮れれば、明ける。

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