【翻訳】Facebookファイル - Twitterだけじゃない!FacebookとCDCによる検閲の証拠も明らかに

この投稿はロビー・ソーブ(Robby Soave、@robbysoave)氏の2023年1月19日のツイート(下記のリンクを参照)の翻訳です。
誤訳や訳漏れがある可能性がありますので、記事の内容を参考にする場合は必ず下記リンクの英語原文に依拠してください。
また、できる限り原文に添付されている画像の内容を確認しなくても話の流れを理解できるように表現を変えたり、日本人に伝わりやすいように原文にはない文言や説明を追加したりしておりますので、ご承知おきください。
英語原文:


1. Facebookファイル
コンテンツを検閲するよう圧力をかけられていたSNS企業はTwitterだけではない。筆者は、FacebookとInstagramにおけるコロナに関する投稿のモデレーションに米国疾病予防管理センター(CDC)が重大な干渉をしていたことを示すメールを手に入れた。そして、次のことが判明した。
 
2. パンデミック期間のMetaのポリシーには、CDCの意向がかなり反映されていた。CDCは頻繁に、ときには毎日相談を受け、どのトピックがトレンドになっているかについて定期的に最新情報を受け取り、どのコンテンツを誤情報または誤解を招く内容としてフラグ付けするかについて提案を行っていた。

3. たとえば、2021年5月、CDC職員がFacebook上でのコロナワクチンに関する主張を日常的に精査し始めた。Facebookは、どの主張が正しいのかの判断を連邦政府の機関であるCDCに委ねていたのだ。

4. Facebookのモデレーション担当者は、CDC職員に見解を求めたメールの中で、一部の主張は「すでに違反とされている」と記している。つまり、それ以外の主張に対するCDCの見解が、同様のコンテンツを制限するかどうかをFacebookが判断する上で決定的な要因になったことを暗に示している。
 
5. Facebookは明らかに、このプロセスに喜んで参加していた。モデレーション担当者は、CDCが「デバンキング(虚偽や不正を暴く行為)を手助け」してくれていることに対して何度も礼を言っている。
 
6. 「コロナは人工的に作られたものである」という主張が正しいかどうかについても、CDCの精査が行われた。CDCはFacebookに、「理論的にはあり得るが、可能性は極めて低い」と回答している。

7. 2021年7月には、CDCはどの主張が誤りだと考えられるかだけでなく、それが「害を及ぼす」可能性があるかを評価するようになっていた。

8. そして11月、FDAが子供にファイザー(Pfizer)のコロナワクチンを投与することを緊急承認した。MetaはCDCに、「コロナワクチンは子供にとって安全ではないなど」の誤った主張をFacebookとInstagramから排除すると得意気に伝えた。
 
9. また、Metaはワクチンに関する主張の新たなリストをCDCに送り、それが「ワクチン接種を拒否することにつながる」可能性があると考えられるか問い合わせた。CDCはそのリストに含まれていたどの主張もワクチン接種の拒否につながり得ると判断した。

10. Metaは事実上、CDCにFacebook上でコロナに関する誤情報を取り締まる権限を与えていた。そしてCDCは、誤った主張は基本的にどんなものでもワクチン接種を躊躇することにつながったり社会的損害を引き起こしたりする可能性があるという立場をとった。これは、連邦政府の暗黙の命令による大規模な口封じの手口だ。
 
11. Metaはさらに、アンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)への批判についてCDCに逐一報告した。あるメールでは、ファウチがマスクや二重マスクに対する見解を変えたことについてFacebookユーザーが馬鹿にしていたことをCDCに警告している。CDCはそれに対し、この情報は「とても参考になる」と返答した。

12. この作業に携わっていた連邦政府機関は、もちろんCDCだけではなかった。ホワイトハウスの職員は、Metaが誤情報と思われる投稿を迅速にプラットフォームから排除していないことを厳しく批判した。ジョー・バイデン大統領自身も、2021年7月にFacebookが「人を殺している」と非難している。
 
13. 無党派の非営利人権団体New Civil Liberties Allianceの弁護士であるジェニン・ユネス(Jenin Younes)は、筆者にこのように語った。「ここで問われているのは、科学技術時代における言論の自由の未来です。これまで、SNS企業を命令に従わせるために連邦政府の上層部が取り計らったり強要したりしたことはありませんでした。」

14. SNS企業に圧力をかけて反対意見を封じさせたことについてミズーリ州が連邦政府に対して訴訟を起こしており、New Civil Liberties Allianceはこれを支援している。
(訳者注:この一連のツイートで公開されているFacebookとCDCのメールの画像は、この訴訟が提起された結果としてReason誌が手に入れたもの)
 
15. 政府関係者からの直接的な干渉と圧力の両方があり、それと同時に政治家からの明らかな脅迫があったことは、言論の自由の権利を侵害している、というのが訴えの論理だ。
 
16. 政府関係者が処罰をちらつかせて一般人に要望どおりの行動を強要することを、英語では「ジョーボーニング(jowboning)」という。
 
17. ケイトー研究所(Cato Institute)の政策アナリストであるウィル・ダッフィールド(Will Duffield)は次のように述べている。「複数の政府機関が協力してジョーボーニングを行っていました。その一つひとつは違法とは言えなくても、政府の動きを全体として見れば、違法である可能性はあります。」
 
18. 筆者は連邦政府が米国憲法修正第1条(言論の自由に関する条項)に違反してSNS企業に対するジョーボーニングを行ったこの事件について調べ、Reason誌2023年3月号に特集記事を寄稿した。こちらのページでぜひご一読いただきたい。

19. FacebookとCDCのメールについて、詳しくはこちらの記事で取り上げている。

20. マット・タイービ(Matt Taibbi)、バリ・ワイス(Bari Weiss)、リー・ファン(Lee Fang)、マイケル・シェレンバーガー(Michael Shellenberger)、デイビッド・ツワイク(David Zweig)らがイーロン・マスクの協力を得て、Twitterで行われていた検閲について明らかにしたことに感謝したい。Metaでも同じ力が働き、反対意見を密かに封じていたことは明らかだ。
 
21. この問題についてはニュース番組のRisingでも語ったので、ご覧いただきたい。

22. 全編の映像はこちらでご覧いただける。

23. また、本日もこれからReason誌のライブ配信でこの問題について語る予定だ。詳しくはこちら。


訳者注記:
誤訳や訳漏れがある可能性がありますので、記事の内容を参考にする場合は必ず上記リンクの英語原文に依拠してください。
マガジン「【翻訳】Twitterファイル」にこれまでのTwitterファイルの翻訳をまとめていますので、ぜひご覧ください。

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