相次ぐアスリートの突然死の原因はコロナワクチンなのか

この投稿はJoseph Mercola氏の2023年1月16日の記事(下記のリンクを参照)の抄訳です。
誤訳や訳漏れがある可能性がありますので、記事の内容を参考にする場合は必ず下記リンクの英語原文に依拠してください。
また、日本人に伝わりやすいように原文にはない文言や説明を追加している場合がありますので、ご承知おきください。
英語原文:https://articles.mercola.com/sites/articles/archive/2023/01/16/are-athletes-dropping-dead-covid-jab.aspx

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相次ぐアスリートの突然死の原因はコロナワクチンなのか
 
筆者:Dr. Joseph Mercola
 
mRNAコロナワクチンのひどい影響に苦しむ人が日に日に増えている。2022年12月31日時点で、米国ワクチン副反応報告システム(Vaccine Adverse Events Reporting System、VAERS)には、ワクチン接種後の死亡例が33,334件、心筋炎の症例が26,045件、心不全の症例が15,970件報告されている(注1)。
このような話題はSNSで広く検閲されており、これらの患者や彼らに関するニュースの多くは大衆に知られていない。大手メディアだけを視聴、閲覧している人はほとんど、このような被害が生じていることに気付いていない。しかし、一部の人々の傷病や死亡が世間で一際注目されている。
この2年間(2021-2022年)で1,650人のプロアスリートやアマチュアアスリートが心臓疾患で倒れ(注2,3,4,5,6,7)、そのうち1,148人が命を落とした(注8)。エドワード・ダウド(Edward Dowd)は、著書『Cause Unknown: The Epidemic of Sudden Deaths in 2021 and 2022』(原因不明:2021-2022年における突然死の多発)(注9)で、現在発生している異常な数のアスリートの死亡について幅広く取り上げている。「ファクトチェッカー」は何とかしてこれを「普通」のこととして片付けようとしているが(注10,11)、決して普通ではない。

ダマー・ハムリン(Damar Hamlin)に何が起こったのか
ダマー・ハムリンの事例については聞いたことがある人が多いのではないだろうか。ハムリンはバッファロー・ビルズに所属する24歳のアメリカンフットボール選手であり、2023年1月2日のシンシナティ・ベンガルズ戦でタックルをした後、生放送中に心不全で倒れた(注12,13)。チームのトレーナーと救急医療スタッフが9分以上心肺蘇生措置を行った結果、ハムリンの命は取り留められた。初めは治療の一環で昏睡状態に置かれたが、1週間後には快方に向かっていることが報じられた(注14)。
ハムリンの身に起こったことにコロナワクチンが関係しているかは、確実には分からない。試合の映像を見てみると、ハムリンは倒れる直前に胸部の右側に強い打撃を受けており、これが心臓発作の原因になった可能性があることは確かだ。しかし、このような症例はほとんど聞いたことがない。2017年にはピッツバーグ・スティーラーズの元ラインバッカ―、1998年にはアイスホッケー界のレジェンドであるクリス・プロンガー(Chris Pronger)に同様の症状が見られた(注15)。
その一方、ハムリンが「ワクチン接種者」であるならば、コロナワクチンが心臓に影響を及ぼし、この症状の一因になったと考えられなくはない。すでに、コロナワクチンによって心筋炎のリスクが大幅に上昇することが分かっている。つまり、ワクチンを接種すればコンタクトスポーツのプレー中に心臓疾患によって突然死するリスクが高まる(注16)。
NFLは選手と接触する従業員に厳しいコロナワクチン接種ルールを課している。選手とコーチはワクチン接種を義務付けられていないが(注17,18)、NFLによると95%の選手が接種している(注19)。

心臓専門医の見解
2023年1月4日、ワクチン接種に反対する非営利活動家団体であるチルドレンズ・ヘルス・ディフェンス(Children's Health Defense)が心臓専門医兼内科医のピーター・マカルー(Peter McCullough)博士にインタビューし、ハムリンの症例では何が起こったと考えられるのかを考察した。マカルー博士によると、野球選手が胸骨を強く打つと心臓震とうが起こり、心不全の原因になることが知られている。そのような症例は毎年20-30件ほどあるが、プロアメリカンフットボールの100年の歴史の中では一度も起こったことがなかった。アメリカンフットボール選手は胸骨を保護するパッドを装着しているため、マカロー博士の見解では、心臓震とうである可能性は低い。博士は、ハムリンの心不全は肥大型心筋症が原因である可能性が高いと考えている。これは心筋が異常に厚くなる疾患で、アスリートの心不全の主な原因となっている。
肥大型心筋症がプロアスリートの心不全の原因の第1位となっている理由は、あるとしてもごくわずかな症状しか現れず、診断されないままになっていることが多いからだ。プロアスリートはプレーすることを許可される前にさまざまなメディカルチェックや心臓血管系の検査を受けるものであり(注20)、しかも一般的に最も健康的な社会階層に属するため(注21)、フィールドに立つ前に心臓の問題はほとんど排除されている。
しかし、マカロー博士によると、「誰もが見て見ぬふりをしている問題」があるという。それが、コロナワクチンだ。このワクチンの接種が始まる前まで、欧州の全サッカーリーグとフットボールリーグを合わせても心不全の年間平均発症件数は29件だった。コロナワクチンの出現以降、欧州では1,598人のプロアスリートが心不全を発症しており、年間平均にすると約800件となる。心不全を発症したその1,598人のうち、1,101人が亡くなった。
マカロー博士は、「Journal of Scandinavian Immunology」の編集者に送った2022年12月17日のレターで、このような統計データについて詳細に説明している。この論文は、マカロー博士と、イタリア国立研究評議会(Italian National Research Council)の一組織である応用物理研究所(Institute of Applied Physics)の研究員パナギス・ポリクレティス(Panagis Polykretis)博士が共同で執筆したものだ(注22)。マカロー博士とポリクレティス博士は、このような死亡例について適切に調査することを求め続けている。

マカロー博士はコロナワクチンによって心筋炎が引き起こされていると推測
このアスリートの心不全の増加はコロナワクチンが原因であるとしか考えられず、マカロー博士とポリクレティス博士もそのように推測している。また、マカロー博士は、2022年3月時点で95%のNFL選手がワクチン接種済みであることを考慮し、ハムリンの心不全の原因はワクチンである可能性が最も高いと考えている(注23)。
マカロー博士は、コロナワクチン接種者の約2.5%で心臓に障害が生じており、その90%が男性であるという調査結果に言及している。また、ワクチン接種に伴う心筋炎の症例の約半数で、問題があるかもしれないことを警告する症状が見られていない。マカロー博士によると、心筋炎によって心臓に傷ができ、その傷が心拍の異常(心室頻拍)や成人の突然死を引き起こすという。
現在では、ワクチン接種に伴う心筋炎に関する科学論文の数が200本を超えている。2023年1月に「European Journal of Pediatrics」に掲載された研究結果(注24)によると、ワクチン接種に起因する心筋炎で入院した16人の男子高校生の体内で多量のスパイクタンパクが循環していた。これによりまたしても、体内で生成されるスパイクタンパクが重要な病原因子であることが示唆された。
ハムリンの心不全がいかにしてワクチンによって引き起こされたのかについて、マカロー博士は、プレー中にアドレナリンが分泌され、心臓に障害が生じた際にこのアドレナリンが心不全を誘発したと具体的に説明している。
これは、フィールド上で亡くなるアスリートやジョギング中に亡くなる人だけでなく、睡眠中に亡くなる人もたくさんいる理由の説明にもなっている。なぜなら、アドレナリンは体が覚醒の準備をする午前3-6時に分泌されるからだ。

アスリートの突然死が約18倍に増加
ハムリンの体に何が起こったのかについては、彼が回復した後に慎重な医学的調査によって明らかにしてもらいたいが、その原因が何であれ、かつてない人数のアスリートが亡くなっていることは間違いない。
これに関連するニュースとして、2022年11月のThe Exposéの記事(注25)では、2021年1月-2022年4月に「突然死」したアスリートの月平均人数は42人で、1966-2004年の月平均2.35人と比較して約18倍に増加したことが示されている(注26)。

下のグラフは、コロナワクチンの接種が始まった2021年1月から2022年4月の間に倒れたまたは亡くなったことが記録されているアスリートの人数の推移を表している。

紫線=倒れたアスリートの人数  赤線=亡くなったアスリートの人数

The Exposéの記事(注27)では、次のように述べられている。
「2021年1月-2022年4月の全期間で、計673人のアスリートが突然死したことが分かっている。この数字は極めて多いと言えるだろう。1966-2004年の間に突然死したアスリートの人数との差が428しかない。その39年間でアスリートの突然死は1,101件だったのに対し、近年の16か月間で673件も発生したのだ。

1966-2004年に突然死したアスリートの年平均人数は28人だ。2022年1月と3月には、この過去の年平均の3倍もの数のアスリートが亡くなっている。これは明らかに問題があることを示唆している。
2021年に突然死したアスリートは計394人で、1966-2004年の年平均人数の14倍だ。また、2022年1-4月の4か月間に突然死したアスリートは計279人で、1966-2004年の年平均人数の9.96倍である。
4か月間の人数で比較するために1966-2004年の年平均人数を3で割ると、9.3人となる。つまり実際のところ、2022年1-4月には想定の10倍を超える人数のアスリートが突然死していたということだ。
突然死したアスリートの月平均人数は、1966-2004年が2.35人、2021年1月-2022年4月が42人であり、約18倍に増加している。」

2回目の接種の後に心臓血管系の障害のリスクが上昇
心疾患によるアスリートの突然死が約18倍に増加したことは、試験的なコロナワクチンの接種を考慮しなければ説明がつかない。2021年11月に発表された研究結果(注28)では、心臓血管系の障害の兆候である炎症マーカーが2回目のコロナワクチン接種の後に急激に増加し、その後数か月間は心臓発作などの心臓関連疾患のリスクが2倍以上に高まったことが示されている。 
接種前までは5年以内に心臓発作が起こるリスクは11%だったが、接種後には25%に上昇し、リスクが約2.3倍高まった。The Exposéの記事には次のように記されており、RNAワクチンを複数回接種した人に心臓の障害がよく見られることが他の統計データでも明らかになっている(注29)。
「現在、VAERSでは、急性心不全の症例数が標準の475倍、頻脈の症例数が7,973倍、急性心筋梗塞の症例数が412倍になっている。
内出血、末梢動脈血栓症、冠状動脈閉塞の症例数はどれも標準の300倍を超えている。突然死したアスリートの月平均人数が2022年4月に想定の約18倍に達した原因はコロナワクチンだと考えるのは当然だ。」

2021年における65歳以下の米国人の死因第1位は突然死
2022年12月末、スティーブ・キルシュ博士はワクチンが公衆衛生を脅かす災害であることを示すデータを公開した(注30)。キルシュ博士が行ったアンケートの結果によると、2021年および2022年において、コロナワクチンを接種した65歳以下の米国人の死因第1位は「突然死」、第2位は心臓関連死、第3位は癌だった。重要なのは、ワクチン接種者はターボ癌の発生率が高く、コロナ感染症より心筋炎による死亡が多いことだ。
2021年および2022年における65歳以下のワクチン非接種者の死因の第1位は、コロナの病院治療だった。突然死、肺塞栓症、ターボ癌の発生率はどれも低く、死因不明や心筋炎による死亡はなかった。キルシュ博士は次のとおり、接種者と非接種者の最も驚くべき違いを3つ挙げている(注31)。
「65歳以下では、非接種者と比較して接種者の突然死の割合が圧倒的に高く、この年齢層の死因第1位になっている。接種者のみ、両方の年齢層で心筋炎が死因として挙げられている。非接種者と比較して接種者の死因が心臓の問題であることが有意に多い。」
 
典拠および参考文献
OpenVAERS as of December 23, 2022
2, 22 Journal of Scandinavian Immunology Letter to the Editor December 17, 2022
Twitter Liz Wheeler January 3, 2023
Twitter Liz Wheeler January 3, 2023, Archived
The Expose List of Athlete Deaths, April 2022
Epoch Times January 4, 2023 (Archived)
7, 8 Good Sciencing Athlete Deaths List
Amazon.com Cause Unknown by Ed Dowd
10 Poynter January 9, 2023
11 Washington Post January 3, 2023
12 CNN January 3, 2023
13 Fox News January 3, 2023
14 Yahoo! Sports Hamlin Updates
15 Clutchpoints January 3, 2023
16 European Heart Journal Case Reports March 2021; 5(3): ytab054
17 USA Today November 4, 2021
18 NBC Sports August 3, 2022
19, 23 AP March 3, 2022
20 Heart July 2007; 93(7): 875-879
21 Circulation August 15, 1996; 94: 850-856
24 European Journal of Pediatrics January 5, 2023
25, 27, 29 The Expose November 23, 2022
26 Eur J Cardiovasc Prev Rehabil December 2006; 13(6):859-875
28 Circulation November 8, 2021; 144: A10712
30, 31 Steve Kirsch Substack December 27, 2022


訳者注記
誤訳や訳漏れがある可能性がありますので、記事の内容を参考にする場合は必ず下記リンクの英語原文に依拠してください。
英語原文:https://articles.mercola.com/sites/articles/archive/2023/01/16/are-athletes-dropping-dead-covid-jab.aspx
 
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