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木目にこだわる!それって大事だと思うんだよね

木には年輪といって年を重ねるごとに輪状の濃淡模様が生じます。バームクーヘンみたいなやつですね。なので原木からを板材を製材する時、その切断方向によって全く違う木目を見せます。
年輪と直交する様にカットしたのが柾目。
年輪の接線方向にカットしたのが板目。

当たり前の事ですが、一口に木と言っても、様々な種類があり、それぞれに特徴的な色柄を見せます。家具やインテリアの素材選びとして、木の名前を意識している方は一般の方でも少なく無いのではないでしょうか。

しかし、木目と言うとどうでしょう?
もちろん前述の様な板目と柾目の素性の違いは理屈として理解していても、
(材種×木目)の掛け算レベルでその表情の違い・印象を説明できる人は、建築士・インテリコーディネーターと言えども少ないのではないかと思う時があります。

(材種×木目)の掛け算レベル・・・具体的にどう言うことかと言いますと、
例えばライオン、ネコ、タヌキ、お猿さん、、、同じ哺乳類でも顔が違います。これが言ってみれば木の種類。
そして、威嚇、驚き、恐怖、落胆、、、哺乳類は感情が顔に出る事もあります。これが言ってみれば木目。
どうですか、イメージしていただけたでしょうか?
普通に「ライオン」と言えば誰しも威風堂々として、風に立髪を靡かせたあのライオンをイメージするでしょうし、「ネコ」と言えば、甘えた表情の癒し系であって欲しいと思うんじゃなないでしょうか?
もちろん、ライオンだって狩に失敗して情けない表情の時もあれば、ネコだった稀に牙を剥く事もありますが・・・
それはまあそれとして、今は一般的なイメージのお話として、ツッコミは無しで
お願いします。
つまり、木だって、木目によってはは全く異なるイメージを受けるんだよ!って、事が言いたいのです。

実際の現場では、無垢材の場合、そこまで意識して製材される事は少ないです。
特に広葉樹の場合、効率や採算性、さらに物理的な制約もあって、綺麗な柾目が取れる事は稀で、仮に綺麗な柾目が取れる原木が有れば、それらは無垢材としてではなく、突板としてでは製材されてしまいます。
(無垢と突板についてはまた別の機会に)

しかし国産針葉樹の場合は(今では少なくなりつつありますが)、板目と柾目を意識的に選抜する製材も成されています。
神社、仏閣を訪れる機会があれば、ちょっと気にしてその建築、柱や梁を見てください。
(ヒノキの柱は柾目、マツの梁は板目)
節の無い美しく整ったパラレルライン!それは、ヒノキの特性、すなわちその真っ直ぐさを最も引き立てる木取り(製材)であり、
同時に、物理的にもその様な材が建築とし強固な物になる事を知っているからこその意匠なのです。

ヒノキの柾目、それは風に立髪を靡かせ、凛として立つあのライオンの姿。
僕はそう感じているのです。

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