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世の中、金のことはみんな平気で嘘をつく

皆さんこんにちは。
みんなの気になる樹です。

今日はタイトル内容について考えていきたい。
多くの人はお金に関する情報をどのように収集しているだろうか。
雑誌・新聞・ネット、これらの方法に偏りはあるだろうが、今の時代は多くの人がネットで情報収集をするだろう。
特にこのブログに辿り着いたあなたは、その傾向が強いのではないだろうか。
そういう人にはぜひこの話を参考にしてほしい。

ネット上には、金融に詳しいという人間が山ほど溢れている。
私もそんな有象無象の一人に他ならない。
ただし、その人たちのほとんどが嘘つきであると認識してほしい。

特に注意をするべきは、投資に関する情報を発信する人だ。
著名な経済アナリストや記者が「今日の〇〇に対する思惑から日経平均が上昇した」などという発言をあちらこちらで風聴しているわけであるが、それらの情報を発信している人の多くが、一切投資などしていない。
それはなぜか。
その知識と情報収集能力を持ってすれば、情報の発信をするよりもマーケット(要は取引)でお金を稼ぐことができるからだ。
そんな人間が、わざわざ情報提供者の側に周り、人の金儲けのために情報提供をするなどあるわけがない。

結論、そのような人たちはせいぜい積立NISAやiDeCoをやっているレベルで止まっている人が多数だ。
もちろん、それを投資じゃないなんて否定するつもりは全くない。
一方で積立NISAやiDeCoの本質は投資というより貯金のそれに近い。

大体がマーケットの値動きに対して、後にその理由をつけることなど誰にでもできる。
なぜなら、多くの人はその著名な経済アナリストや記者が発言したことに対する因果関係の検証が困難だからである。


例えば2023年3月2日の米国株市場は大幅に上昇した。
これに対して多くの記者や経済アナリスト、投資の専門家らしき人たちが「中国経済の堅調さ」と「米国利上げ懸念後退」を理由として語った。
しかしその説は正しいだろうか。
その検証は困難であり、世界中に存在するありとあらゆる属性の投資家たちに取材をしたわけでもない。

誰かがそれらしい理由を付ければ「なるほどそうかもしれない」と思った人たちが、それを真実のように拡散していく。
この拡散機となるのが、投資経験すらない記者や経済アナリストと言われる人たちなのだ。
当然真実もあれば見当違いの情報も拡散されていく。
しかし、たとえ正しい情報であったとしても、検証の結果が出来ない時点では「嘘」に他ならない。

それらの情報を全て否定するつもりもないし、私自身もそのような情報は取り入れる。
だがそれらの情報は、全て嘘という前提で取り込むことが重要だ。
「嘘」×「嘘」×「嘘」の中から事実の部分のみを抽出して、自分の中で作り出したストーリーこそが投資の世界では唯一頼れるものとなる。

投資の世界では頻繁に「Mr.Market」の存在が語られる。
この「Mr.Market」とは、全ての投資家の総意を意味する。
つまり私自身も、個人投資家として「Mr.Market」を構成する一人なのである。
その点では、私自身、他の誰かの情報よりも自分の感覚を大切にすることがある。
自分の感覚も「Mr.Market」の意見の一部であるからだ。

つまり投資の情報収集において重要なことは、いくら著名な人や有名なメディアであっても、それらが発信している情報の大部分は「いい加減なことをそれらしく語っている」以上の価値はないということ。
「Mr.Market」を外から眺めているだけのアナリストや記者に、マーケットの中が見えるはずもない。
Twitterで個人投資家のつぶやきを片っ端から読んだ方が、よほどマーケットの温度感は把握し易い。

もっともらしく市場を語ることを生業としている人たちの情報は、そのレベルのものだということを改めて認識するのが良いだろう。

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