生物デザイナー

noteは主に、いとうせいこうさんみうらじゅんさんのご歓談を聴くためだけに開いていると言っても過言ではないのだが、突然気まぐれに初投稿してみようと思う。筆者は元々グラフィックデザイナーという職業をしていて、簡単に言うとCD、DVDなどのデザインや、パッケージデザイン、企業ロゴ、キャラクターデザイン等をやっていたのだが、音楽好き、カラオケ好きが高じて人生の端々で歌の仕事を頼まれることがあり、図々しくも断らずに歌っていたら、最近では歌の仕事の方が多くなってしまった、非常にフラフラとした人間である。

さて、なにを思ったかread onlyだったnoteに、ノープランで書き始めたわけである。宣伝もするつもりもないので、誰にも知られる事なく、埋没してゆくであろうこのnote。わざわざオンラインで書く必要は?日記でよくね?という心の声を無視して書いてゆく。

タイトルを「生物デザイン」としたのは、先程youtubeにて、『ウーパールーパーのあくび』というタイトルの、ただウーパールーパーが、ぽわぁっと口を開けて欠伸をするだけの萌え萌え動画を見ていた際に、ふと「ウーパールーパーの、この顔って明らかに可愛くデザインされてないか?」と思った事が関係している。横につぶれた丸い顔、目は離れ小さな黒点、口は横一文字。シンプルながら、非常に愛らしい姿だ。だが、一体何の為に!

例えば動物の赤ちゃんが可愛いのは、親の庇護を受ける為だという、なんとも後付けっぽい説があるが、ウーパールーパー(アホロートル)はあれで大人である。エラを残した幼体の姿のまま生殖可能な「幼形成熟」という、不思議な特徴を持っている。日本にも年下(ロリ顔)のお姉さんが大好き!という歪んだ好みを持つ人々がいるが、ウーパールーパーは全部それ。オスも少年だけど大人、ミスターチルドレンであり、名探偵コナンである。

話は逸れたが、とても可愛いウーパールーパーがいたかと思えば、触るのも見るのもキツい、ムカデのような生き物も同時に存在している。なぜ生物のデザインはここまで多様なのだ!という事が、気になって仕方がないのである。

ここで、先に触れた、「グラフィックデザイナー」的な観点から、生物のデザインの多様性を考える。といっても決して何か理論立てて話すような話でもなく、単純に「これ、デザイナーが違うんじゃねえの?」という一点のみである。

何を言いたいかというと、ウーパールーパーとムカデでは、明らかに作者が違うという事。自分で言っていて訳がわからないが、つまり、仮にこの世を創造した大いなる存在みたいなものがいたとして、その下に、デザイナー、もしくは下請け(外注?)が存在しているはずなのである。神に案件が発生した際、「うーん誰に頼もっかなぁ」となり、その際、シンプルほんわかデザインのウーパールーパーや、チンアナゴなどを生み出した売れっ子デザイナーに振るか、ちょっとそっち系が続いたから今度はムカデやらヤツメウナギをデザインして世の中を震撼させた、ギーガーみたいな奴に頼むか、というような事が日々行われているとしか思えないのである。

生物の作風があまりに違い過ぎる点を、学者さん達は無視して、「〇〇類」やら「〇〇目」という分類ばかりしている事に苦言を呈したい。齧歯類ひとつ取っても、ジャンガリアンハムスターとハダカデバネズミでは、明らかに違うではないか。というわけで、これからは作者別のリストもぜひとも作って頂きたい。ちなみにハリセンボンのデザインをした人は、元フグのデザイン事務所にいたが喧嘩別れした上、新事務所を設立。トゲアリトゲナシトゲトゲなどのパクリ問題で未だ裁判中。



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