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トラックをマルチアウトするときの注意点

作曲とアレンジが終わり、ミックス用にトラックを書き出す際は書き出しの設定で様々なオプションがあるが、1つ重要な項目がある。それがトラックに適用しているエフェクトプラグインをバイパスするかどうかだ。

エフェクトは「あり・なし」両方で書き出す

Logic書き出し画面

上記はLogicの書き出し画面だが、この設定は「チェックあり」、「チェックなし」の両方で書き出しておくのがオススメ。特に外部のエンジニアに作業を依頼する際は必須といえるだろう。

理由は単純で、エフェクト込みのトラックしかないと、ミックス時点でのエフェクト設定をやり直すことができないからだ。また、エンジニアに作業を依頼する場合、エンジニア側の使用機材で音作りし直した方がクォリティが高くなる可能性もある。もちろん作曲・アレンジ時点でのエフェクトの方が楽曲にとってよいケースもあるため、両方あると便利だよという話だ。

書き出す際は、書き出し先のフォルダーを分けておこう。以下のように命名しておくと後からわかりやすいかもしれない。

エフェクトをバイパスしたドライ音のみのデータ:曲名_Dry
エフェクト込みのデータ:曲名_EFX

ソフトウェアシンセのエフェクトも要確認

トラックのエフェクトをバイパスする以外に、Serumなどソフトシンセ内でエフェクトありきの音作りをすることも多いと思う。

これも上記と同じ理由でミックス時に変更を検討する可能性があるので、「Dry」のデータを作成する際は音源のエフェクト(基本的にはリバーブやディレイのみ)もオフにしておこう。

まとめ

いかがだっただろうか?エフェクト、特にリバーブやディレイなどの空間系エフェクトはミックス前に切り分けておいたほうがよいことが、わかっていただると幸いだ。

ミックスの際にWetデータのみだと、後々エフェクトの調整ができず面倒なことになることが多いので、ぜひ注意してみて欲しい。

では、よいDTMライフを!

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