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両価感情

今更ですが、新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

皆様は今年は書き初めはされましたでしょうか。
ぼくは「両価感情」と書かせていただきました。奇をてらったようなことを書いてしまいましたが、「両価感情」つまりは「アンビバレンス」を大事にしていきたいという思いからこの「価」を選びました。

念の為、改めて説明をいたしますと、アンビバレンスとは何かひとつの対象に対して相対する2つ感情が混在している状況を示すことばです。例えば、「好き」と「嫌い」、「正しい」けど「間違っている」こういった相対する感情はどうしても一極端に考え、ひとつのバラメーターのように提えてしまいがちであると思いますし、私もそのひとりですが、本来これらの感情は同時、惑いは、交互に存在して然るべきものです。可愛さ余って憎さ百倍なんてことわざもまさにそれです。
どうしても10ゼロで考えてしまうのがぼくの悪い癖。

そう思わせる出来ごとがつい先日。
「チーズはどこへ消えた」という有名な自己啓発本を用いた勉強会がありました。
このストーリーには4人の登場人物がおりまして、端的に説明すると、消えたチーズという有り触れた幸せがなくなったときに、人はどのように行動すべきか描かれております。

行動的で成功を収めた2匹のネズミ、閉鎖的で行動できなかった1人の小人、閉鎖的であったが後に行動し成功した1人の小人、一連のストーリーを読み終えて、どれが一番自分に当てはまるかと問われたときぼくは迷わず閉鎖的であった小人に挙手をしたのですが、お恥ずかしいことにそれは自分1人だけでした。

やってしまった。これは正しく自分が反省していた部分でありました。

他の皆さんは誰に手を挙げたかというと、最終的には行動を起こし成功をした小人でした。ありがたいことに前者の小人を選んだことは謙虚であると大変賞賛を頂けたのですが、本来これらの登場人物の全てが当てはまるはずであり、ネズミのような自分もいて、小人のような自分もいて、その丁度アンビバレンスな自分を疑うような選択こそが後者の小人であったはずです。

「アンビバレンス」を大事にすることは異なる視点や意見を受け入れることができ、柔軟性が増します。ただでさえ悩みの尽きない世の中じゃなですか、こういうニュートラルな状態がクリエイティブで包括的な考え方ができると思うのです。

そもそもアンビバレンスの真逆はどちらかの感情を否定する訳ですから、やっぱり良くないですよ。自分の感受性くらい自分で守ればかものよです。自分を否定してちゃ他人を肯定なんぞできっこないですからネ、是非皆様も「アンビバレンス」でいようじゃないですか。

今週も読んでくれてありがとうございます。
ということで、週1投稿再開いたしますので、どうぞよろしくお願いします。

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