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キングスアイスホッケークラブ

国内アイスホッケーの現状と課題

近年、低空飛行が続く日本のアイスホッケー。多くの若い選手が海外へチャレンジしたり、女子代表は世界ランク上位をキープしているものの、男子代表のレベルアップや国内リーグの活性化は実現していない。

ホッケー同様、企業スポーツであったサッカーは、代表チームの活躍でプロ野球に次ぐプロスポーツへ発展した。また、バスケットボールは、国内リーグに大手スポンサーが付き、1億円プレーヤーも誕生するなど、着実に成長している。どちらもメディアの注目度も高い。

では、アイスホッケーは何故、成長できないのだろう?マイナースポーツ(競技人口が少ない)であるのは、施設の問題や地域間の格差等が考えられるが、施設の建設となると、コストの観点から簡単には解決できない。他の問題から解決するのが得策であろう。

我々が考える大きな課題は、連盟依存である。大会の運営や普及、育成。すべて連盟任せになっていないだろうか?JリーグもBリーグも連盟(協会)が主導して成功を収めたものではないし、バレーボール・Vリーグも協会から独立した法人が運営している。ホッケーは、トップリーグのアジアリーグですら、日ア連が運営に携わっている。新たな大会・リーグをクラブ等が運営し活性化するべきである。

令和元年度 日ア連 決算


 また、より良い環境(アイスタイム・試合の多さ・優れたコーチ等)を求める子どもたち(特に有能な選手)は、単身または保護者と共に北海道へ移住している。これでは、地域差の解消にはつながらないどころか、地域差を助長してしまっている。地元に愛着のあるチームをつくり、プレーやコーチングのレベルを上げ、選手を引き留めることが出来る魅力ある地域にしなくてはならない。

創設までの経緯

最後の企業チームであった王子製紙がチームをクラブ化し、国内トップリーグに参戦する企業チームはなくなった。インターハイ等、学校単位の大会へのクラブチーム参加の動きもあり、日本のアイスホッケー事情が変わりつつある。だが、前途のとおり連盟依存では、新たな大会の運営や、アイスホッケーが盛んではない地域への普及活動は難しい。

環境が整っていないならば、環境を整備する。将来が有望な選手を地元に引き留め、各地域でのアイスホッケーを活性化できるような仕組みをつくりたい。北海道の強豪チームを倒して優勝したい、関西にトップリーグをつくりたい。アイスホッケーを身近に感じられ、誰もが知っているスポーツにしたい。日本アイスホッケーの未来を変えたい。私たちが「キングスアイスホッケークラブ」を創設した目的である。

昨年秋から、クラブとしての活動を開始。クチコミでコミュニティが広がり、次のイベントを期待する声が多数届いている。4月からはアカデミーを開催しているが、こちらも募集人数がすぐに定員に達した。スタッフや資金面での体制を整えるために一般社団法人化も完了。来シーズンが始まるまでに本格的に活動を始めたい。


クラブ運営方針

1)関西にいてもトップを目指せる。そう思える環境をつくる。
2)会員からの意見を取り入れ、満足度の高いクラブをつくる。
3)アイスホッケー競技人口を増やす。


Mission/Vision

アイスホッケーを通じ、困難に立ち向かう勇気と、あきらめずに挑戦する心を育む。誰かに頼るのではない。自分たちで何かを変える!

“Have A Dream!!”
ジュニアからトップチームまで、全てのカテゴリでナンバーワンになる。国内トップリーグに参入する。簡単ではない。何十年かかるかもしれない。笑われるかもしれない。それでも、仲間と共に夢を追いかけ続ける!

“Have Fun Hockeying!!!"
純粋にアイスホッケーを楽しむ。全てのスポーツの原点である楽しむことを忘れずに。たくさんの仲間と共にプレーできる”今”を楽しもう!

“Love The Team!!”
地域から愛されるクラブチームをつくる。会員全員でチームと人間を育てる。仲間と共に創りあげたチームを愛そう!


主な活動内容(予定)

クロスアイスゲーム、4on4ゲーム
所属チームでの練習に加え、当クラブが開催するゲームに参加することで、アイスタイムを増やしレベルアップする。他チーム同年代の選手と切磋琢磨し、自身と比較することで目標設定ができる。

アカデミー(スクール)
外部コーチを招聘し、アカデミー形式の継続的な指導により、レベルアップをはかる。アカデミーへスタッフを派遣することでコーチングノウハウを学び、クラブ内でコーチを育成する。

大会運営
クラブチームの全国大会や、選手・チーム登録にとらわれずに参加可能な大会を運営。現行の大会とは違う形のイベントを開催予定。

用品の貸与
気軽にアイスホッケーを始めてもらえるよう、子どもたちに用品一式を貸与。サイズアウトした用品は、会員に廉価での販売を行う。アイスホッケー競技人口の増加のため。

会員交流
様々な世代の、様々な経験をもつ会員(保護者・スポンサー)同士の交流。情報交換・ノウハウの共有・マッチングなど、会員の成長につなげる。会員が集うことのできるクラブハウスの運営も。


スポンサー・賛助会員

当クラブの活動をご支援いただける企業・個人の皆様につきましては、賛助会員としてご入会をお願い申し上げます。会費は主にリンク代や遠征費用、備品代等に活用させていただきます。


一般社団法人キングスアイスホッケークラブ

代表理事 木下 貴太

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