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2023.11.26(SUN)

LIVEブログ
イベント名 : 御八祭(おやさい)
会場 : 洋食堂&リサイクルショップ八間屋(やまや)(埼玉県東秩父村)


地元の中学の後輩達がやっている店でのLIVEは去年に引き続き2度目。代表のたいちゃんはDJでもあり、金勝山が熊谷lagoonで開催していたPartyに出演していて付き合いは長い。
たいちゃんは主にリサイクルショップの担当をしている。ヒデオもそのPartyでカメラマンをしてくれたり絡みが多い。畑を持っていて無農薬野菜を作っている。スライルもDJで暴走天使のメンバー。父親が経営するイタリア料理屋で長い間厨房にいたことから、ここでは料理長を勤めている。

全員、金勝山の2歳年下でヒデオとスライルは同じ中学の後輩。たいちゃんはイベントを通じて知り合った。3人が店を始めたのは2年半前で、最近やっと地域にも認知されてきたようで、常連のママさん達が増えて来たとのこと。
実家のおかんも八間屋の話をするくらいになっているので地域への浸透具合がよくわかる。

去年もこの時期のパーティに呼んでくれて、LIVEをした。レストランといっても洋風な造りではなく、ナチュラルテイストの店内に暖炉、中から見える外の景色は山々といったシチュエーションに加え、少年時代からの顔見知りがいる現場はなかなか珍しく、なかなかセンチメンタルな気分のLIVEになった記憶がある。

金勝山が活動を休止して、吉田健二として復活のワンマンバンドセットのライブを朝霞台のJAMESで行った時、ヒデオは単身駆けつけてくれた。共通の知り合いやアーティストが多く、何かをするときはみんなを呼んでくれるようなそんな愛されキャラの後輩達である。

2023/12/2に熊谷のROLL UP で行う金勝山&DJ ANSWERのツーマンライブに出店依頼をした際に、今回の御八祭に誘われた経緯である。

出演アーティストは八間八のみんなが親交が深いメンバーを集めているので、ジャンルも様々で地域のアーティストを集めているような感じ。客層も家族連れも多くて、去年のLIVEは30分の持ち時間を目一杯ゴリゴリのラップセットでやってみた。少し調整が必要な感じが自分の中であったから今回はそこをよく考えて臨もうと思っている。ちなみに今回のライブの持ち時間は15分。

当日はリハーサルを行うので昼の12時半に現場入り。2曲半くらいマイクチェックをして感覚を掴んだ。といってもここは飲食店で、PAはたいちゃん。この日の為に用意した卓ミキサー
にスピーカー、もちろんモニタースピーカーもない。ブロックパーティに近い現場なので、設備に多くを求めることはなく、あくまで大切なのは感覚と主催者とのコミュニケーション。音の調整よりもイメージングの方が大切。
バックDJのANSWERの実家もすぐ近くで、午前中は実家の草刈りをしていて、リハが終わったら親戚の家の草刈りを頼まれているとのことで、また実家の方面へ戻っていった。ライブセットはANSWERが戻ってきたら伝えることにして俺たちは一旦解散した。

前日、遅くまでリハを行っていて、帰宅後ジョギングと筋トレをしていたので朝の時間がずれ込んだ。家を出るまで急ぎ気味だったのでヒゲも剃り忘れていた。
気持ちを今日のマインドにセットするため、東秩父村が地元のSUGURU君に瞑想スポットへ連れて行ってもらうことにした。SUGURU君は昼食を摂りたがっていたが、どちらでもいいというので半ば強引に出かけた。車で10分ほどさらに山方面へ向かい、駐車場から川へ下りられるポイントへ到着。岩場を上流へ少し登って、あぐらをかける岩をチョイスして俺は瞑想を開始した。
SUGURU君は川の映像を撮るといって三脚で上流を捉えていた。俺は目を瞑り、直近の目標と今日のライブの成功を意図して意識を眉間に集め、思考を停止させた。不規則でありつつ規則的な川の流れる水の音。頭の中に今では全く思い出せない鮮明な映像、ふと意識が戻りもう一度今日の成功を意図して再度思考を止めるという繰り返しを行って深く無の境地に入っていく。今、どのくらいの時間が経ったのか、とかも考えるしそれと同時に記憶に残らないストーリーはカラフルなドラマとなって頭の中を駆け巡る。川の流れる音を冷静に聴いている自分もいて、内面から溢れる情報で目が回るような感覚になる。
ふとした瞬間に目を開ける。今回の瞑想は、家でやるときよりも長く、ロケーションも贅沢で、なかなか充実したものになった。まどろむ感じを楽しみながら、足を伸ばしたり少しストレッチをしてみたり。ゆっくりしてから振り返るとそこにはSUGURU君の姿はなく、すでに自分の車に戻っている様子だった。俺たちはもう一度、現場に戻った。気分は落ち着いていて、穏やかな夜の海のようになっていた。

ライブまで4時間くらいになっていた。炭水化物を摂りたい。いくら15分の短時間のライブでも、集中力とエネルギーは大切だ。スライルの作った大葉とツナのパスタを食べた。うまい。出店で来ている帆ヲ晴レのコーヒーで一服。エネルギーは満ちた。

タープを張り、焚き火が用意されていた。そこでライブセット、ライブでどんな話をするかを考えていた。焚き火に釣られて集まってきた人が話していたことが、ちょうど今考えていたことにハマって、そのままその話をメモした。ライブの準備は完了した。

ANSWERが戻ってきて、最終打ち合わせ。客層やシチュエーションを考えて、シンプルなセットにしていくと伝え1部のショーケースを観た。帆ヲ晴レのSACHIさんの声は温かく今日の現場にマッチしていた。その後、ANSWERは自分のプレイをしにブースへ向かった。

ANSWERのプレイが終わり、ライブショーケースとなった。SEN-Dの出番が終わり金勝山の出番となった。最前列には10人くらいの子供達。昼間はまばらだった客数も店の中は埋まってきていて、今日一番の人だかりとなっていた。

一人旅に出たことを歌ったテーマの曲を2曲、焚き火で聞いた話を挟んでから1曲、最後に活動休止から復活して最初に作ったReal McCoyを披露して終了の流れ。
途中、ニューヨークでの経験と子供達の無邪気な姿が重なった話をしたとき、子供達が良いリアクションをしてくれて、その場が盛り上がり和んだ場面があった。
そんな良きハプニングであり、それを楽しむ余裕があったが、もっともっと時間を使って子供達と戯れてもよかったのではないかなと、あとあと思った。その一瞬をもっと深く楽しもう。

今日は良い流れがある。ブッキングや新たな企画からのライブが3本決まり、年末から来年の予定がさらに楽しみなものになった。
やはり、金勝山はライブである。現場に行けば状況は好転していく。それを再確認した。

自分たちのやりたいことのみで生計を立てて、無駄なことはしない。毎日を楽しんで生きている、そんな後輩達。
やりたいことをやっている分、その分大きな困難や悩みもあるだろうが、この日のテキーラは2杯で480円という価格破壊を起こしており、クランク状態になっている先輩のDJとダンサーの2名のコントロールを誰もできなくなり、主催の3人が1人ずつ現場から消えていくというフェードアウトな状況になり、俺もそっと現場をあとにした。

気の知れた身内と気の知れた土地で行うイベントほどデトックスになるものはない。主催の3人に感謝して、八間屋の今後の発展を祈っている。

そして、今週はとうとう金勝山&DJ ANSWERのツーマンイベント。それに向けて整えていく週になる。

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