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2023.12.17(sun)

LIVEブログ


イベント名 :TOP OF THE WORLD vol.2

会場 : GOOD LIFE CAFE


明日はTOP OF THE WORLD vol,2なのに、身体と頭が冷蔵庫で古くなった蜂蜜くらいキレが悪い。なんかポジティブじゃないんだよな。だから足利健康ランドの指圧マッサージに行こうと前日から策を練っていたんだ。
朝7時に電話し10時にもう一度してくれと言われしてみたがまだ受付できず、10:30に電話してみても担当がいなかったので、予約しとけと伝えて12時から仮予約を取った。日課の筋トレとジョギングを終え、健康ランドへ車で向かっていると、担当から電話が来て12時から90分の予約完了。健康ランドに到着後、足裏マッサージも予約すべくまだ開いていない店舗の前で立ち止まっていると、隣の店のタイ古式マッサージのおじさんが予約しとくよ、と優しい気遣い。サウナで汗を流してからマッサージを身体に施したのだった。
10日前くらいに指圧あんまに掛かっていたのだが、そのときのおじさんの腕がとても良くリピートしているのだが、今日は若めの女性、恐らく一番の若手。体重を乗せる感じで指圧が強いので優しくしてくれと伝えて90分を終えた。前回ほどではないが悪くはない。前回はあんまの国家資格を持ったおじさんだった、どうりで良かったわけだ。足裏はプロ中のプロ、流石の腕前で、合計2時間半のマッサージを終え文字通り身体が宙に浮くほど軽くなった。

現在16:30。昨日の夕方から何も食っておらず、腹に浮き出ているのが背骨なのか腹筋なのか判別がつかない。とりあえず家にあるものを腹に入れまくった。エビのトマトパスタ少々、チャーハン少々、すいとん汁大盛りで2杯、目玉焼き2つを乗せた丼を食った。これからリハーサルで集中が必要だった。行きの車でレッドブルとアイスコーヒー、炭酸水を飲みながら明日の会場のBAR GOOD LIFE CAFE へ向かった。

先にSEN-Dのリハーサル。その後マイクを取って2曲ほどやった辺りから様子がおかしい。腹がパンクして吐きそうだ、多分レッドブルと炭酸水の炭酸が抜けず胃がはち切れそうになっている。とにかく気持ち悪いが、リハを止めることは出来ず最後までやった。トーク回しまでリハしたが、こういう時はマジで余裕がないから無駄のない動きが出来て逆に参考になるリハが出来たが、マジで倒れるかと思った。

その晩、8時間寝た。久しぶりの長時間睡眠。あれだけ食ったのに体重が昨日より2kg減っている。睡眠ってすげーなとつくづく感心した。ジョギングは身体が疲れそうだから、筋トレだけやって身体の目を覚ました。

今日は家族がLIVEを観に来てくれる。長女とその友達をヤオコーのマクドナルドへ。ドライブスルーが長蛇の列だか店内はガラガラという逆転現象的なことが起きていた、長女は店内でさっと買い物を済ませて車に乗った。その後桐生駅の近くのカラオケで2人を下ろし、俺は13時集合の会場へ10分遅れで到着した。

中野の写真展は前回のイベントと打ち合わせの甲斐がありライティングがレベルアップしている。SEN-Dのリハーサルはマイクパスの箇所を重点的に練習して本番に挑んだ。最近は音響の調整に耳が肥えて来ていて、何度かビートの調整、マイクの調整を繰り返したが、オーナーのmaseemと相談しながら結局シンプルな状態に戻したのが1番しっくり来た。SUGURUくんは手慣れた様子で会場の撮影設備のセッティングをしている。

何人くらい来てくれるかな、と集客が少し心配だった。熊谷のときはチケットはソールドアウトしていたが、今回はしていないからだ。ただ、そんな心配はLIVEが始まる頃にはもうどこかに吹き飛んでいた。川崎から電車を乗り継いで来てくれた young child 、熊谷から来てくれた TIPさん、ハジさん、アキタカ、高崎からGEORGE TIGER ONE など桐生に来てもらえて嬉しいメンバーや、前々から楽しみにしてきてくれた人達がどんどん会場に来てくれて、じわっと心が熱くなっていた。家族も到着しLIVEの時間まであと5分。既に緊張はなかった。

金勝山のネクストステージでのファーストステップ、これが今回のライブのテーマだ。熊谷でのテーマは金勝山の新たなキャリアのスタート。新たな扉を開けて一歩ずつ歩いていく。今年はマジでやり切った。音楽を捨ててひた走った期間があったのだ、一心不乱に、来年のために。その期間を終えて堰を切ったようにラップをしている、12月は6本のライブで、ちゃんとLIVEしようとするとほぼ毎日リハーサルを繰り返すという日々で、その他にレコーディング、作曲と来年へと駆け抜ける。

10年前、同じメンバーでイベントをやっていた。方向性の軸が"集客"にズレていきイベントの本質を見失い、結果的に解散となった。俺の舵取りが悪かった。同時期に群馬から埼玉へ引越した。仕事で先が見えなくなり自信を失ったからだ。さらにその後、次女を失った。精神的に落ちるところまで落ちた。ラップは無制限で一時休止、家族もボロボロになっていた。金勝山というアーティストのせいでこうなったんだと過去を恨んだ、その後2年くらい音楽すら聴けなった。無音の中、家と会社の往復をして、錆びた刃物で深く切り込まれたような、家族と自分の心を癒すことのみに時間を費やしていた。今までとは180°違う、血液が全て入れ替わったような気分、まるで自分が別人のような感覚で生きていた。人生の底に居るという感覚があり、どれだけ行儀良く真面目に生きても、そう簡単には人生のバロメータが上に向くことはなかった。

最近思っていた。俺は過去のリベンジをしているのだと。逃げ去った群馬へ戻ってきたこと。自身のイベントを以前のメンバーとやること。そして金勝山を"カネ"にすること。無意識に俺は10年前に成し得なかったことをやり直している。今、この瞬間までは10年前を巻き戻し、10年前を生きている。群馬に引越して1年半。この期間で以前群馬にいた時の8年分くらいを巻き戻したと自負している。つまり仕事でケツを割り群馬から去り、チームを解散させ、家族をボロボロにして、ラップを辞めた"あの瞬間"に立ち戻って来たのだ。10年前はこの先は崖、踏み出した一歩で奈落の底だったが今は違う。先に道があるのがよく見える、金勝山が"カネ"になっている道がある。そのステージにただ足を踏み出せばいい、そこまで来たんだ。

1時間は一瞬だった。子供たちは1番前で最後までLIVEを観ていた。長女がまだ2歳くらいの時以来子どもの前でLIVEはしていない。息子たちの前では初めてだ。やり切った。

今日、この場に居てくれたみんなへの感謝の気持ちは計り知れない。今の金勝山に本当に必要な人たちだけがその場にいてくれた、その場に来ることが出来たんだなと感じた。今日のことは絶対に忘れない。それは熊谷の回も同じだ。熊谷でのvol.1はスタートを切るのみに集中していたが、それを経て行うvol.2には少し緊張感があったが、結果的に良き人たちと良きイベントを終えることが出来た。今に感謝を。今、自分の周りに居てくれる人を忘れるなよ。この渦を着実に大きくしていくんだ。他人の作る渦や波の中に居るモブじゃねぇんだ、小さくていい、自分を中心とした渦巻きを作るんだ。

リハーサルから合わせると10時間もの間DJブースに立ち続けたANSWERはやはり1番の功労者である。彼がDJやり出したら止まらないのは周知のことであって皆見慣れてしまってるが、1度もトイレに行かず音を止めずフロアを揺らし続ける姿はもはや生き様である。にも関わらず翌日は早朝から仕事とのこと、お疲れ様です。乗り越えるべき壁がそこにあるんだなと思った。自分も同じようなことはあった。しのごの言えない状況だ。これを乗り越えて本当のプロDJになってほしいと心から思った。せめてホテルくらい取っておけよと思いながらもヘパリーゼの1番高いやつとミネラルウォーターとあたたかいミルクティーを受け渡して俺は家に帰った。

イベントとしては実験的な面も多かったツーマンイベント。前売りチケット制での運営はほぼ壊滅、他のアーティストをブッキングせずに出演者を3名に絞ったのことでの集客の難しさ。課題は山積みだが、差し引いても収穫の方が数百倍大きい。この2日間で50名以上が金勝山のLIVEを観るためだけに会場に来てくれているし、旧友との再会、元気もらいましたとか考え方変わりましたという感想も複数人からいただき、ネクストに踏み込んでも沈まない地盤が出来た。特に桐生で話した人は次も行くよと声を掛けてくれて、更にLIVEを磨く決心となっている。

熊谷ROLL UPでのvol.1、桐生GOOD LIFE CAFE での、vol.2にお越しいただいた皆さま、本当にありがとうございました。アーティストとしてもイベント運営者としても未熟ですが、こうしてお越しいただきイベントとして成り立ち、各人交わり合い高め合うことが出来る場所となっていることが、振り返ってみると感激です。会場を提供してくれるbarのオーナー様、駆けつけてくれる友人、知人にホーミー、ブラザー達。あとは俺がイベントやるって言ったら二つ返事で一緒になってくれる仲間達。なによりネクストに踏み込んだ金勝山。ありがとうございます、感謝です、愛してます。次回vol.3は2024.4.28(sun)高崎LYME CAYでの開催が決まってます。後日詳細を発表します、是非次回もよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

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