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小学生でもわかるお金の授業③

お金の授業第三弾!


授業風にお金の勉強をしていきましょう。


今回の授業は

「プライマリーバランスとは」です。


では、いきましょう!


先生:


プライマリーバランスについて聞いたことはありますか?
なんだか難しそうな名前ですよね。でも大丈夫、一緒に考えてみましょう。


みんな、自分のお小遣い、どうやって使っていますか?
お菓子を買ったり、漫画を買ったりしますよね。


でも、もしもお小遣いが1000円あって、2000円のゲームを買おうとしたら、どうなりますか?


そう、足りないですよね。

だから、それを買うためには、もっとお小遣いを貯めなければならない、あるいは親から借りなければならないですよね。

国のお金も同じようなものです。


国もまた収入と支出があります。

収入は主に税金で、それを使って、様々なサービス、例えば学校や病院、道路などを運営したり、新しいものを建設したりします。


ここで、国のお金の収入と支出がちょうど合っている状態を


「プライマリーバランス」が保たれていると言います。


生徒:


でも先生、国ってお金足りなくなったら借金とかするんでしょ?それもプライマリーバランスに入るの?

先生:


いい質問ですね。
プライマリーバランスを考えるときは、実は借金のことは考えません。

つまり、借金を返すお金や、借金から生じる利息はプライマリーバランスの計算には含まれません。

プライマリーバランスは、税金などの国の収入と、学校や病院などのサービスに使うお金とのバランスを見ているだけなのです。


生徒:


でも、借金がたくさんあったら問題じゃないの?


先生:


とても重要な点をつかんでいますね。

確かに、国がたくさんの借金を持っていると、その返済や利息による負担が大きくなります。


それが国のお金の管理に影響を与えることもあります。だから、プライマリーバランスだけでなく、借金の状況も一緒に見ることが大切です。


生徒:


だったら、プライマリーバランスってあんまり意味ないの?


先生:


それは違いますよ。

プライマリーバランスは、国がどれだけお金をうまく使っているか、収入と支出がどれだけバランスが取れているかを見るための重要な指標なんです。


もしプライマリーバランスがマイナス、つまり支出が収入を上回ってしまったら、それは国がお金を借りずには支出を賄えないという警告信号になります。


だから、プライマリーバランスはとても大切なツールなのです。

それによって、国がお金をどれだけ効率的に使っているか、またどれだけ財政が健全かを見ることができます。


生徒:


でも、プライマリーバランスがプラスだったら、それはすごくいいことなの?


先生:


プライマリーバランスがプラス、つまり収入が支出を上回っているというのは、一見するととても良いことに見えますね。


でも、その一方で、たくさんの借金がある場合は、その返済や利息によって全体的なお金のバランスが崩れる可能性もあります。


だから、プライマリーバランスだけを見て全てがうまくいっていると判断するのではなく、他のことも一緒に見ることが大切なんですよ。

このように、国のお金の管理はとても複雑なのです。


だからこそ、私たちもお小遣いをうまく管理する練習をして、大人になったときに備えることが大切なんですよ。


最後に先生がもう一つ面白いことを教えてあげるね。

実は、日本のプライマリーバランスは、みんなでも見ることができるんだよ。


生徒:


ほんとうに、僕たちでも見られるの?



先生:


そうなんだよ。

日本政府や財務省という場所が、インターネット上に日本のプライマリーバランスを公開しているんだ。

でも、それを理解するためには少し難しい知識が必要だから、大人になったらチャレンジしてみてね。


本日の授業はここまでです。

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