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漫画はネットでタダで良いのか?

 去年、本アカが凍結されサブアカでツイートしたら意外と反響があったので、改めてnoteの場でもこの問題を提起したい。漫画をネットでタダで読むという事が文化を殺していると。
 漫画をネットでタダで読んでもらうというのは個人の自由でもあるので個人でやるのは構わない。しかし出版社という企業がそれをやるのはもっと配慮が必要だと思うのだ。なぜならその費用の負担は最終的にクリエイターである作者に回って来る。それは格安の原稿料だったり次につながらない仕事になったりという形で負担する。出版社は多少なりともサイトでの広告料収入があるだろうし、読み手は何の負担もない。それが長期化して定着したら、誰も漫画に金を出さなくり、ひいては描く者もいなくなる。そして漫画という一つの文化が滅ぶ。それでいいとい人などいないだろう。
 だからネットでタダで読めるサイトには、タダで読めると同時に投げ銭(チップ)の機能も設けるべきと思うのだ。面白いと思った、価値があると思った作品を金を出すというのは別段おかしなことではなく、ごく普通の当たり前の行為だ。失われた30年といわれているが、その間に価値ある物に金を出すという習慣(文化)さえ失ってしまっているのではないか?ゆえにこれは、価値ある物に金を出すという習慣を取り戻す事でもあるのだ。私は漫画に関心のない人に金を出してくれとは言っていない。しかし、関心のある人には漫画文化を存続させ語り継いでいくためにも少しばかりの金を出してほしいと心から願っているのだ。
 ネットでタダだと楽観視していたら何かの事情で読めなくなり、作品そのものが消えてしまうどころか、その作品について語る人がいない、語る事も許されないという事態を避けるためにも金を出して漫画文化を支援してほしい。乱暴な言い方だが、文化というものは金がなければ育たない。


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