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さらばディープインパクト

今から遡ること16年、2006年末ディープインパクトが現役引退する時に書いた記事。時が経つのは早いなあ。でも、その時の気持ちを文章で残しておくって私は好きだな。

今思えば今年は印象に残る馬が少ないことに気づく。特に古馬。牡馬ではディープインパクト、ハーツクライ、ダイワメジャー、牝馬ではダンスインザムード、スイープトウショウ、そして悲しきラインクラフトくらいか。随分と活躍馬が偏っていたような気がする。

やっぱりディープインパクトの印象が強すぎるんだな。

3歳クラシックはメイショウサムソンが2冠、カワカミプリンセスも降着がなければ2冠と非常に盛り上がったはずなんだが、やはり今となっては影が薄くなってしまった。

海外ではハーツクライのドバイシーマクラシックの勝利をはじめ、キングジョージ6世&クイーンエリザベスDSの3着、ディープの凱旋門賞、コスモバルクのシンガポール航空国際カップ優勝、デルタブルースのメルボルンCなど快挙や感動が目白押しで、日本競馬が一段と海外に認められた年だったといえる。

予想は春のG1戦線は見事にはまった。特にダービーと春の天皇賞はずばりだったなあ。展開がいつも読めれば予想が楽になるんだが。サムソンとドリームパスポートの2頭の実力が早くわかればわかるほど皐月賞前からもっと当てられたはず。アドマイヤムーンやフサイチジャンクのほうが派手に見えたんだけどね。ドリームパスポートから今年張ってた人は随分儲けただろうなあ。

見抜けなかったのは中短距離路線。最後のマイルチャンピオンの前になってやっと気づいたというか、少しだけ取り返せたのでまあよしとするか。ダイワメジャーとダンスインザムードの2頭のカップリングだけだったのに。それにしてもダイワメジャーはディープがいなければ年度代表馬だった。毎日王冠、秋天皇賞、マイルCSの3連勝は本当に素晴らしい。アンカツ凄しとしか言いようがない。

ダートはドバイ以降カネヒキリ不在で、ド本命がいなかった。なかなか勝てないシーキングザダイヤ、東京大賞典を圧勝したブルーコンコルド、ジャパンカップダートを制した新星アロンダイト、来年はこの3強と王者カネヒキリがどう絡むか、ここはかなり面白くなるであろう。

さようなら、ディープインパクト。

ディープが出てくるまではナリタブライアンが最強馬と信じていた。地味なシンボリルドルフ、メジロマックイーンやテイエムオペラオーより、強いオグリキャップやタマモクロスよりも派手にぶっちぎりで勝つナリタブライアンこそがと思っていた。キングカメハメハがやっと出てきたと思っていたら、もっと凄いディープインパクトがいたとは。とにかく故障が一度もなかったことが奇跡にも近いことだと今は思う。すごい。

さて、もう来年はディープがいなくなり再び戦国時代に突入する。この2年間ディープインパクトだらけの予想と回顧だった。そしてサンデーサイレンス直仔の時代もそろそろ終わりを告げようとしている。サンデーの孫の時代?突入で、また更に感動するドラマ、特に海外挑戦というロマンが見られれば、いやもちろん国内レースのスカッとした競馬と予想ができることを祈りつつ2006年を締めてみたい。

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