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歴代最強牝馬ランキング【競馬コラム】1位

1990年から競馬🏇を観てきた私の主観ではありますが、歴代最強馬を語る前にまずは歴代最強牝馬を考察し、ランキングをつけてみたいと思います。そんなに細かくは書かないですけどね。あくまでも主観が入りますのでご了承下さいませ。

本記事では短距離やマイラー、及びダートは除外します。中距離2000メートル以上、競馬場コースと馬場状態は問わず。期間は私がリアルで観てきた期間、1990年から2022年2月現在まで。

さて、いきなりランキングです。1位から10位まで。

1位 ダイワスカーレット
2位 ジェンティルドンナ
3位 アーモンドアイ
4位 ブエナビスタ
5位 クロノジェネシス
6位 リスグラシュー
7位 ウオッカ
8位 エアグルーヴ
9位 ラヴズオンリーユー
10位 デアリングタクト
次点 シーザリオ、ヒシアマゾン

世界ではエネイブルはじめ、今や牝馬の方が強いのではないかという状況ではありますが、牡馬混合レースではハンデもまだあるので、一概にはそう言えません。ただ日本競馬における牝馬の力はここ最近明らかに上がっていることは間違いないでしょう。90年代、2000年代初期は正直牝馬は牡馬混合レースでは歯が立たない状況でした。ですから、クラシック戦線が終わってしまうと、走るレースが限られてくるため、桜花賞馬やオークス馬でも、G2G3やマイル短距離路線のG1でそれなりに善戦し、繁殖に上げられる馬がほとんどでした。

そうですね、私がこれは牡馬と走っても中距離以上で強いと感じたのはヒシアマゾンとエアグルーヴぐらいでしょうか。この二頭でさえも、まあG1を勝ちきるのはなかなかできず、エアグルーヴが天皇賞秋を勝ったくらい。有馬記念やジャパンカップは2着まで。

さて、その状況がガラッと変わってくる兆しを象徴する出来事が、皆さまもご存知の2007年のダービーですよね。64年振りに牝馬が見事に決めました!ですよ。ウオッカが府中の直線ど真ん中を突き抜けた時、正直驚きました。しかしあのウオッカの雄大な馬体から繰り出される大きなストライドは府中の新緑の芝で見事なまでに輝いていました。ダービー馬タニノギムレットの娘ですよ。並みいる世代のエリート牡馬をスピード、パワー、馬体、全てにおいて一蹴したのですから凄いとしか言いようがない。そりゃあこれまでダービーに牝馬が出ることすら稀で、ましてや3馬身以上引き離して圧勝するとは、レース前に想像できていませんでした。

これが早15年前。それから時が流れて。

このランキングをここに挙げたわけですが、私がトップ1にしたのは、ダイワスカーレットです。通称ダスカ。サンデーサイレンス産駒の中でも1、2を争う名馬アグネスタキオンと善戦馬だったスカーレットブーケの子。この馬との出会いは中京2歳Sでした。同じタキオンを父に持つアドマイヤオーラとの一騎打ちに見事勝利。その後のシンザン記念ではオーラが雪辱。ダイワスカーレットとウオッカとアドマイヤオーラ、アンカツと武豊と岩田の三角関係はなかなかの因縁ですよ。
まあそれはさておき、ダイワスカーレットを1位にした理由は、レースの支配力と抜群の安定力、そして2回走った中山2500有馬記念の内容と結果からです。

逃げて、先行して4コーナー先頭、引きつけておいて引き離す。これをやられたら後続の他の馬はなかなか抜けない。3歳の有馬記念は蛯名マツリダゴッホに内から捲られて追いつけなかったが、それでも荒れた馬場をもろともせず2着を確保している。3歳の牝馬ですよ、これは今でもなかなか難しい。

もう一つこれも負けたレースですが、ウオッカにわずか2cm差で敗れた2008年秋の天皇賞。この頃私の持論で秋の天皇賞は長期休み明けぶっつけは厳しい、逃げ先行も苦戦必至、ということでダイワスカーレットは評価を一つ下げ、ウオッカ、ディープスカイ、エアシェイディの後に位置付けていた。後楽園のWINSで固唾を飲んで見守っていたわけが、結果はご存知の通り。私にはダイワスカーレットが勝ったように見えていた。離れた外をウオッカとディープスカイが併せ馬のような形で上がってきたので、これは予想通り、さすがのダスカもダメだったかというのも束の間、ゴールはダスカが最初に通過したように見えたのだから、もう驚きで心臓の鼓動がMAXだったのを覚えています。興奮の坩堝だったのです。いやあこの状況下でのダイワスカーレットの二枚腰はほんと凄かった。この時に、やっぱりダスカの方がウオッカより強いかあとも思いましたね。確かにウオッカが府中で見せる爆発力に時にダスカは屈する時もあるでしょうけど、他の競馬場コースや馬場が荒れた状態下での安定度と強さは圧倒的にダイワスカーレットだと思います。

ダイワスカーレットの一番強かったレースは、最後のレースになってしまった4歳時の有馬記念でしょう。37年振りの牝馬による有馬記念制覇!一番人気、しかも圧勝完勝ですよ。中山2500をいつもどおり逃げて、直線突き放してアンカツ余裕のガッツポーズでゴールイン。かっこよすぎる、強すぎる。

さあて、異論は多々あるとは思いますが、2位ジェンティルドンナ以下の歴代牝馬が、このダイワスカーレットと共に走り、府中、中山、京都、阪神の2000から2500メートルを馬場状態問わず走った場合、ダスカをかわすことができるのか、どのレースにおいても安定して力を出せるのか。
それをイメージした時、私の中ではウオッカを超える馬は数頭いましたが、ジェンティルでもアーモンドアイでもブエナビスタでもクロノジェネシス、リスグラシューでもダイワスカーレット以上というのは厳しいのでは?と考えた次第です。

それではまた続きはいつか。

最後にダスカのレース動画をいくつか。

強かったダイワスカーレット最後のレース
有馬記念2008「37年振りに夢の扉が今開かれた!牝馬の有馬記念制覇」中山2500。

ライバル、ウオッカとの頂上決戦!レコードタイム決着、青嶋アナが絶叫する府中の直線、勝ったのは逃げたダイワスカーレットか、外から来た先輩ダービー馬ウオッカか、真ん中今年のダービー馬ディープスカイか!?2008年秋の天皇賞、府中2000。

3歳牝馬が有馬記念に堂々の挑戦!桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯を制して、36年振りの牝馬有馬記念制覇なるか?兄貴ダイワメジャーと共に。そして伏兵マツリダゴッホ蛯名正義がスーパー騎乗で大穴を演出。ダイワスカーレットは惜しくも銀メダルだったが、中山2500でも古馬相手に堂々の正攻法。

2番手追走から4角手前で先頭、上がり33秒台の衝撃、これではウオッカも誰も追いつけない、ダイワスカーレットの強さが際立った秋華賞2007。京都2000。

初の古馬との対決、エリザベス女王杯2007。古馬牝馬最強のスイープトウショウもフサイチパンドラもその速さとレース運びに脱帽!ウオッカのためにも負けられない、牝馬新時代を築いた偉大なライバル関係、それがダイワスカーレットとウオッカ。京都2200。

まだG2だった大阪杯2008、それでもメンバーは古馬の代表格が勢揃い。メイショウサムソン、ドリームパスポート、アサクサキングス、アドマイヤメイン、インティライミ、サンライズマックス、エイシンデピュティなど。堂々の一番人気、逃げてひきつけ34秒台の上がりで突き放す、牡馬一蹴、最強牝馬の証明。阪神2000。

ダイワスカーレット、ウマ娘にも登場してるんですね。強いのかな?

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