スペイン旅行記【初日〜2日目】
結婚しました(4月1日に)。
のらりくらりと暮らすこと3ヶ月、
我々夫妻それぞれ各社に長めのお休みをいただき、
旅行へと行ってまいりました。
そう、新婚旅行というやつです。
行き先はスペイン。
これは結婚を決めた段階で両者の合意により、早々に決まってました(単に行きたかった)。
ワタクシ、かれこれ15年ほど前にかの地を一度訪れたことがございます。
卒業旅行で。
私には人生で一度みておきたいものが2つありました。
1つは、ゲルニカ。
もう1つは、サグラダファミリア。
しかし予算の限られる卒業旅行、一度に2つは無理だったので、
どちらかの選択が必要でした。
迷った私(と小学校からのお友達)は、
マドリッドよりもより多くの見どころがあるバルセロナを選択し、
5日間ほどの滞在で日本恋しさを存分に味わってきました。
あれからかれこれ15年。
そのお友達もすっかり一児のパパになった現在、
ここぞという新婚旅行というチャンスに、
今一度、スペインの地を訪れることとなったわけです。
というわけでその旅の記録でも唐突につけようと思い立ちました。
しかしもはや文章を構成すると恐ろしく長くなる気がしたので、
箇条書きで起きた出来事をツラツラと連ねます。
【初日(7/17)】
●夜便出発ということもあって、17:30くらいに自宅を出発。夕方まで全然暑くて、最寄り駅までが過酷。
●18:00過ぎくらいに東京駅着。いつも(プロレス観に行くときにLCCで)使ってたルートで、成田空港へ。いつもは第3ターミナルで降りましたが今回は第2。これまで降りた記憶ないな。
●“3時間前にお越しください”という旅行会社の推奨よりさらに早い到着。が、まさかの出発便の時間が“早まる”という経験したことない事態に遭遇。旅行会社は正しかった。
●手荷物預けカウンターでとても待つ。何やら係員が集まって相談したり、移住するのかってくらいたくさんのお荷物を預けるご家族を眺める。
●自分たちの手続きは3分で終了。日本最後の食事はマック。これもなんか待つ。立ち食いスペースに急遽イスを足しましたみたいなテーブルで最後の晩餐。
●22:30→22:10に早まっての出発。ドーハまでは12時間弱の行程で現地時間4時着。食事が何度出るか読めなかったのが我々にダメージを与える。
【2日目(7/18)】
●日本時間0:00過ぎに最初の機内食。ウトウトしてたタイミングでの強襲に“おお!?”ってなるも、この関門をクリア。2度目の夕食でお腹をパンパンに満たし、無事睡眠。
●日本時間8:00ごろ、現地時間で2:00ごろに2度目の機内食。この間になんとか5時間くらいは睡眠時間は確保。腰がなんか緩い。
●機内食は最初チキンを頼んだらオムレツとソーセージが出てきた。フィッシュを頼んで鯖の出てきた奥様とトレード。梅ゆかりご飯が美味しい。けど食わせ過ぎ。
《カタール到着》
●ぼんやりフルハウス(1stシーズン)を無音で眺めてたらドーハ着。到着時間は現地時間3:30。なんと巻きやがった。余計なことを。
●ドーハ空港で乗継便を待つタイム。しかし、搭乗口が明らかになるのは出発2時間前というシステムらしく、ここからまさかの4時間待ち。どうしてくれよう。
●空港ロビーはどうやら24時間営業のようで色々お店はやっている。そう、やってはいる。しかし、カタールは恐ろしく物価が高い。
●乗り継ぎの手荷物検査で何故か水分を全て没収された我々、水を求めて売店を覗くと、EVIAN 500mlが16QR(カタール・リアル)。1QRが現在約38円。さあ、計算してみよう。ちなみにミックスナッツは24QRだ。
●仮眠できそうなスペースはほとんど埋まっていて、謎のオブジェ兼滑り台のある中央広場みたいなスペースで電源を見つけたのでしばらくぼんやりタイム。空港Wi-Fi飛んでるけど遅い。現地時間朝4:00だというのに、子どもたちは揚々と滑り台滑ってた。子ども凄い。
●5:50、ようやく搭乗口が発表。発表を待って電光掲示板を覗く旅行客の皆様はさながら合格発表を待つ受験生のよう。…という喩えも「最近はもう違う」とツッコまれる。ジェネレーション。
●ドーハ空港はA・B・Cの3エリアに分かれていて、1番広いのがCエリア。我々はCのだいぶ大きな番号に案内される。
●空港内エリア間移動のためのモノレールが走っていたけどCエリアは見えてたので必要ないと判断。が、徒歩15分位かかり、結果的には乗ったほうが良かった。「(社会科見学的にも)帰りは乗ろう!」と決意する我々夫妻。
●出発1時間前から搭乗が始まる。しかしなんか並んでるのか並んでないのか、どういう順番で搭乗させてるのか謎で不思議な人集りが出来上がる。後々わかることだけど、全体的にスペインは導線の管理がヘタでした。
●乗って即座に添乗員にかけた言葉は“Can I have water ?(みずくれ)”。乗り継ぎでドーハ寄るときは水の確保に気をつけよう。水汲み場はあるので、空のペットボトル持ってるといいかも。
●7:50フライト開始。行きの飛行機より旧式のようで奥様のモニターは故障していた。フルハウスもやってない。
●9:00ごろに“ブランチ”ということでお食事登場。確かに時間は空いてはいるものの、5時間お気に1食ずつ与えられるのはオーバーペース。いや、食べるんだけど。グラタンおいしい。
●到着2時間前くらいに“軽食”登場。常々思うけど、世の中に“軽い食事”なんてあるのでしょうか。出てきたのは、ズッシリとしたチキンパイ。…これが、欧州の、やり方か…
●特にやることもないので、無音でハリウッドGODZILLAを眺めながら残りの時間を潰す。モニターが死んでて時間を潰せず、寝るにもねれない奥様はなんか無の境地に入ってた。
●前の座席の人々が各々それぞれ添乗員にめんどくさい要望を出し続けてて大変そうだった。一人はずっと電話してたしin the スカイ。と思ったら隣の席の方は着陸態勢入った瞬間から電話してた。何この自由さ。これが欧州のやり方か。
《スペイン入国》
●現地時間14:30(ドーハ時間15:30、日本時間21:30)ごろ、マドリッド空港到着。日本出発から23時間、自宅からで起算すると28時間。プーチンのせいだ。
●入国審査の前に、飛行機降りたところでなんか凄い待たされる。暑い。どうやら係員(一人)がパスポートチェックをしてるらしい。暑い。欧州の人はスムーズだけど、東南アジア系の人は待たされてた。差別だ。暑い。
●入国審査はEU加盟国レーンとその他の国レーンに分岐。差別だ。そしてここも導線は悪い。あと担当官の人談笑しまくり。しかしパスポートチェックは無言のまま(仕事してるふりなんだろう)あっさりと通過する。そんな。“サイトシーン!6デイズ!”って練習してきたのに。
●手荷物回収に向かいましたが、どうやらターミナル移動が必要な様子。マドリッド空港では空港内移動のための地下鉄が走っていて、それを使って移動。結構な距離走ってました。
●その後私は(藤田プロレススクール)フライトタグを目印に荷物を回収。奥様も無事荷物を回収…したけれど、長年スーツケースにつけていたというイーブイ(のキーホルダー)が野生に帰ってしまい、哀しみの別離。
●入国は15:30くらい。思っていたより1時間くらい早く済んだ。その後調べていたターミナル4から出てるという空港バスをスペイン語の案内を頼りに雰囲気で探す。見つからない。暑い。見つからない見つからないと思っていたら、どうやら“黄色いバス”と聞いていたのに、バスの色、変わったらしい。なんということだ。暑い。
●運転手に10€(二人分)を支払ってアトーチャ駅行きのバスに乗車。ちなみにこのユーロはホカクドウ(プロレスラー・日高郁人の経営する中野にあるプロレスグッズショップ)にチケット買いに行ったときに中野ブロードウェイでついでに換金してきました。
●バスはターミナル間で結構な移動。電車でも確かに相当移動あったしなあ。ちなみにターミナル1と2には止まるけど3には止まらないとか。差別だ。
《マドリッド市内》
●アトーチャ駅のひとつ前、シベレス広場でバスを下車。後々わかることだけど割とここからマドリッドの各観光地へのアクセスがいいので、大体みんなここで降りた。暑い。
●降りた現地の気温は39℃。湿度はあまりないとはいえ、気温が高けりゃ自動的に暑い。そして日の入りも遅いので、15〜21時くらいまで暑さのピークタイムは続きます。
●シベレス広場に降りると、振り返るといきなり市庁舎から早くも感じる異国感。思わず写真を撮る。
●宿はプラド美術館があり、世界遺産に指定されている街道“プラド通り”の近く。でも混雑が予想されたので、道を一本ずらして移動。世界遺産通りは後の愉しみにとっておくことに。
●16:30ごろ、無事にホテルにチェックイン。朝食欄に✕って書いてあって“え?朝食ないの?”って思ったら、“支払われてるから追加料金は必要ない”の意味だったらしい。焦る。
●目的地に30時間くらいかけて到着した我々、日本時間でいえば23:30だけど、やはり現地時間21:00くらいは粘りたいと思い、事前に立てた予定の通り観光を敢行。しかし暑さから、無料プラド(平日18:00〜20:00まで無料)を諦め、機内食攻撃のダメージから夕食を諦め、とりあえず市の中心部を覗いて見ることに。
●古い町並みは何を見ても珍しくてかっこよく映るけれど、とりわけ目を引いたのは、HERMESの入ったフォーシーズンズホテル。溢れ出る銀座感。
●まず向かったのはプエルタ・デル・ソル(ソル駅)。マドリッドの交通の要所でここからバスや地下鉄が伸びてる。…が、6月から地下鉄の主要路線である1番線が大改修工事に入っていて、結局この駅を利用することはなかった。ヤマモモとクマが広場のシンボル。
●夕暮れの強い陽射しをかわしながら向かったのは、ソル駅から数ブロック先のマヨール広場。ここが何なのかいまいちわからないまま向かいましたが、かつてはどうやら闘牛場だったり、処刑場だったりもしたらしい。各自ググろう。
●マヨール広場はいかにも異国感があっていい感じ。広場中心のフェリペ三世像(たぶん)を中心に写真を撮って回っている。と、広場にはなんか版権的にアウトな着ぐるみがチラホラ散見。なんか付きまとわれるとヤバそうな気配がしたので、極力目を合わせないように気を付ける(やつらは姑息にも外国人の子供を狙っている)。
●基本機内食しか食べてない我々、食事場所を思案。奥様の事前調査によると、ソル駅近くに「24時間営業のチュロス屋」があるとのことでスペイン最初の食事をそこに決定。そう、我々は甘党である。
●向かったのは「ショコラテリア・サン・ヒネス」。以前は渋谷にも店舗があったようですが、食べログ観たら閉店していた。哀しみ。
●マヨール広場から5分くらい、路地を入ったところにお目当てのお店。ご丁寧にも日本語メニューも掲示してあるくらい観光客も押し寄せるの人気店のようです。
●定番の「ホットチョコレート&チュロス(6本)」はチュロス量が多いのではないかと、1セット+ホットチョコレート単品での注文を試みる。が、手元に日本語メニューがあるわけでもない&店員さんはひたすらにスペイン語で対応してくるので、何も意思疎通ができない。難解な注文をあきらめ、シンプルに定番を2セット注文して引き下がる。1セット6ユーロくらい。
●促されてテラス席に移動。もちろん室内がいいけど満席だったから致し方なし。パラソルがあって日陰&巨大扇風機のおかげで、まぁこらえられるくらいの体感温度で済んだ。
●料理はなぜか別店舗(?)から運ばれてくる。炎天のマドリッドのテラス席に、ホットチョコレートと揚げたてのチュロス12本がドーン。ざっつすぱんいっしゅすたいる。
●ビジュアルからすると重たくて食べきれないのではと思っていましたが、揚げパンのようなチュロスがサクサク軽く、あっという間に胃に吸い込まれていく。「え、私何本食べたっけ?」と食べた本数がわからなくなるくらい。ホットチョコレートが最後少し余ったものの、甘党の我々は何の苦でもなく飲み干す。美味しかった。
●その後暑さに奪われた体力を回復しようとしばらくウダウダしていたが、察したのか店員が皿を片付けたのでスゴスゴと退散。そこそこ観光気分になったので、ソル駅を(徒歩で)経由してホテルへと引き返すことに。
●途中、人だかりの見えるアイス屋の魅力にあらがえず足を止める。お店の名前は「Heladeria Palazzo」。多分前半の単語は「ジェラード」のことと思われる。グーグルマップを見る限り、ソル駅から伸びる通りに他に2件くらい支店を持っている様子。
●さて何をどのように注文したものかと思いつつ順番が来ると、店主と思しき陽気なおじさんが”おまえ、何人だ?中国?韓国?”と如何にも慣れた感じで話しかけてくるので、”はぽねす”と答えると、”コンニチワ!”とこれまた陽気に返してくる。日本でこのノリに遭うと足早に通り過ぎる私ですが、言葉の通用しない異国だとありがたいものでございます。
●プロレス見てたおかげで単語がわかった「フレッサ」と「フランボワーズ」を注文。店主はどっちも「イチゴ!」って説明してた。
●日差しで一気に溶けていくジェラードを必死に食べる。脳に届く甘さと冷たさがたまらない。「明日もこよう」と心に決める我々。
●18:00を過ぎても陰る気配のない陽射し、照り返す熱から逃れるようにホテルへ向かう我々ですが、もう一つ課題である「安定した水分の確保」をどのようにするかが解決していません。調べてみると、ホテルの真裏にスーパーマーケット(商店)を発見。しかし…なんか…海外でスーパーってなんか気を付けることがあったような…ということを思い出したのは、後日、バルセロナについてからのことでした。
●買ったのは水2リットル、コーラ1リットルとネスティ―。ネスティ―はネスレのお茶ですね。メタメタに甘いのだけど、この暑さの中では水分だけでなくカロリーが必須という共通見解を持つ我々、この甘さに救われる。なおこのネスティ―、のちに発見したドラゴンフルーツ味が超おいしかった。
●無事水分を確保した我々、室内のエアコンによる文明のありがたみを身に感じつつ、時差ボケ解消のためにおきようと粘り…現地時間21:00ごろ、寝落ち。日本時間だと4:00なのでまぁ頑張ったと思われます。
●そんな感じで初日を終えた…かに見えた私ですが、深夜4:00(日本時間11:00)にウッカリ見た仕事の連絡にウッカリ返信。時差ボケ解消に失敗する。
➡3日目に続く