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星の物語 冒険の解説書 その二


前回の続きになります。


少年シルバが夢気球(原動力は強い願望で浮上する)に乗って、第一の惑星と呼ばれる星、『天文観測の星』に着きます。

ここでは恰幅の良い老人、マローズサンダーと、その孫娘のロチカサンダー、妖精のベル、トナカイのレインダーと出逢います。


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各キャラクターのネーミングは全て共同著者のSANA さんが付けたもので、実は全てに意味のある名前が付いているんですよ。

この最初の星で学ぶ事はまさに原点とも言われる内容にしています。
身の程を知る心、時に身を超える願望を持つこと。
かつて人類がまだ宇宙へ飛び立つロケットを発明する前は、何百年も宇宙への憧れや、星の配列などを天体望遠鏡で見て調べてたんですよね。

一番近い月にいけるようになったのは約50年前で、様々な情報を何百年も世代を越えて調べてきました。

おのずと地球という自分達がいる場所も、そこで知るんですが、先ずは自分が何処にいるのかを知れる。

まさに例えるならコンパスと船を手に入れる事から始めること。それが最初の星で学んでもらう内容です。
その後、実現させてくための強い信念や自分を信じる心を学びます。

人生で何かを始める時、先ず身に付けておくべき心です。

かつて宇宙に行けると思った人達と、絶対に行けないと思った人達がいたと思いますが、人類は宇宙へ行ける科学を得ました。
それは信じて信念を貫いた人達が居たからですね。


そしてこの星の概念は一瞬光った閃光に命を宿す力があります。
強く願った分、実態として現れるのです。
作中も触れてありますが、流れ星に願いを込める感覚。
僅か3秒間で願えるほど強い思いがあるということ。

登場キャラクターの妖精ベルと、トナカイのレインダーはこの閃光から産まれたもので、マローズサンダーが強く願って産み出した命。

レインダーとはフランス語でトナカイの意味なんですが、この星の物語のリリースがクリスマス前だったので、第一の惑星にピッタリだったと思います。
少しキャラクターの絵を見ればネタバレですが、マローズサンダーとロチカサンダーのモデルは、サンタクロースですから。

なぜマローズサンダーがサンタクロースになったのかは、本編を読んで確かめてもらいたいです。


この星の物語に僕とSANAさんが込めた想いはかなり強くて、実は二人共別々の想いが宿っています。
将来的にアニメ、絵本、映画、教科書に載って欲しいと願いながら僕は携わりましたし、この原作の内容は将来的に人間の大切な事を忘れて欲しくないという想いが詰まってます。

本を書くという作業が去年からデビューしましたが、書いてる著者って凄い本の世界に浸ってしまうんですよ。
だから今作が仕上がった時に現実界に戻るのが難しかった笑。

このブログもそうですよね。誰かに読んでもらいたくて書いていて、更に興味を持ってもらって、もっと作った本を読んでもらう為にはどうしたら良いんだろうって、これでもか、これでもか、みたいにアプローチを続けるしかなくて汗笑。

そういう部分が音楽活動も執筆活動も凄い共通してます。
良いものが評価されないなら、もう真面目に取り組むのもやめて趣味で良いじゃないかって何度も思う時もあるんです。
もしくは自分に才能が無いのかな、自分は世間とズレてるのかなって悲しくなる時もあります。

でもそんな時こそポジティブに、もともと大成を成し遂げた人たちは異端と言われた人達だし、常識を超える存在だった。
それでも信念を持って自分を信じていれば実現していくと、この第一の惑星は自分にも言い聞かせる思いが入っています。

僕は人生のコンパスを10代の時に手に入れて、そこからずっと手離す事なく持っていますよ。

では、また次回、次は第二の惑星へ。



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