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パウチ回収のその後から、リサイクル実験までのご報告

こんにちは、木村石鹸スタッフの金です。

しばらく記事更新の間が空きましたが(応援いただいている方、見てくださっている方には大変申し訳ございません!)、その後から今日までに、この未来の住人プロジェクトで進めてきたたくさんのことを改めてご報告できればと思います。

※これまでの記事一覧はこちら

未来の住人プロジェクトパッケージが一式完売しました!

まずは今年1月末頃に、最後の生産分の在庫が全て完売しました!
たくさんの方々からのご購入、ご参加をいただき、本当にありがとうございました。
寂しい気持ちもありますが、12/JU-NI 未来の住人プロジェクトパッケージの販売はこれで終了となり、リサイクル検証へと移ります。

オンライン販売の商品ページでのご案内


お手紙やメッセージ、ありがとうございます!

使用後の詰替えパウチの返送が、その後も毎日少しずつ続き、前回、前々回の記事でも書いたのですが、皆さん本当にキレイに洗って返送くださりました。アンケートにもたくさんの方々からご回答いただき、本当にありがとうございました。
※パウチ返送状況の記事は下記から。

なかには、返送封筒の中に、お手紙やメッセージカードまで同封くださった方もおられ、たくさんの応援メッセージやお言葉をいただきました。

「12/JU-NIのおかげで髪の調子がいいです」、「素敵な商品をありがとうございます!」、「未来の住人プロジェクト、応援しています!」など、お手紙で温かい応援メッセージをいただいたり、

「返送遅くなってすみません」、「パウチのキャップを紛失してしまいました」、「ラベルを剥がして間違って捨ててしまいました」などの、返送時の補足をご丁寧に書いていただいたりと(全然大丈夫です!ありがたい限りです。)

いやぁ、もう、嬉しくて嬉しくて、このプロジェクトに取り組んで良かったなぁと救われる気持ちになりましたし、スタッフ一同、木村石鹸の商品づくりに背中を押していただいた気持ちにもなりました。

そして、パウチの返送率は67%!

返送されたパウチ

こうやって返送いただいたパウチを最終的に集計したところ、返送率がなんと67%と、非常に高い結果となりました。
はじめた当初は、この返送に手間がかかるので、そんな簡単にはいかないと考えていましたが、本当にみなさんにご協力いただいた結果で達成することができて感謝しかありません(涙)


リサイクルに向けた取り組みと、モノマテリアルパウチを知ってもらう活動

長い期間を要しましたが、ようやくここからが本番で、皆さんから返送いただいたパウチを元に、我々の方では昨年夏頃からリサイクル実験の活動に動いていきました。

集めたパウチの解体方法や、リサイクル方法について3社で話し合いを重ねながら、リサイクル実験を進めていきました。

リサイクルについての進捗共有会


並行してフジシールさんの方では、開発した単一素材のモノマテリアルパウチを国内外の展示会に出展し、PR活動を精力的に行われていました。

TOKYO PACK  2022
(2022年10月 東京ビッグサイト)
PROPAK VIETNAM 2022
(2022年11月 ベトナム)
コスメWEEK
(2023年1月 東京ビッグサイト)

展示会では、モノマテリアルパウチへの関心はもちろんですが、ご自宅のポストに直接投函が可能な薄型パッケージによって再配達を防ぐことでCO2の削減に繋がる部分や、環境に配慮したスタイリッシュなパッケージになっている部分についても、大変ご好評いただいておりました。


そして、リサイクル実験へ

いよいよリサイクル実験の方ですが、返送いただいた詰め替えパウチの袋、キャップなどを分別して、プラスチックリサイクル専用機で加工し、粒状の「ペレット」という再生プラスチック原料にします。
それがこちらです。
私もペレットは初めて見ましたが、今回の再生ペレットは少し濁った色味をしています。

再生ペレット:提供フジシール


一回だけ使用され捨てられてしまうゴミとはならず、もう一回使えるように再生原料として生まれ変わったこのペレットを、詰め替えパウチのフィルム原料に混ぜて、リサイクル原料が入った詰め替えパウチを作ります。

そして詰替えパウチを水平リサイクルしたのがこちらです。
やっとここまで来たという感じで、初めて見たときはただただ感動しました。

リサイクル後パウチ


キャップの部分もやや濁りがでますが、リサイクル前後の拡大写真です。

左:キャップの再生品
右:再生品ではない通常のキャップ

リサイクル率30%以上

実験の結果、キャップは再生材100%、袋の部分には12%使用することで、全体重量の30%以上に再生材を使用して、バージンプラスチックの使用量を大幅に抑えた水平リサイクルパウチを製造することに成功しました!


リサイクルされたパウチの性能確認に向けて

水平リサイクルしたパウチは出来上がりましたが、パウチが持つ性能がどうかというところが最も重要です。
元と同じ性能を持つことは現実としては厳しいと考えていますが、どの程度の性能や安全性持っているのか、検証が現在進んでいるところです。

性能確認に向けた会議の様子

性能の検証は数日で終わるようなものではなくて、下記で書いたような過酷な環境にも耐えられるものになっているか、保管も含めて数ヶ月かけて行われます。

次回は、この検証結果をお伝えできればと思います。


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