vol.12 学校で習わない超重要スキル「コンセプトを作る」ビジネスも、街づくりも、全部コレ
「ビジネスの成功の90%は~」
この後に、いろんな言葉が続きます。
私が実際に、新事業を作ったり、お客様のご相談に乗って
気づくのは、やっぱり、
「ビジネスの成功の90%は、コンセプト設計」
に賛成です。
よく、飽和状態の業界で言われるのは
「競合店が多すぎるんですよね。だから、うまくいかない」
ネガティブな言葉が続きます。
私も、実はそう思っていた、事があります。
「仕事が増えないのは、競合が多すぎるから?」
「この業界、下降線になってるから?」
「不況だから?」
いえいえ、関係ない、のです。
不況だろうが、競合が多かろうが、
「ちゃんと、お客様に選ばれているものは、ある」
私自身、コーチング業界も、あまりにもコーチが増え、
弱気になった事があります。
でも、YCS(横山コンサルティングサービス)の
コンサルの方に、ビシッとこう言われて
ハッとしました。
私「競合が多いから、難しいんでしょうか」
コンサルさん「関係ありません。お客様は『欲しかったら、買う』それだけ、です」
すべては「コンセプト設計」の問題、だと言われました。
振り返ると、その通り、だと思います。
無形商品にしろ、
街づくり、
商品設計、
ブランド設計。
すべては「コンセプト設計」
ミラノ万博で、日本館のブランディングプロデュースを
した、柴田陽子さん。
柴田さんの著書でも、コンセプトの重要性を
語っていらっしゃいます。
これは、学校で習わないけど、超重要スキル、
だと思うのです。
「コンセプトの教科書」(細田高広 著)
この本は、とても分かりやすく、コンセプトの作り方
が書いてあります。
コンセプトの教科書 | 書籍 | ダイヤモンド社 (diamond.co.jp)
(横書きの本で、専門書って、だいたい、読みにくい。
でも、この本、頭にスっと入ってくる、分かりやすい説明でした)
この本は、初版が出てから1年3か月で『7刷』!
されています。
売れている理由、分かる。
クリエイティブのプロが、磨きに磨いた本だから、でしょう。
高田さんの言葉を借りれば、
【コンセプトとは、価値の設計図である】
有名な事例は、
スターバックスの「サードプレイス」
Air B&B の「世界に、居場所をつくる」
私が唸ったのは、桃太郎のお話を、
ミッション、
ビジョン、
コンセプトに分解したもの。
桃太郎は、
ミッション:村の平和と安全を守る
ビジョン: 悪い鬼を退治して、人々の平和を守る
そして、コンセプトは?
コンセプト: 違いをチカラに変える
なるほど!
猿、雉、犬、桃太郎、4者の違いをチカラに変えましたね。
コンセプト設計の考え方が分かったら、
サービスも、
街づくりも、
上司への説得も、
全部、分かりやすくなって、
「支持者を集めやすくなる」
これが、コンセプトのチカラ。
ビジネスの成功の90%は、コンセプト設計。
これができる人が、増えてほしいです。
衰退している日本に、今一番必要なのも、
「新しい価値の設計図」=新しい価値のコンセプトを作れる
人だと思います。