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ポエムハラスメント

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僕の詩作
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#日常

詠い給えと我が云う

ライ麦の 高く茂るその季節 穂先を揺らす緩い風 その背の高さに身を隠し 口付け交わす少年少女…

十字

去り際の太陽は十字を翳す。 稜線のなだらかな弧に残る焔。 世界を等分する耀き。 視覚は四つ…

或る娘

傷口にすり込むストロベリイ。 私にも可愛らしい果肉が欲しいの。 錯乱抑える双子のチェリイ。…

恋は人を狂わすのに特化している よく云われているが病に近い状態である もう要らないと望んで…

窺い

夕刻。風が群青を引き連れてくる。 私はそこを水に濡れた指で擦る。 橙と群青の境を幾度も幾度…

開き

誰かを引っ掻いて割れてしまった爪を隠すように拳を握る。 見たくないのは相手の傷痕ではない…

宛名のない手紙

この手紙を読んでいるあなたの空には雨が降っていますか。 今、手紙を書いている私の上空からは冷たい雨が降っています。 風はないので真っ直ぐに落ちてきます。 この手紙は誰にも届かないので、雨が降り止むことはありません。 宛名が架ける虹の橋。 #宛名のない手紙

水槽

宇宙について語るとき 私達は宇宙を損なう 言葉で限り 視界で区切り イメージで圧縮 魚を水槽…

野生

何から逃れたいのだ。 目を背けたいものとは。 嫌悪の対象とは。 憎しみの矛先は。 打ち鳴らせ…

目映い陽光に手を翳す。 その庇の影から覗く緑の煌めき。 言葉を持たぬ。 住処を持たぬ。 形を…

麻痺

愛してると麻痺してるは似てる

鏡面

お前は鏡に繋がれている 世界との境界を鏡に見出している ただ一心に笑った記憶が思い出せまい…

追走

我が名を呼ぶものは過去。 置き去りにした筈の記憶。 距離は広がるばかりだが私は恐れている。…

空の捻じれ

風同士が喧嘩をすればこうなる