「サークル=遊び」はもう忘れて

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くの大学がオンライン授業を余儀なくされました。と同時に、学生による課外活動(いわゆるサークル)もオンライン主体の活動となり、外で活動することは禁止されました。

 以前、「若者が(感染しないように)気をつけて」という話をよく目にしました。社会の若者(特に大学生)に対する印象として挙げられるのは、「集団で遊んでいる」ということでしょう。それが感染拡大を引き起こしているという風に見られているかもしれません。
 サークルもその一環で、サークル後の飲み会やカラオケなどが悪いということで、活動自体の禁止を命じた大学が多くあると思います。

 しかし、「サークル=遊び」という印象を持つ時代はもう終わったと私は感じています。私のサークル(2つ入っている)の話ですが、飲み会なんて滅多にありません。飲酒も強要しないので安心です。
 サークル(もとい課外活動)というものは一種の学びの場であると共に、授業やバイトでは得られないものも多々あると思います。
 私は過去にサークルの代表者を務め、メンバーの取りまとめ・学外での交渉など様々なものを経験しました。別に、ただ楽しくやっているだけではなく活動からきちんと学び、それを今後の社会に生かそうと考えています。

 コロナへの対策を考えることも十分大きな経験にもなり、今後の社会に何らかの影響が与えられると思います。「失敗」は絶対に避けなければならない(許されない)と思いますが、大学側が顧問がいないからといって感染症対策への助言をすることなく一方的に活動を禁止するこの状況を私はおかしいと感じます。
 そこで、大学に認知されているサークルに(顧問がいる・いないに関わらず)学生自身に感染症対策を考えさせ、万全な対策だと大学が判断したところから活動が再開できれば良いのではないでしょうか。対策の甘いサークルには大学職員など大人から助言をすべきだと思います。

 来年度、私はもう学生ではないのでサークル活動に関わることはできないと思いますが、これからの学生が有意義なサークル活動・学生生活を送れるよう願います。

 最後に「サークル=遊び」は、もちろん現代の大人(社会人)に忘れて欲しい印象ではありますが、同時に学生自身も忘れる必要があると思います。
 サークルというのは「組織」であり、そこで定められたルールに従うということが言えます。もちろん、楽しく学生生活を送ることも大切ですが、ハメを外しすぎないように、課外活動から色んなことを学べる学生が増えると嬉しいです。


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