反り腰ダイエッターの足が細くならない理由
足が細くなりにくい理由は姿勢によっても異なります。
ダイエットをする目的はさまざまですが、その中でも「足を細くしたい」と言う悩みは特に多く聞かれます。
特に女性ダイエッターは足に対するコンプレックスを持つ人が多いためか、「足やせ〇〇」などを代表とした、脚やせエクササイズやストレッチをいくつか試したことがある方もいると思います。
そしてこの記事を今読んでいると言うことは、おそらく思ったような効果が出ていないのではないでしょうか?
全ての方に当てはまる話ではありませんが、人によっては足が太くなる要因の1つとして「姿勢の偏り」が挙げられます。
ここで説明した「姿勢の偏り」とは、いわゆる「姿勢が悪い」や「背骨が歪んでいる」などの抽象的なものではありません。
姿勢には悪い姿勢というものはなく、偏りがあるだけで、状況によって良い方に働く場合もあれば、悪い方に働く場合もあります。
今回は特に足太りに関して、反り腰姿勢による影響を解説していきたいと思います。
私の経験上の話ですが、女性は特に反り腰姿勢の方が多いように思います。
理由はさまざまありますが、特徴的な点としては「踵の高い靴を履く習慣がある」ということではないでしょうか。
踵の高い靴を履くと反り腰になりやすくなるのですが、今回の内容ではその理由も含めて話していきたいと思います。
足が太くて気になるという反り腰ダイエッターは、ぜひ最後まで読んでみてください。
反り腰姿勢による足太りの原因
はじめに反り腰姿勢について少し説明します。
ここで言う「反り腰姿勢」とは、骨盤が前に傾いていて、背骨が骨盤の動きに連動して反っている姿勢のことを指します。
「反り腰」と言うと腰にばかり目が行きますが、実は骨盤の傾きの方が重要です。
それは骨盤の動きと背骨(特に腰椎と呼ばれる腰の骨)の動きは連動していて、どちらか一方の動きはもう一方の動きに非常に関係しているからです。
そして骨盤の動きは、それより下の脚全体の動きに影響を受けます。
骨盤が前に傾いている人は、重心が後ろに偏っていることに対して、骨盤を前に傾けてバランスを取っている傾向があります。
人は前後左右のバランスを均等に取るようにしているので、ある部位が前に動けば、どこかの部位が後ろに動きバランスを取るようになっています。
積み木を上に積み上げていくことをイメージしていただくとわかりやすいかと思います。
例えば、足の踵に体重がかかっていて、足の指が浮きそうになっている人は、重心が後ろに偏っているため、そのままではバランスを取ることができません。
脚の付け根や骨盤、背骨の柔軟性がある人は、骨盤を前に傾けることで、重心を前に戻すことでバランスをとって倒れないようにしています。
この踵に過剰に体重がかかっているときは、足首の関節の動きは「つま先が下を向く動き=底屈」と呼ばれる状態になっています。
底屈という動きは、ふくらはぎの筋肉が縮むようになっています。そのため足首が底屈した状態が長期間続くと、ふくらはぎ周辺の血流が阻害されやすくなります。
さらに足首が底屈している状態は、足首が不安定になる形でもあります。
そのため、底屈した状態で体重を支えるために、足首周辺の筋肉を通常よりも多く使用しなければならず、ふくらはぎ以外の筋肉に対しても過剰に負担をかけてしまう可能性があります。
結果として、足首周辺の筋肉が固まり、先ほどと同様に血流が阻害されることによって、足が細くなりにくい状態になってしまいます。
基本的には、足首の底屈という動きが過剰になると、骨盤は前に傾く傾向が強くなります。
その最もわかりやすい例が、先ほども出てきました「踵の高い靴を履く」と言うことです。
踵が高い靴を履くことで、足首が底屈します。
その状態で立つ・歩くを繰り返している方は、通常より足首に負担をかけていることに加え、骨盤が前に傾き反り腰になるため、バランスを取るためにスネや太ももの筋肉を過剰に使用しやすい状態となります。
つまり反り腰姿勢の状態では、運動をしたり、脚のストレッチをしても反り腰姿勢を修正していく働きかけをしなければ、姿勢の影響でまた足が太くなりやすい状態になってしまうと言うことになります。
最後に反り腰姿勢の方におすすめのセルフケアを紹介します。
【反り腰専用】足やせセルフケア
反り腰ダイエッターが足やせするためには、反り腰からくる影響を緩和させていくことが重要です。
つまり、骨盤の前への傾きに関与する筋肉で、かつ脚にある筋肉をケアすることが重要となります。
骨盤の前への傾きに関与する筋肉の代表は「大腿四頭筋」と呼ばれる太ももの前にある筋肉です。
方法は簡単で、床に座った状態で伸ばしたい側の膝を曲げておきます。
(ちょうど片方だけ正座をしているような状態なっていればOKです)
これだけでも筋肉は伸ばされていますが、さらに伸ばしたい場合は、身体を後ろに倒していくことでさらに伸ばすことができます。
このストレッチは、一般的に知られているものだと思いますので、知っている方は多いかもしれません。
実際反り腰の方でも、このストレッチで背中が床につけられると言う方もいるのではないでしょうか。
反り腰姿勢の人がこのストレッチをする際に気をつけなければいけないことは、骨盤が前に傾いたり、背骨が過剰に反らないようにしながら行うことがとても重要です。
先ほど床に背中がつけられると言う人も、実は背中を過剰に反らせて太ももの前の筋肉の硬さをかばっていると言う場合も少なくありません。
確認する方法は、身体を後ろに倒していくときに腰から順番に床につけていくように意識してみましょう。
腰→背中→肩・首の順番でゆっくりと床につけてみてください。
太ももの筋肉が硬い場合、この意識で行うと結構キツイはずです。
これはストレッチに加えて、腰を反らせて硬いところをかばう身体の癖を修正するという目的もあります。
1回当たり30秒〜1分。息をゆっくり吐きながら、腰が反らないようにやってみましょう。
姿勢を考慮した効率の良く美脚を目指しましょう!
今回は反り腰ダイエッターの足が細くなりにくい理由について、反り腰姿勢の特徴から解決方法まで解説しました。
最初にも言いましたが、姿勢には悪い姿勢はなく、偏りがあるだけで、状況によってその偏りが良い方に働く場合もあれば、悪い方に働く場合もあるだけです。
反り腰姿勢のメリットは脚が長く見えたり、お尻が上がって綺麗に見えやすいなどのメリットもあります。
状況に応じて各姿勢の良いところを活かせるように、身体の仕組みについてこれからも一緒に学んでいきましょう!
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