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【マネーリテラシー】家計の状況はどうやって計算する?

「手元にお金がある。うん、大丈夫そうだ!」
家計の状況をこんな風に判断していませんか?
実は、これだけだと実態の半分もつかめていないので、後でお金が足りなくなるかもしれません。

理想は
「手元にお金がある。しかも増えている。そしてこれは自分のお金だ。うん、大丈夫そうだ!」
という状況が良いです。

これらには名前が付いていて、
・増えている→『キャッシュフロー』
・これは自分のお金だ→『純資産』
という言葉を使います。

今回はこの二つについて説明します。
これを知れば、来月のお金に安心でき、人生の選択肢も広がります。


キャッシュフロー

キャッシュフローは、お金の流れの事です。
毎月入ってくるお金から毎月出ていくお金を引いて、増えているか減っているか確かめます。
これを把握することで、「お金が増えてる。大丈夫そうだ」と確認することができます。

キャッシュフローを計算する行動ステップ
①1か月間、家計簿をつけます
②給与明細から、毎月の手取り金額を調べます
③家計簿から、毎月の出費を調べます
④手取りと出費の差額を計算します。
差額がプラスであれば「キャッシュフロー」は良好です。

もしも良好ではなかった時の対処方法
①ネットで、「年収400万円 2人暮らし 家計簿 平均」のように、自分と同じ状況の平均を調べます
②自分の家計簿と照らし合わせて、明らかに出費が多い項目を突き止め、可能であれば対処します。
③娯楽を全て外して「最低限の暮らし」にしたときにいくらお金が残るか確かめます
④そこから自分に取って大事な娯楽を追加して、マイナスにならない程度に押さえます
⑤これまでで減らせそうな出費を今すぐ減らします。(サブスクの解約など)
これでプラスになれば一安心です。
注意点として、「出費を減らすなんて無理!土日にバイトで稼げばOK!」という考えはちょっと危険です。
時間を切り売りしてお金を稼ぐと、睡眠時間やストレス、食事など、人間としてより大事な部分にしわ寄せが来ます。
自分の時間を切り売りするよりも出費を減らすほうが生活の満足度が上がる場合が多いので、出費を減らすことがおすすめです。

キャッシュフローが良好になればお金は増え続ける一方なので、来月からのお金に安心することができます。

純資産

純資産は、誰かに返済する必要のない資産のことです。
自分の持っている資産から借りている資産を引いて、借りている額のほうが多いかどうか確かめます。
これを把握することで、「このお金は自分のお金だ。大丈夫そうだ」と確認することができます。

純資産を計算する行動ステップ
①現金/銀行口座/株/不動産 など、あらゆる資産の金額を合計します。
②自動車ローン/奨学金/クレジットカードの来月支払額/リボ払い など、あらゆる「借りているお金」を合計します。
③二つの差額を計算します。
差額がプラスであれば資産状況は良好です。

もしも良好ではなかった時の対処方法
①全ての資産の利率を計算します。例えば預金は年間0.001%増える、株は年間5%増えるなど、概算で見積ります。
②全ての負債の利率を計算します。例えば自動車ローンは年間3%取られる、リボ払いは年間15%取られるなど、ちゃんと調べて見積ります。
③利率の高い負債を、利率の低い資産で返済します。例えばリボ払いの負債を預金で返済すれば、年間14.999%得することができます。
④事情がない限り、「これがあれば3か月生活できる」という現金を残して、全て返済に当ててしまうのがおすすめです。そうすることで、得する金額が最大になります。
⑤利息が減ったバージョンのキャッシュフローを計算して、「何年後にプラスになる」という目途が見えるようにします。

純資産がプラスであれば、大きな出費も自分の資産で賄えるようになり、人生の選択肢が広がります。

まとめ

本当の家計状況を把握するには
「キャッシュフロー」と「純資産」を確認しようという話でした。

手間のかかる作業ですが、ちゃんとやれば確実にストレスフリーになります。
一回やれば勝手にお金が増えるので、取り掛かるタイミングが早ければ早いほど良いと思います。

ぜひやってみてください!

今回のアクションプラン

①キャッシュフローを計算する
②純資産を計算する



他にも、多くの人に知ってほしいことをこちらにまとめていますので、興味があればお読みください。


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