それ以上はまだ言葉にできない。

自分の世界の中ではとんでもなく有名でも、他の人の世界の中ではほとんど知られていない。中学の時の友達とか、よく行く店の店員とか、元カノとか。大衆には認知されていないけど、自分の脳内を大きく占有してしまう存在がいる。というか日常の大半がそういう存在で、それらが自分の世界を作り上げてくれている。

飲み屋のカウンターで隣の人と会話をする。なんてことはすこぶる苦手だった。そういう文化に生きていたことがなかった。でも飲み屋をやるようになって、そういう文化にも触れて、少しずつ自分もその輪に入れてもらっているような気がして、今ではとてもありがたく思う。

そういう時は決まって誰かがアテンドしてくれているし、そういうスペースがその場に出来上がっている。物理的な、店舗の面積も大きく左右される。

「これくらいのカウンターだったらお客さん同士話しやすくていいね」と、僕がお店をやる前に勉強させてもらった、友人でもある、pelapelaのなかしーが言っていた。僕が店主として働いているNOZOMI YAはカウンターが4席しかない。一日のお客さんが一人しかいないことも少なくない。それでもお互いに楽しい時間を過ごせた時はとても嬉しい。

誰も知らないような店だけど、僕らは知っている。それがより濃く、深くなっていくのが面白くてたまらない。世の中の状況が良くなって、みんながもっと足を運びやすくなったらいいなとも思うけど、今のこの状況も、きっと僕らにとって大切な何かのような気もしています。

ダイアモンドホール・ワンマンまであと７４日。

KINEMAS YouTube　＊1/10(日)20時～新動画公開 & 21時～生配信

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