イコライザー(2014)
ホームセンターに勤務するマッコール(デンゼル・ワシントン)は、かつてCIAで名をはせた工作員であったが引退し、ひっそりと生活していた。ある夜、少女の娼婦(しょうふ)、テリー(クロエ・グレース・モレッツ)がロシアンマフィアにひどい扱いを受けているのを知ったことから、マッコールは自分にしかできない仕事をすることを決意。それは、警察が手出しできない不正を瞬く間に解決へと導くことだった。シネマトゥデイ
とっても大好きだし、自分を鼓舞したいときも観る作品です。
必殺仕事人な内容で、普通のおじさんが!!シリーズとは思うのですが群を抜いて素晴らしいと思います。
(この作品を観たのは結構前ですが、これをきっかけにもっと本を読もうと思い昨年は読書30冊を目標にしました。もちろん老人と海も入れてます)
マッコールを演じるデンゼル・ワシントンの座ってるだけなのに、この説得力。
眠れぬ夜に本を読む紳士で、昼はホームセンターで働いてる。めちゃいい人。
警備員を目指す同僚のラルフィーの良き友であり良き監督。
そして自力では抜け出せない地獄にいるアリーナの心の友。
仕事の合間や終わりにダイナーで休むアリーナはマッコールさんの声と本の話に癒やされているも、泣きながら仕事に向かう事もある。
ホントは歌手になりたい。。
「なりたいものになれる」「世界を変えろ」
シンプルで力強い、だけど難しい。
このアリーナをきっかけにマッコールさんの生活は変化していくことに。
そして続編もとても面白かったです。
続編でもマッコールさんの人格者ぶりは健在で、タクシードライバーをしながら誰かのサポートをしたり、もちろん仕事人としても暗躍しています!
続編では同じアパートに住むマイルズと関わっていくことに。
美大生のマイルズは才能が芽生える前に自らその芽を摘んでしまいそうになっていました。
アリーナ同様、自分ではどうしようもないような環境に身を置いてしまっていたマイルズ。
「世界を変えろ」
難しい、変えたいのは分かってる。
そこを後押ししたのがマッコールさん。
でも彼にも葛藤があって一作目では友人に相談したりしています。
自分なら助けられるのに…、でもそれが自分の決断を覆すことになるんじゃないか…。
悩むマッコールさんもこの作品の魅力と思います。誰でも迷ったり立ち止まるけど、誰かがいてくれることで、話を聞いてくれることで進むことが出来る時もある。
なかなかに過激な必殺仕事人な部分も多いですし楽しいですが、そちらよりマッコールさんと、周りの人たちとの交流の中にある会話などがもっと魅力のような気もしています。
続編でアパートの壁画の落書きを自らきれいにするマッコールさん。
それに対してマイルズは アンタがしなくても管理人がやるだろうと言います。多分、皆そう思うはず。落書きじゃなくても小さいゴミとか細々した困りごと。誰かするでしょ。
ところがどっこい、誰もしないんですよね、だいたい。自分も含め。
マイルズ:誰かやるだろ?
マッコールさん
誰かって誰だ?
“やるはず”と“やる”は全く違う。
誰でもできるが誰もやらない。で、皆は怒る。
誰でもできる事をやらないから。
誰かがやるべきなんだ。
本当に。おっしゃる通り。
一作目も続編も随所にグサグサとくる言葉があり、自分自身へのアドバイスのように感じられるので頑張りたい時などに観るとやる気が出たりします。
大きなことは出来なくても自分の無理のない範囲で出来ることってあると思うし、いきなり完璧を目指さなくても少しでも進めたらいい。
(パートナーもよく言っています)
そんな風に思うと気持ちが楽に、前向きになれる気がします。
何でも こうじゃなきゃ! 予定がズレたらもうだめ! と、なりがちだった私ですが、マッコールさんとパートナーのおかげで随分意識が変われたと思います。
余談ですが、最初この俳優さんケビン・スペイシーかと思っちゃいました。
いい悪役っぷりでした。