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パフューム ある人殺しの物語(2006)

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世界45か国で発売され、1500万部の売上げを記録したパトリック・ジュースキントのベストセラー小説を映画化。驚異的な嗅覚を持ち、一切の体臭を持たない主人公を演じるのは『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』のベン・ウィショー。目を疑ってしまうような、驚きの結末に注目したい。18世紀のパリ、悪臭のたちこめる魚市場で産み落とされたジャン=バティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)。驚異的な嗅覚を持つがゆえに、奇怪な青年として周囲に疎まれている彼は、ある晩、芳しい香りの少女に夢中になり、誤って殺してしまう。その後、彼は少女の香りを求めて調香師になり、香水作りに没頭するが……。  シネマトゥデイ


ドルガバの香りには思い出はありませんが、香りの記憶って特別ですよね。

匂いは脳の感情的な部分に直接届くようになっているそうで、五感の中で嗅覚だけがそのような仕組みになっているとか。

匂いの仕組みについてもまだ解明されてないことはたくさんあるようですが、誰しも本能的に重要性は感じているからこそ、様々な香りの製品が存在しているんでしょうね。


一時期、とても香水にハマって何十本も持っていましたが、香水、香りについて知るほどに不思議と本数が少なくなっていきました。

まず、香水は生物で期限があるという事を知ってから。

もちろん食べ物みたいに期限が切れたことで体に影響はありませんが、香りの劣化が進んでいくようです。私は期限切れの香りの劇的な違いには気付けませんでしたが、色はあきらかに変わっていくことには気付きました。

そして、香水の成り立ちや、フレグランスメーカーのこだわりを知ってから。

洋服がメインのブランドの香水も素敵な香りがたくさんありますが、フレグランスメーカー、香りを専門的に扱うメーカーの香水はかなり印象が違ったのを覚えています!


好みとは思いますが、付けた瞬間の印象が凄くまろやかな感じがしました。

そして、香り自体に関心を持ってから。

香水だけではなく、香料やスパイスなど、身の回りの様々な香りに関心が出てきた事。

日本にも香りの文化は当然あって香道があり聞香という楽しみがあります。

そこまでなくともお香がありますが、どうしてもお寺や仏壇っぽい記憶と繋がりがちですよね(^_^;) でも普段使いできる優しく柔らかなお香もたくさんあります。

以前 香りの展示会のようなイベントがあったときに、とても古い白檀の木を嗅ぎましたが、とても癒される香りでした。


そんなこんなで香水だけではなく、いろんな香りが楽しめるようになった気がします。


で、この映画。

驚異的な嗅覚を持った男のおぞましく、不思議な話。

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ジャン・バティスト・グルヌイユ。

いかにもこの名前はサド侯爵や、革命家サン・ジュスト、稀代の辣腕家フーシェや、ナポレオン・ボナパルトといった同時代フランスの天才的な怪物たちとはちがい、すっかり忘れられている。 だからといってこの男が世に聞こえた連中と較べて、尊大さや人間蔑視、また冒涜の点で、つまりは神をも恐れぬ所業において一歩ゆずったからではない。彼の天才と野心とが、ある特殊な領分に限られていたからである。 

小説の出だしには このようにグルヌイユの紹介がされています。


小説も読んでみましたが、個人的には映画では音楽も素晴らしく、目に見えない香りを美しい映像でうまく表現されていて映画の方が楽しめた気がします。



香水というのは様々な香料やアルコールを混ぜて作られますが、香料の抽出方法も様々でその過程も描かれているんですが、その方法が恐ろしい事件へと繋がっていくわけです。

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香水は、バラであればバラ自体の香りはもちろんですが、そのバラの持つイメージなどを表現していたりもします。

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なので香水は、自身の印象を変えたいときなどにも合わせて使えたりします。

もちろん、同じ香りで印象を植え付けていくのもアリですしね。


香水の付け方や天気でも香り方は変わっていくようで、付けてすぐはキツい印象がするので、出掛ける数十分前くらいに付けたらいいようです。

数時間経過して、自身の肌と馴染んだ香りの変化も気にしてみると、香水の選び方にも変化があるかもしれません。

また、他人が付けていて良い香りでも、自身が付けてみたら違った印象だったりもするかもしれないですよね。 それぞれ当然ながら肌が違うので香り方も変わっていくようです。


付ける場所も香水の香りによっては変える方が好ましいようですね。

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あとは食事に行く場合も香水などは気を付けた方がいいですよね。


湿度によっても香り方は変わるようなので、梅雨時期の湿気のこもりやすい場所には要注意かも。


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そんな香水、香りを操るのが調香師。

自分の好きな香水を調べてみると、同じ調香師から作られた香水を選んでいたりします。


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相手を選ぶときにも、無意識に匂いが作用していたりするようですし、食べ物にも影響させる匂い。


フェチではないですが、楽しい世界だと思います(○´∀`○)



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