見出し画像

「ライトセーバーは教えられないの?」に対する回答

みなさんは、スター・ウォーズを知っていますか?

あの有名な映画、『スター・ウォーズ』です。

その中に、ライトセーバーと呼ばれる剣が登場するのですが、今日ではそのライトセーバーがスター・ウォーズを象徴する小道具のひとつとなっています。きっと映画を見たあと、スター・ウォーズの登場人物たちのようにライトセーバーを振ってみたいと思った人も多いことでしょう。

みなさんもご存知の通り、私は日本とアメリカで、俳優さんたちに演劇用の剣術(殺陣)を教えています。そして、国内国外を問わず、たくさんの生徒さんから「ライトセーバーは教えられないの?」と聞かれます。

もし、あなたがスター・ウォーズのファンで、ライトセーバーがたまらなく好きで、目の前に殺陣の先生がいるなら、きっと同じ質問をすることでしょう。

でもこの質問、私にとってはとても難しい質問で、いつも悩んで悩んで答えているのですが、そろそろ疲れてきたので、noteに書きたいと思います。

そして、これからは「noteを読んで」と答えたいと思います。

「ライトセーバーは教えられないの?」の解釈

一見簡単な質問が、私の頭の中でなぜこんなにも難しい質問になってしまうのかをお話します。

まず、私の職業を理解してください。
私は、演劇用の西洋剣術(西洋殺陣)のインストラクターであり、アクターであり、ディレクターでもあります。

ですから、「ライトセーバーの振り方」というのが、俳優としての振り方を知りたいのか、スター・ウォーズのキャラクターとしての振り方を知りたいのか、それともただ単に遊びでの振り方を知りたいのかを考えてしまうのです。

会話の流れやその生徒さんがレッスン中にどのようなことを考え、どのような表現をしているのかなど、あらゆる情報を総動員して考えるので、まず、ここで少し時間がかかります。


3つの解釈

①俳優としての振り方を知りたい
②スター・ウォーズのキャラクターとしての振り方を知りたい
③遊びでの振り方を知りたい

すべて「ライトセーバーの振り方を知りたい」という質問なのですが、私が逆に質問したいのは、「ライトセーバーを振るのは一体誰ですか?」ということなのです。

すなわち、

①俳優としてライトセーバーを振るのか?
②スター・ウォーズファンとしてライトセーバーを振るのか?
③上の2つ以外の自分がライトセーバーを振るのか?

ということなのです。


「ライトセーバーは教えられないの?」の回答①

もし、あなたが俳優としてライトセーバーを振りたいのであれば、スター・ウォーズに出演している俳優さんと同じテクニックを学ぶ必要があります。

そして、私はそれを教えることができます。
日本人でただ一人のライセンス所持者だからです。


「ライトセーバーは教えられないの?」の回答②

もし、あなたがスター・ウォーズファンとしてライトセーバーを振りたいのであれば、スター・ウォーズの設定資料集などに掲載されているテクニックを学ぶ必要があります。

私は、設定資料を読んだ上でその内容を理解し、設定に基づいて教えることもできます。しかし、こういった公式設定を使って”教える”のは、権利の侵害になりますので、私はファンミーティングなどでファン同士のネタのひとつとしてお話するところまでで留めています。

ライトセーバーに関する設定を作ったご本人様から許可をいただいているわけではないので、私はスター・ウォーズの世界観を踏まえた上でのライトセーバーは教えることができません。


「ライトセーバーは教えられないの?」の回答③

もし、あなたが俳優でもなく、スター・ウォーズのファンでもなく、ただ単に自己の欲求を満たすためだけにライトセーバーを振りたいのであれば、教えを乞う必要はありません。一緒に遊びましょう。

例えば、国内外を問わず多いのは遊びでライトセーバーを振りたいという人ですが、こういう場合には教えられることは何もありません。遊びであれば自分たちが楽しいのが一番なので、私がライトセーバーを使った遊び方をレクチャーしたところで、結果的につまらないものにしまうと思います。

遊びというのは、自分たちでいろいろ考えて、自分たちで工夫して初めて楽しめるものだと思います。


まとめ

「ライトセーバーは教えられないの?」という質問に対する私の回答は、

①スター・ウォーズに出演している俳優が習ったテクニックと同じものでよいのであれば教えられます。

②スター・ウォーズに登場するキャラクターが使うテクニックと同じものは権利の保護の観点から教えられません。

③スター・ウォーズに関係なく、ライトセーバーを振りたいのであれば、教えを乞う必要はありません。一緒に遊びましょう。



サポートいただいた金額は研究費や渡航費にあてさせていただきます。これからも応援よろしくお願いいたします。