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決闘の作法 『三銃士』

今日の記事は、決闘シーンで使える情報です。

決闘はヨーロッパでは古くから行われており、時代ごとにその様式が異なりますが、今回は『三銃士』のお話をします。

『三銃士』の時代の決闘

この時代の決闘は、”果し合い”というよりも、町のケンカという色合いが強く、日常的に決闘が行われていました。

決闘と聞いて思い浮かべるイメージは人それぞれだと思いますが、三銃士の時代の作品であれば、”町のケンカ”をイメージして演出すれば時代考証にとらわれず、面白い演出をつけることができます。

決闘に至る手続きについても、決闘状(果し状)のような書面を作って正式に決闘を申し込む演出をつけるより、何らかのシーンの中で突発的に揉め事が発生し、その場その時の流れで口頭で決闘を申し込むほうが、時代に合っています。

『三銃士』の演出ポイント

『三銃士』の時代と他の時代を比較した時に明確に差をつけるのは、決闘に至るまでのスピードです。

『三銃士』の時代の決闘は決闘に至るまでのプロセスが圧倒的に少ないのが特徴なので、クスっと笑われたことを理由に決闘が発生したり、落としたハンカチを拾ってもらったことを理由に決闘が発生したりと、とにかくすぐに決闘に結びつけることがポイントです。

逆に、決闘に至るまでの心理描写をしっかりと描きたいのであれば、他の時代の作品がおすすめです。

まとめ

今日は、『三銃士』についてお話をしました。

『三銃士』の時代の演出のポイントは、

・決闘は口頭で申し込む。
・決闘に至るまでのスピード感を出す。

の2点です。

筆者について

私はファイト・ディレクター(戦闘シーンの演出家)として活動している日本人の1人です。このnoteでは、日本の俳優のみなさんや演出家のみなさんに役に立つ情報を書いていますので、この記事がいいなと思ったら、フォローとスキをお願いします。(継続する励みになります)


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