難民受容へのドイツのトリガー
みなさん、こんにちは。あゆうです。今日はドイツの難民への姿勢と自分の見地を書きます。少し話が重くなりますが、噛み砕いて要点を絞ってみます。
まず、みなさん、上の写真の女性をご存知でしょうか?...........
彼女はドイツ🇩🇪の首相、アンゲラ・メルケルです。ドイツは、言わずと知れた難民を多く受け入れている国です。では、なぜドイツはこんなにも多くの難民を受け入れる体制を整えたのでしょうか??
結論の前に、前置きをします。
1/23にエルサレム🇮🇱のヤドバシェム追悼施設でソ連によるアウシュビッツの解放記念式典が行われました。ご存知の方も多いと思いますが、アウシュビッツはヒトラー率いるナチスがユダヤ人を大量虐殺した強制収容所があります。その出来事を受けて、式典でドイツ🇩🇪のシュタインマイヤー大統領は次のように演説しました。(ドイツは首相と大統領がいるんです。)
「ユダヤ人虐殺という世界で最も重い罪を犯したのは、ドイツ人だ。犯人たちはドイツ人だった。現在ドイツでは露骨な反ユダヤ主義、ナショナリズムが復活しつつある。我々は断固として、これらの動きと戦う。」
ここから読み取れる方もいるかもしれませんが、ドイツの難民受け入れにはナチス時代への回顧と反省がトリガーになっています。かつて、ユダヤ人を迫害していた時代は、かろうじて他国に亡命することで生き延びたユダヤ人もいます。彼らを起点として、紛争や経済的な理由で苦しむ難民に手を差し伸べることがドイツの反省の意を表しているのです。そのこともあり、ドイツでは亡命制度が明確化しています。(興味のある方は調べてみてください)他にも、難民を投資とする考え、難民が移動の際に起きた事故、ハンガリーとの関係と多くの理由があります。
それでも個人的には特に上記の理由が一番大きのではないかと考えています。
ここまで、分かっていただけたでしょうか?最後に自分の考えを記して、終わりにします。
僕がドイツの難民受け入れ体制に対して感じたことは大きく二つです。
1 歴史を一点でなく一線でみる
2 国民に対する活動
1についてです。ドイツは過去の歴史から学ぶ事で長い時間をかけて国を発展させてきました。一例として、ドイツはかつて不仲であったフランスとの共同教科書を作りました。それは、年号を覚えるだけでなく、考えを巡らすような書き方もされています。例えば僕たちは歴史を学ぶとき、「🤔何年にこういう出来事があって〜、えっと〜○○が××をした!😊」というある一点に重きをおいて覚えています。もちろんそれは理解する上では大事です。それでももっと根掘り葉掘り考えて、
・なんで起きたんだろう🤔
・この頃他の場所では何があったんだろう🤔
と構造的に考えて、調べたりして、知る事で歴史改竄をせずに、本質的な考えを持つことができると思います。
2についてです。これは言い換えると、そのままの姿を見て知ってもらい、考えてもらうという事です。例としてはアウシュビッツ強制収容所が挙げられます。そのままの形を残す事で過去にあったことを頭の中でイメージすることができますし、色々な考えを巡らすことができます。そして当たり前ですが、感じたことは人それぞれ違います。それを意見交換やツアーの質問の際などで対話をし、相互認識することが期待できると思います。
この二つは過去に学ぶドイツの発展に作用して、今の難民受け入れの体制につながっているのではないでしょうか?このような考えを僕も今後の人生のトリガーとして、明日から頑張りたいと思います。
では、Bis bald!