【株式会社リジョブ×近大SDGsPLANET2020】社会課題・業界課題を事業を通して解決する株式会社リジョブさんに取材させていただきました!

こんにちは!SDGsPLANET2020です!

先日、社会課題・業界課題を事業を通して解決する株式会社リジョブさんに取材させていただきました!
筆者がリジョブさんのサマーインターンシップに参加させていただいたことがきっかけでこのインタビューが実現しました!

社会課題に携わる仕事に興味のある方、企業の社会課題の取り組み方に関心のある方は是非読んでみてください!


今回、インタビューにご協力いただいた株式会社リジョブの皆様、ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。


#リジョブ #SDGs #ソーシャルビジネス #SDGsPLANET2020

それでは本文スタートです♪

-Q.9月に行われたサマーインターンシップ“JUNCTION(ジャンクション)”について教えてください。
「新型コロナウイルスの影響で社会課題の取り組み方に悩んでいる学生」、「仕事を通して社会に貢献していきたいが、どんな仕事に就けばいいのか分からないという学生」に向けて、自分がどんな社会貢献の道を歩みたいかを考えられるインターンを創りたいと思い、企画しました。また、私たちリジョブが“縁”や“結び目”を大事にしていることもあり、社会貢献を仕事にしたいと考えている学生同士が出会える場としても企画をしました。
 実際に企画したインターンは、「『NPO/行政/企業』それぞれの視点で社会課題解決を考え、現場の方からフィードバックをもらいながら、社会課題と向き合う3日間」という内容で実施をしています。

‐私もリジョブさんのインターンシップに参加させていただきました。残念ながらオンラインの開催でしたが、想像以上に熱量のあるインターンシップでした。様々な視点から社会課題に向き合い、仲間たちと精一杯頑張った3日間でした。

‐Q.ほかの学生からの反響はどうでしたか?
 濃密な3日間にするためかなりタイトなスケジュールにしていたので、参加した学生からは満足度は高かったけど、燃え尽きたという意見が多かったです。中には、コロナ禍の特殊な状況下でも改めて行動していこうと思えるきっかけになったというこれからの行動につながるような感想もいただけました。ありがたいことに学生からのプラスの反応があった理由は、運営側も学生たちに本気で向き合ったことにより、オンラインでも“熱量”や“あたたかみ”を感じられたことが1つの要因かと思います。

‐Q.冬もインターンシップを企画されているのでしょうか?
 はい。サマーインターンシップと同じように学生たちに取り組みたい社会課題をグループで考えてもらい、行政、ビジネス、NPOの視点から解決策を提案してもらいます。次回は以前よりパワーアップしたインターンにすべく、社風でもあるチームビルディングをさらに重視し、よりよい施策が学生から生まれるように企画しています。次回のインターンでもより多くの人たちから課題を解決してくために、チームだからこそ考えられた解決策が生まれる機会になったら嬉しいです。


-Q.事業内容について教えてください
 HR事業を中心に行っています。美容業界と介護業界、それぞれの業界に特化したサービス提供を行っていることが私たちの特徴で、労働環境の悪化や業界からの離脱などの業界ならではの課題をHRのプラットホームとしてアプローチしています。
 また数年前、“おもてなし業界のSPA構想”を定めました。SPA構想とはアパレル業界で使われている概念を借りてきているのですが、業界課題をより抜本的に解決していくために、人材に関わる川上から川下(教育、雇用支援、サービス提供)までを一気通貫で支援していきたいと考えています。「おもてなし業界」という言葉も聞きなれないとは思うのですが、私たちが向き合っている美容・介護それぞれ人の手を介し、おもてなしの気持ちでサービス提供を行っていることから「おもてなし業界」と定めさせていただきました。
 例えば、美容業界の教育面では、美容専門学校の学費が高い為に、バイトをして学業に専念できず、夢を諦めざるを得ない学生の為に“リジョブ奨学金制度”を創りました。労働力が不足している介護業界では業務を分業化し、時短で働く人を増やすシェアリング事業で雇用支援を行っています。送迎や掃除など業務を細かく分けることで、資格や技術がない人でも労働市場に呼び戻すことが可能になります。
 この様に、1つの課題に対して部分的ではなく網羅的にアプローチをしていくことで、根本的な社会課題または業界課題の解決が可能になると考えています。

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-Q.なぜビジネスの視点から社会課題を解決していこうと思ったのですか?
 社会課題解決を行っていくそれぞれのアプローチで良い点はあると思うのですが、ビジネスはスケールが大きく、縛られることが少ないことが良い点だと個人的には感じます。
 ビジネスでは常に、会社としての成長が求められ、その実現と社会への貢献の両立がとても難しい点ではありますが、その課題を解決するために行動し続けることで、結果としてよりスケールの大きな課題解決の実現につながる点が魅力だと感じます。また、ビジネスは自分たちの活動資金は基本的に自分たちで稼いていくからこそ、自分たちでコントロールできる部分が多い点もビジネスで社会貢献を行う1つのメリットだと思います。実際にリジョブでは、社会課題の解決に必要な事業創りも、経営陣と一緒に考え創り上げています。

-Q.企業として社会課題の解決と利益のバランスをどのようにとっていますか?
 私たちは2つの選択肢があったとき、A or Bではなく、A and Bができる方法を常に考えます。つまりバランスということではなく、どうしたら「社会への価値貢献」と「会社の成長」を両立し得る道をとれるのか?考え続け、行動し続けています。もちろん難易度は高いので、1人ひとりのスキルアップや団結力が重要にはなってきますね。

-Q.企業理念の“縁”や“結び目”をどのようにビジネスとして広げていくのでしょうか?
 現段階では技能実習生や地方創生、介護のシェアリングなど卵の事業が多いので、これらの事業を伸ばしていきたいと思っています。自分たちが目指していきたい世界の実現のために、これからも事業を進めていきたいと思っています。



-Q.ビジネスの視点から見て現在のSDGsの達成度を教えてください。
 難しいですね。貧困問題などわかりやすい指標のものは改善されていると思います。しかし、働きがいや経済成長は達成の判断基準がわかりにくいので達成につながっているかはまだ判断するのは難しいと思います。
 ただ、1つ感じているのは、このコロナ禍で解決しなければならない課題が浮き彫りになり、結果としてSDGsの取り組みも加速していくのではないかということです。日本では東京の一極集中が問題視されていましたが、このコロナ禍でリモートワークが「新しい日常」となり、地方創生のためにとれる手段も増えてくるのではないでしょうか。
 また、SDGs達成は1つの分かりやすい指標として大事な役割を果たしていますが、SDGsを達成しても、きっと新しい課題がその頃には生まれ、人類はそれに向き合うことを求められるでしょう。大事なことは「世の中を良くし続ける」という気持ちを持ち続けることではないでしょうか。
 そのためには、サマーインターンでも学生の方に伝えさせていただいたのですが、1人ひとりが様々な人や国の視点から考え、全体最適になる社会を目指し続けることが大事だと考えます。だからこそ、私たちもそうですが、これから様々な選択肢を選べる学生の皆さんも「より良い世の中」にするための行動をしつづけてほしいなと思います。私たちのこれからの行動で2020年はいい意味での過渡期にもできるのではと期待しています。

-Q.大学生のうちのしておいた方がいいことは何ですか?
 これから社会に出るにおいて、新しい考え方や刺激を得るための旅だったり、インターンシップだったり、普段の学生生活で出会えない人と会ってみるといいのではないでしょうか。自分の価値観形成にもつながると思います。
 また、部活や勉強に飽きるまで打ち込むこともいいと思います。社会人だと生活していなかければいけないので、時間を気にせず、とことん興味のあることに打ち込むことは、大学生にしか許されない特権ですね。自分の中で大切なものに気づくことができると思います。


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