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ハイパーカジュアルゲーム開発現場でよく使われたアセット30選-2019年版(ハイライト)

2020年1月23日に開催されたハイパーカジュアルゲームナイトでの講演『北米のハイパーカジュアルゲーム開発現場でよく使われたアセット30選 - 2019年版』(講演者:ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン アセットストア担当)から、ハイライトとして5つをピックアップしてご紹介いたします。

"ヒットするハイパーカジュアルゲームを生み出すスタジオ必携のアセットをお教えします"ということで始まった講演。イベント当日は、怒涛の勢いで30個のアセットが紹介されました。
そのなかでも、特にこれは高速でプロトタイプを作成するのを助けてくれるであろうというものをピックアップしております。

1. Corgi Engine  -  2D + 2.5D Platformer

2Dと2.5Dエンジンとして、上下左右スクロールの走る・撃つゲームのテンプレートで、ハイパーカジュアルゲームでも大型タイトルでも使われている決定版とも言えるアセットです。
初回リリース以降、ユーザーの声を取り入れながら5年間で54回にも及ぶバージョンアップを重ねて、成長を続けています。

特徴的な機能
・衝突検出、スロープ処理
・ジャンプ、ダブルジャンプ、壁ジャンプ
・はしごをよじ登る、降りる
・吊り下げや引っ張りでのぶら下がり
・武器、コンボ武器、アイテムの在庫管理
・飛行、飛行時間制御、滑空、水泳
・水平・垂直ダッシュ
・敵・味方の高度なAI
これらの豊富な機能をインスペクターで簡単に制御・調整して、アイデアがホットなうちにゲームを素早く構築できます。

2. Peek  -  効率的なワークフローを実現するユーティリティ

「編集中のオブジェクトとインスペクターを行ったり来たりしたくない!」という方は必見のアセットです。
例えばシーン内のオブジェクトの真横にインスペクターの Transformを表示させて Scaleを調節したり、シーン内に配置したい場所をクリックしたら検索窓が現れて簡単に目的のオブジェクトを配置できたり、複数のオブジェクトを他のオブジェクトに一括で差し替えたりできるようになります。
まずは何よりも下の動画をご覧ください!

シーン内でプロジェクトウィンドウ、ヒエラルキー、インスペクター、コンソールが表示させられるようになるので、シーンビューを最大化した状態で主要な操作が行えるようになり、ワークフローを大幅に改善・効率化できることで集中力が途切れることなく制作に没頭できるようになるユーティリティです。

3. Playmaker  -  ビジュアルスクリプティングのためのエディタ拡張

コードを一切書くことなく、ステートマシンのドラッグ&ドロップ、テンプレートのコピペで直感的にカスタムアクションを組み上げることが可能です。
「このアセットに対応しているアセットがすごく多い」という点が、ビジュアルスクリプティングのためのアセットのなかでも、特に利用されている理由の一つといえます。

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4. EPIC Toon FX  -  パーティクルエフェクト詰め合わせ

カートゥーン調のパーティクルエフェクトが200種以上、計690ものプレハブが詰まったアセットパック。戦闘系、環境、インタラクティブと3つのカテゴリに分類されています。

・戦闘系(Combat Effects):
爆発、ミサイル、血しぶき、剣がぶつかる/回る など
・環境(Environmental Effects):
泡立ち、ホコリ、火、煙、光、雷、雨 など
・インタラクティブ(Interactive Effects):
宝箱の出現、アイテムの輝き、パワーアップの光、吹き出し など

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5. POLYGON/SIMPLEシリーズ(Synty Studios)  -  高品質 ローポリ3Dモデル

このアセットパブリッシャーさんからのアセット総数は70個を超えており、2018年、2019年と2年連続でアセット販売額が世界一位という大人気のシリーズです。"SIMPLE TOWN", "SIMPLE PEOPLE"といった感じで、街の建造物、人、車、家具、ダンジョンなどなどありとあらゆる場面でのアセットがパックになっています。ハイパーカジュアルゲームでも「これ見たことある〜〜」というものが見つかります。プロトタイプ作成時点でも、サッと持ってきたアセットで時間を最小限にしながら伝えたい世界観をより伝えやすくなるはずです。

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他にも講演で紹介があったアセットは、Unity AssetStore Japan公式アカウントのnoteで連日紹介が続いております。ぜひそちらでも詳細をご覧ください。

なお、アセットストアには講演で紹介されたものと似たようなアセットも多数あります。皆さんそれぞれに合ったアセット探しをする時の参考という位置づけでご覧ください。

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