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友人の会社で会長にお会いした

みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡

「あのさあ~よかったら寄って行かない。見て行かない」

なんて友人からLINEが届いていた。全くもって訳が分からない。でも友人である以上、このLINEを無視することはできかねる。

「笑止。何がしたいんだ、君は? あ?」

って、不貞腐れた感じで僕はラインを返信した。

「ひっひっひっ。まあ来ればわかるサ」

うす気味悪く笑った友人。こんな笑い方をするのであれば、もう友人の関係をやめちゃおうかな?

とは言っても腐れ縁的なところもある。それにこうしてLINEで四の五の言っても埒が明かないので、僕は愛車にると友人の会社に向かった。

外は快晴で無風。気温35度。湿度はきっと50~70%といったところか。車内のエアコンディショナーの風が涼しくならない。


30分弱で到着した。

インターフォンを鳴らすと、友人が階段を降りてくる足音が聞こえた。時刻は14時。10時出社だと言っていたので、この時間はきっと昼休みなのだろう。

玄関のドアが開いた。

「ど、どちらさまでしょうか」

ニヒルな笑みを浮かべて登場した友人。会うのは3ヵ月ぶり。けっこう高そうなスーツを着ている。

ってか、面倒くさい。実に面倒くさい。

「暑いから中に入れてくれ」

僕は友人を押しながら2人で2階にあがった。

およそ12畳の部屋に、デスクが7個も並んでいる。単純に狭いと僕は思った。友人の説明ではトイレは1個しかなく、台所はあるけど手洗い場になっているそうだ。棚にはぎっしりとキングファイルが並べられている。

この時期はさぞ息苦しいと思うし、冬になればこの空間で仕事をしていれば、間違いなく集団コロリになると僕は確信した。

「よく来たね。今日は土曜日だから会社も休みなんだけど、まあ俺は仕事なんだョ。忙しくてサ」

なんて言葉を吐いた友人。一人暮らし向けの冷蔵庫から、三ツ矢サイダーを取り出し、僕に飲むようすすめると、一番奥のデスクに座った。

一応、友人はこの会社の代表取締役社長なのだ。

僕は三ツ矢サイダーを一気に飲み干した。

「相変わらず君は炭酸に強いネ。僕はダメなんだ。チビチビ飲まないとネ」

そう言いながら、友人は缶コーヒーを口に運んだ。三ツ矢サイダー飲んでないじゃんって言いたくなったけど、言わなかった。

エアコンディショナーのお陰で身体が落ち着いてくると、なんで僕は友人の会社にやってきたのか、と疑心暗鬼に陥った時だった。

「なんだ、この可愛いやつは」

僕の視線は、この可愛い動物から離れなくなった。部屋の片隅に置かれいる小さなテーブルの上に、小さな籠がある。その籠の中にとても可愛い動物を発見したのである。

「ああ、これは会長だョ。この会社の会長」

友人がサラッと言った。

「マジで言ってる?」

「マジ。ちょーマジ。これ、ガチだから」


僕は会長に挨拶をした。

「こんにちは。はじめまして。kindle作家のTAKAYUKIと申します☆彡」

すると、会長がよちよちと僕に近づいてきてくれたのである。



先ほどまで寝ていたのか、目が開いていない。


「この会長を招き入れてからなんだ。業績が上がり始めたのがサ」

すると友人が企業してから今日までの過程を喋りだした。

僕は適当に相槌を打ちながら、可愛い会長と戯れることにした。ってか、ハムスターってこんなに可愛いの?

鼻をヒクヒクさせながら僕にアッピールしてくる会長。

すると会長が、トイレに向かった。

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