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江戸っ子気質の血が騒いだ夜

みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡

夜中に大雨の音で目が覚めた。天井からノックをされ続けているようで気になる。ってか、うるせー。

「雨よ、早く止め。蛸」

すいやせん。江戸っ子気質の血が騒いじゃいました。

だけど僕の想いとは裏腹に、どんどんノックの音が強くなっていく………。

もうここまできたら轟音ですョ。ってか、マジでガチでうるせー。

ドドドドドドドドドドド。

でも5分も経てば、不思議とこの轟音も悪くない気がしてきた。

そして僕はウトウトした。

目が覚めると、轟音は収まっていた。孫が爺さんの肩を叩いているくらいのノック音に変わっていた。

これでよく眠れるぞと思ったその刹那、「うううううううううぅ…うううううううううぅ」と、なんと消防車から発せられる、あのサイレンが鳴り響いたのであります。

「おいおい。さっきまで豪雨だったじゃねえか。どういうこと?」

なんて一人ごとを言った僕は、そのまま笑ってしまいました。そしてその笑いは次第に大きくなり、結果、僕は腹を抱えて笑ってしまいました。

だってそうだろう? あの豪雨の直後に、どの家庭が火事になるのですか?
時刻は午前2時過ぎ。どの飲食店だって閉店中。朝Openのお店だって、まだ仕込みには早い時間帯ですョ。

それがいきなり「ううううううううぅ…うううううううううぅ………」ですョ。

マジで、ガチで面白い。そんなミラクルが起きるかね?
ってか、どうなってんの? 黄金の国、ジパングさんョ!

まあ普段はサ、愛車を運転中にあなたが後方からやってくれば、それは僕だってちゃんと路肩に寄せてハザードランプを点灯させて停車しますワ。でもこんな真夜中じゃ走行している車両なんて皆無だろうが。あ?

にも関わらずいつも通り、マニュアル通り、「うううううううううぅ…うううううううううぅ」って大音量を流しながら走行しやがって。

少しは気を使って走行しろよナ? 午前2時だぞ!

ってか、マジで、ガチで、どこが火事になったんだよ。防災無線を流せ!

すいやせん。またまた江戸っ子気質の血が騒いじゃいましたネ。失礼!


まさかの不意打ちにあった僕は、寝返りをうってモジモジした。


すると、また睡魔が襲ってきた。

「ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド」

「うるせー。うるせーョ。また降ってきたのか。蛸」


すいやせん、またまたまた江戸っ子気質の血が騒いじゃいました。面目ねぇ。ちきしょう!

そうなんです。また、あのノック音が、豪雨が再び襲来したのであります。

神棚に置いてある掛け時計を見ると、時刻は3時30分。起床時間まであと2時間ありますが、僕はここで白旗を揚げました。

目が覚めても2回までだったら眠れるけど、3回以上目が覚めてしまうと、もう僕は眠れないのです。齢40を超えてから、そうなってしまったのであります。残念無念。眠りたくても眠れないのであります。えーん。わーん。

ですが布団をかけ直すくらい室内は寒いので、僕はスマートフォンのアラームが鳴るまでベッドで過ごしました。


みなさん、夜中の豪雨と、「うううううううぅ…うううううううぅ」には警戒されてくださいませ。


ちきしょう。ちきしょうめッ。




【了】




秋の夜長に拙著はいかがでしょうか!(^^)!


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