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ジャニーズ事務所の社長交代はフェークだ!

ジャニーズ事務所の社長交代はフェークだ!

9月7日午後のジャニーズ事務所の記者会見は、ほとんどこれまでの問題に対峙して、真剣に応えたものではありませんでした。
二人の新役員を同席することで、マスコミの質問が彼らに集中し、真に責任がある藤島ジュリー氏に焦点が当たらずに済んだといえよう。
また、内容は、問題解決に向かう具体的な内容がほとんどなかった。意図的に時間稼ぎを行い、夏のイベントがキャンセルになることを防いだ経営手腕はすばらしいと芸能界的には評価できるのかもしれない。

ポイント【1】性加害の事実認定と謝罪
NHKのまとめによると、まず、「事務所として初めてジャニー喜多川氏の性加害を認めた上で、謝罪しました。」とあります。
しかし、性被害に対する具体的な保障に関するものは何も明らかになりませんでした。そもそも、被害者が十分な保障を手にするためには、いくつかの大きな問題があります。
問題の1つめは、故ジャニー喜多川による性加害は、すでに加害者が他界し不在だと言うことです。【被害者】による一方的な主張だけ、その被害が正しく認められるだろうか不明確です。
問題の2つめは、そもそも、問題の行為が発生した時、このような行為が犯罪であったかです。男性に対する性的な接触が刑法上犯罪と見なされたのは最近の法改正によるものです。問題となっている行為の大半は、それ以前の行為です。
問題の3つめは、そもそも時効が成立しているのではないか?ということ。
時効とは、『長い間続いた事実状態に、法律関係(権利・義務)を合わせるための制度』です。出典:https://keiyaku-watch.jp/media/hourei/jikou/#:~:text=%E3%80%8C%E6%99%82%E5%8A%B9%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%20%E9%95%B7%E3%81%84,%E6%A8%A9%E3%82%92%E5%8F%96%E5%BE%97%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

よってジャニーズ事務所サイド(顧問弁護士)としては、不法行為とは認めないが、不愉快な思いをしたことに対して、道義的な謝罪を行い、一律の和解金で問題を終わらせようとしているのではないかと考えられます。

ポイント【2】藤島ジュリー氏の進退
『会見でジュリー氏は「私、藤島ジュリーは特別チームの提言を真摯に受け止め、9月5日をもって経営責任を取り、社長を引責辞任しました」と述べ、後任として東山紀之氏が9月5日に社長に就任したことを明らかにしました。』とNHKは報道しています。
しかし、これは、会社法を知っている者にとっては、全くの事実誤認です。
藤島ジュリー氏は現在も、会社の代表権を持ち、かつ会社経営の最高責任者であることに会社法上は変わりはありません。

こう考えられる理由を説明します。
株式会社は、株式を保有している者が、その会社の所有者になります。
ご存じのとおり、ジャニーズ事務所の株式は非上場で、故ジャニー喜多川氏の親族が、それらの株式(100%))を所有しています。
次に、所有と経営ですが、会社法では、会社の所有と経営は分離されていると考えます。株式の所有者は、株式総会で、自分たちの会社を運営する経営者を選びます。それが、取締役です。選ばれた取締役たちは、取締役会で会社経営に必要な事項を決定し、会社を運営します。そして、会社を運営して得られた利益の一部を配当として、株主に還元します。
その会社運営の責任者が代表取締役です。ですから、藤島ジュリー氏は、今回の事案以前も、そして、今回の記者会見以降も代わらずジャニーズ事務所の経営の代表者であることは変わりありません。
会社法には、「社長」という役職に関する記載がありません。単にその会社が独自に設定した役職名にすぎないからです。

ですから、通常の場合、外部の方から誤解を受けないように【代表取締役社長】とか【代表権がある社長】と呼ぶのが慣例になっています。今回のジャニーズ事務所の社長交代ですが、単に【社長】が交代しただけで、東山氏に代表権が移ったということを明言している訳ではありません。また、喜多川氏と共に【代表権】を有しているかについては、今回の記者会見では、一言も触れられていません。少なくとも、今も会社の代表権を持つ者は【代表取締役】の藤島ジュリー氏であることは間違いないようです。
※本来であれば、会社法上の代表権をだれが持っているかを、東山氏が、代表権がある取締役に正式に就任したか否かを、記者が質問し確認すべきであったと思います。

ポイント【5】性加害への認識があったか
藤島ジュリー氏「当時、確かめなかったのが私の責任」
東山紀之氏「うわさ知っていたが喜多川氏を信じていた」
井ノ原快彦氏「えたいの知れない、触れてはいけない空気」

性加害と性被害は、多くの場合、密室で行われます。第三者の人間は、行為が行われている現場で直接見聞きしなければ、確認はできません。
でも、直接現場を見て確認していないから、それらの事実が存在しないわけではありません。何らかの事実は存在していると当然考えるべきです。特に、性犯罪の被害者が、自分の身に起きた事態を正確に認識し、その被害を声に出して、第三者に伝えることは、かなりハードルの高いことだと考えるべきです。そもそも、被害者の変化に気づき、被害者に寄り添おうという姿勢があれば、自ずと真実は、もっと早い時期に明るみなったと思います。
多感な時期に、合宿所で寝食を共にしていれば、自然と気づくのではないでしょうか?
しかし、実際は、だれも声をあげなかった。

見たくないものは、見ようとはしない。みたいものだけを創造し、ファンに提供する。これは、まさにジャニー喜多川氏が目指したショービジネスではないでしょうか? これがまさに、ジャニー喜多川氏が目指した、ショービジネスだったからでしょう。

だから、【解体的な出直し】が必要になると思います。
この事務所で、最も成功したアイドルタレントは知っています。
だから、会見後すぐにSNSで意見を発表しました。

Show must go on!   by 木村 拓哉

さあ、ジャニーズ事務所

「解体的出直し」Fake Show must go on!


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