見出し画像

お勧めの塾は?

「お勧めの塾は?」
長年教員をしているためか、教育関係者以外の知り合いから『塾選び』について問われることがある。

 質問される方は、「全国展開の○○塾は合格実績は良いが自分の子どもがついて行けるか心配だ?」とか、「地元の○○塾は少人数で、手厚い指導の様だが、学習が十分高いレベルまで達することができるのか?」等
まるで、ベストの塾が存在して、それを選ぶためのポイントを知りたいかのような質問をたびたびされる。

 でも、その質問の度に、いつもこう答えることにしている。
「お住まいの地域で、ある程度の実績と、通わせている保護者の信頼がある塾であれば、基本的にどこを選んでも構いません。塾の方針やレベルは、行く選びの際に重視すべき、重要な要素ではないからです。
 最も重要で、親御さんが注意して見なければならないことは、入った塾(体験入塾を含む)で、自分の子どもが、最初にどのようなお子さんと仲良くなったかです。
「目標をしっかりともって一生懸命努力しているお子さん」
それとも、
「塾が始まる前にコンビニでお菓子を買い食いし、塾が終わるとゲームセンターなどに立ち寄り遊んで帰るお子さん」でしょうか?
 子どもは、特に小学生は、友だちの影響を大きく受けます。低年齢になれば、なるほどその傾向が顕著です。真面目に勉強に取り組む子と仲良くなれば、自然と学習に向かい、いい意味でのライバルとなるでしょう。
 一方で、学びに集中できない子どもと最初に仲良くなれば、コンビニの使い方やゲーセンでの裏技に精通するようになるでしょう。
 予備校通いの日々でも、授業を受けずに、パチンコ屋、ゲーセン、喫茶店で長時間を過ごすうちに、予備校から足が遠くなり、姿を見せなくなった輩を多く知っています。
 塾選びで最も大切なことは、塾に入って勉強するようになるかです。子どもの学ぶ意欲が高まるかです。いわゆる「やる気スイッチが入るか、否かです。」そして、そのやる気に一番影響を与えるのが、塾で最初に知り合う友だちなんです。
 塾の先生方の教え方やカリキュラムも大切ですが、お子さんが自分で学ぶ意欲を持つことができるかどうかが、一番大切です。塾に通っている生徒さんの背景は様々です。当然、勉強に対する姿勢も異なっています。塾通いの良いモデルとなる友だちと出会えることが最も大切ですよ。」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?