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空気の研究 山本七平

「空気」や「多数決原理」、そして「情報の隠蔽体質」など、日本社会における特有の文化や組織の慣習について深く掘り下げています。主なポイントを挙げると、

1. 空気と同調圧力:空気は絶対的支配構造を作り、同調圧力を持つ。特定の前提に従わない者には攻撃や圧力がかかり、「抗空気罪」が発生する。

2. 二重基準:日本社会では論理的判断と空気的判断という二重基準で生きており、議論においても空気が大きな役割を果たしている。

3. 情況倫理:日本社会の倫理基準は、情況倫理が影響しやすく、個人の倫理基準が集団に取り込まれることがある。

4. 感情移入の絶対化:感情移入が極端に行われ、情報の隠蔽体質が存在する。リスクを軽く考えさせる文化が問題となっている。

5. 多数決原理の健全な活用:多数決原理を有効にするためには、議論においてプラス・マイナスの両側面を論じる時間を設け、多数決が通っても指摘を受けたマイナス部分に対策を行う必要がある。

6. 日本人の視野拡大:日本人は日本以外を知らないと、客観的な視点が難しくなり、比較検討しなければならない。海外の事例を参考にし、共通点や相違点を理解することが重要。

「超」入門 空気の研究 日本人の思考と行動を支配する27の見えない圧力

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