アップデートで思い込み打破
最近話題の日曜劇場「VIVANT」。
毎回、ハラハラ、ドキドキの展開で放送を楽しみにしている一人です。
話が進むにつれて、人間関係も複雑になり、あるいは、仲間なのか裏切りものなのか、いろいろと入れ替わりもあって、目が離せません。
モンゴルでの撮影も多かったようで、現地ならではのものもたくさんありました。
話の内容とは全然違いますが、ショックだったことは、現地の様子が自分のイメージと全く違っていたことでした。
それこそ、小・中学校の社会科で学習した内容で止まっていたので、モンゴルと言えばいまだに遊牧生活をしていると思い込んでいました(笑)。
ウランバートルなど、ビルが建ち並び、都市化しているとは思ってもみませんでした。知識がアップデートされず、とまっていたことを実感しました。
たぶん、知識がアップデートされないと、いろんな「思い込み」だけで世の中の事を見てしまうのだろうなあと思っていたところ、次の本に出会いました。
「FACTFULNESS」(ファクトフルネス)ハンス・ロスリング他著」。です。世界的なベストセラーになっている本です。ポイントは次の通りです。
・「ファクトフルネス」は造語で、意味は「事実をもとに正しく世界を理解する」。
・多くの人は事実に基づいて判断していない。世界に対して誤った認識を持っている。(成人するまでに身に付けた知識からアップデートされていないものが多い)。
・誤った認識を持ってしまうのは、「ネガティブ本能」「過大視本能」「犯人捜し本能」・・・など10の思い込み(本能)があるから。
・本能が好むドラマチックな世界の見方によって、正確に事実を認識できなくする。
この本で紹介されているデータを見ると、「世界は良い方へ向かっている」「着実に進歩?成長している」といえます(ただし、この本への批判でもあるように「何をもってよくなっているか」は、人の価値観によって意見が分かれてきますが)。
コロナウイルス、ワクチン接種、現在の世界情勢。
「都合のいい事実だけを切り取って主張されている」フェイクニュースや陰謀論がはやるのも、「自分がそう信じたい」という思い込みがもとにあってのこと。
また、「エコチェンバー現象」(SNS等において、価値観の似た者同士で交流し、共感しあうことにより、特定の意見や思想が増幅されて影響力をもつこと)という言葉もあるように、「思い込み」や一方的な情報によって正しい認識、判断ができなくなっていないか、冷静にみていかなくてはと思いました。
時代や世界はどんどんと変わるのに、自分の知識は昔のまま、思い込みによって見え方が180度変わってしまうことを「VIVANT」を見ていて痛感しました。
さらに、そんな「更新されないままの自分」が、玉石混淆の情報に触れた時、正しく選択できるものなのかと考えさせられました。
知識は力なり。
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです