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ゆっくり進歩しことは ニュースになりにくい 

うつ病患者の増加を肌感覚で実感されている精神科医の樺沢紫苑さん。
診療だけでは、対応しきれないことを憂慮して、日常生活でできる予防行動などを数々の著書で紹介されています。

その中の一つに「ニュースを見すぎない」を挙げています。

理由は「基本的にネガティブな内容が多いから」。
ニュースを見続けるだけで、気付かないうちに、かなり気分が落ち込んでいるそうです。
また、ニュースはある意味、マスコミ関係者によって「加工」された内容になります。
意図的かどうかを別にしても、伝え方に「偏り」が出ます。

どんな話題を取りあげるか(とりあげないか)、どちらの話題を先に伝えるかなどでも、ある種の「メッセージ」として伝わるものがあります。

本当に情報収集が必要であれば、「自分から一次情報を取りに行く」ことが肝心と指摘されています。

キャンプに出かけ、せっかく行くのならと、2泊3日が基本で、多い時は5泊6日のキャンプ生活に挑戦したこともありました。
キャンプ生活中は、新聞やテレビに触れることはありません。スマホ(携帯電話)も、充電が切れることを考慮して、ネット検索やニュースを見ることもまずありませんでした。
約3日間ニュースに触れなくても困ることはありませんでした。
むしろ、頭はすっきり。心が充実したというか、リフレッシュしたというか、「世界が明るく、クリアに見えた」気がしました。
逆に、普段、ニュースを追いかけていた自分は何だったのか?いろいろと考えさせられました。
    
ゆっくりと進歩したことは、ニュースになりにくい」
 
どちらかというと、「正しい情報」は常識(当たり前とされること)がほとんどなので、驚きが少ないことが多いです。
嘘の方がドラマチックで、思いもよらない内容で「目に留まる」分、深く遠くに伝わりやすいです。
ネット、SNSなどのフェイクニュースの伝わり方を見ればよく分かります。気を付けないとその内容にとびついてしまいます。

繰り返し大きく報道されることに踊らされず、こつこつと「平凡」なことを「非凡」になるまで繰り返す、続けていく。
当たり前の生活、何気ない生活の良さに気づく。
それもまた、世界を正しく見る秘訣なのかもしれません。

そして「目の前の現実から世界を見る練習」をすることにつながるのではないか、とも思いました。
 

皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです

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