克服人工呼吸器

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克服!人工呼吸器(7)

器械的人工呼吸 Stage1 ■ 器械的「マウスツーマウス」(3) ~ スピード   ところで、先ほどの1回換気量500mlという量を呼吸器はどうやって作り出すのでしょうか? まさか、一回一回大きな注射器のようなもので量って押し込むわけにも行きませんし、そんなものどこにもついていませんよね。 これは、ガスの流れるスピードをコンピュータで制御して作り出しているのです。 ここで、問題です。( ̄ー ̄)にやりっ 吸気時間1秒で、一回換気量500mlを送り出すときの、ガスのスピード

    • 克服!人工呼吸器(6)

      器械的人工呼吸 Stage1 ■ 器械的「マウスツーマウス」(2) ~ どれぐらい?   次に、いったいどれぐらい吹き込めばいいのでしょう。 「マウスツーマウス」の場合は、患者さんの胸の上がり具合を見て決めたり、 吹き込む人の肺活量で決まってしまいますが、器械には"目"がありません。(^ ^; だから、「1回にどれぐらい吹き込んで♪」っていうのも命令しなくてはいけません。 どれぐらい、っていうのを決めるにはにはふたつの方法があります。 ひとつは、1回○○mlずつ、と量を

      • 克服!人工呼吸器(5)

        器械的人工呼吸 Stage1 ■ 器械的「マウスツーマウス」(1) ~ 時間のわりふり また「マウスツーマウス」に戻りましょう。 患者さんに息を吹き込んで、口を離し、またしばらくして息を吹き込みます。 実際行う時はあまり意識をしませんが、めちゃくちゃ早くやったり、のんびりやったりしませんね。 ある一定のリズムでやっているはずです。 このリズムを器械に覚えてもらうには、具体的にどういうことを命令すればいいのでしょうか? そう、時間をわりふってあげるのです。 「○秒入れて

        • 克服!人工呼吸器(4)

          器械的人工呼吸 Stage1 ■ 人工呼吸器のしくみ 人工呼吸器って言うからには、呼吸を人工的に行うわけですが、その最も基本となるのは看護学生時代にも一度は経験した「マウスツーマウス」です。 最初にこの「マウスツーマウス」で器械的人工呼吸を学びましょう。 ちょっと「マウスツーマウス」の光景を思い出してみてください。 鼻をつまんで、大きく息を吹き込んで、口を放しますね。 その繰り返しです。 決して吸ったりはしません。(笑) 吹き込んだ空気は肺の弾力によって自然に出てくるから

        克服!人工呼吸器(7)

          克服!人工呼吸器(3)

          器械的人工呼吸 Stage1 ■ さぁがんばろう♪ 人工呼吸器・・・苦手ですか? わけわかりませんか? 最初は、テレビの影響などで「生命維持装置」なんてイメージが強くて、とても近づきがたいものです。 実際、呼吸器をつけている患者さんは決して軽症ではありません。 でも、 いずれはこの器械から離れて元気になるための一時的な道具として使うことが多いのです。 呼吸器は所詮、道具に過ぎません。 恐がる必要はないけど、過信してもいけないのです。 実は結構シンプルなんですが、基本を

          克服!人工呼吸器(3)

          克服!人工呼吸器(2)

          ■■ はじめに必ずお読みください・・・ ■■   このサイトは私が今まで学習してきた内容をまとめたものであり、施設や文献によっては内容が異なる部分があるかもしれません。 いや、むしろ古い表現や考え方が多いかもしれません。 看護師1年生でも理解しやすいように、あえて表現方法を変えたり、省略して話を進めている部分もあります。 多くの解説本を片手に読み物程度に読んでもらえたらいいな、と思います。 医療業界は似ている部分もあるし、全く違う部分もある不思議な業界です。施設によっ

          克服!人工呼吸器(2)

          克服!人工呼吸器(1)

          目次 はじめに 器械的人工呼吸 Stage1  □ さぁがんばろう♪  □ 人工呼吸器のしくみ  □ 時間のわりふり  □ どれぐらい?  □ スピード  □ 酸素  □ とりあえず、まとめ  □ モードの話 Stage2  □ 二人三脚 ~ トリガー  □ まきとり ~ PEEP  □ 陽圧って何だ?  □ 圧を変化させるもの  □ 従圧式換気⇔PCV Stage3  □ いろいろな曲線  □ 換気パターン&EIP  □ モードとその表現の違い  □ モード Ass

          克服!人工呼吸器(1)

          克服!人工呼吸器(0)

          22年ぶりのこんにちは 2001年に「克服!人工呼吸器」というWebサイトを作りました。 もう22年も前の話です。 当時私は集中治療室で勤務する一看護師でしたが、毎年(あるいは数ヶ月おきに)課せられる人工呼吸器の指導がとても負担でした。 同じことを何度も説明する、でもなかなか理解してもらえない。 ある日、ある人にそのことを愚痴ったら「それは教え方が悪いのだ」と一刀両断され、しばらく放心状態になりました。 こんなに一生懸命教えているのに? 私が悪いの? 頭にカッと血が

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