座り習慣はNG!

みなさんはどのような仕事をされていますか?私の職業は理学療法士でリハビリテーションを行うことが主な業務ですが、日々の診療記録や書類作成といったパソコン作業も業務に含まれています。一度パソコンの前に座ると、長い時間座りっぱなしで作業することがありますが、これは健康にとってはあまり良くないことです。ある研究では、座っている時間が長いほど心臓病などの重病を抱えるリスクが高いというデータが報告されています。

企業によっては立ったままデスクワークが行えるよう環境を整えているところもあるようですが、そういった環境にない職場では、一工程ごとにいったん立ち上がって屈伸運動をするなど、座りっぱなしでの作業を行わないように意識する必要があります。最初は周りの目が気になるかもしれませんが、一度習慣化すれば周りの目も慣れてくるでしょうし、それに便乗する人が増えてくれれば百人力です。

職場だけでなく、自宅での過ごし方も重要です。テレビを見ていると、気が付いたら一時間座っているなんでことはよくあることです。映画や二時間ドラマを見ようものなら二時間座りっぱなしです。気分転換にテレビを見ることはいいと思いますが、気分がよくなっても体が弱ってはあまり意味がないと思います。なので、テレビを見ているのであればCMごとに立ち上がって体を動かす(録画している番組を見るのであればCMスキップは使わない)、Youtubeを見ているのであれば広告が流れている間に体を動かすなど、合間の時間をうまく活用してみてください。

長時間座っていることの弊害はほかにも、体が硬くなることで腰痛の原因になることです。椅子に座っている姿勢は、骨盤が後ろに傾いて、膝が曲がった姿勢となるため、ハムストリングスと呼ばれる太ももの裏側の筋肉が縮んだ状態となります。この状態が長時間となると、筋肉は徐々に伸びにくくなります。若いうちは少し腰が痛む程度ですんでいても、年を重ねると背中が曲がったり、膝が伸びにくくなるなど弊害は大きくなっていきます。その頃に慌てて筋肉を伸ばし始めてもなかなか改善しません。

普段から座り癖をなくすことで予防できるので、是非意識して実践してみてください。

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