圧倒的少数派◆自転車ヘルメット着用の努力義務化に大賛成〜原付き乗りの立場で

田中弥三郎と申します。ギリ昭和、ゆとり第一世代の男です。
鍼灸マッサージ師として働いています。原付きバイクで患者さん宅や施設を訪問しています。
日々の中で気付いたことや参考になったようなことを発信して、私も誰かのお役に立てたらと思っています。


今回は思うところありまして、

自転車ヘルメットの着用努力義務化に大賛成〜原付き乗りの立場で

です。


はじめに

私は原付き乗りですが、10年ほど前は趣味でミニベロロードに乗っていました。もちろんヘルメットも着けていました。ですので、自転車乗りの立場や気持ちも分かるつもりです。

この記事を書くにあたって、noteを読み漁りました。するとやはり、色んな意見がありました。
皆さんの意見を読んで、自分の思ってたことが少し変化したところもありました。
ブラッシュアップと言っていいのかな?
ヘルメット着用には基本的に賛成で変わらないのですが、「努力義務」ということについては大きく意識が変わりました。
努力義務については締めの部分で述べたいと思います。


ヘルメットの必要性〜原付き乗りの立場で

ヘルメットの必要性に関してのデータは、さんざん色々なところで述べられているので割愛させてもらいます。
平たく言えば自転車の事故で命に関わるのは、頭部である。頭部をしっかり守れば、生存確率は大きく上がるということですね。
ただ、脊髄損傷などの形で後遺症が残ることも珍しくないということは付け加えておきます。

でもこれは、自転車乗りの立場なんですよね。原付き乗りの立場で言わせてもらえば、無茶な運転の自転車乗りの目立つこと。ホントに危ないし迷惑な自転車乗りがいるんです。で、そういうのに限ってヘルメットも手袋もしてないんですよ。

そんなのにこっちが巻き込まれた場合。
夏でも長袖+手袋+フルフェイスヘルメットの私はほぼ無傷か軽症でしょう。
かたやノーヘル暴走自転車は、重傷かそれ以上のことになるでしょうね。
断定はできないけど、そうなることが容易に想像できます。

ノーヘル暴走自転車が勝手にケガしようが死のうが、私にとっちゃ「知らんがな、勝手にせえ。」です。だけど警察さんが来て事故の経緯をとかいう話になったときに、本人が生きてるか死んでるかは大きな問題です。ヘルメット付けてりゃ防げたかもしれないのに。知らんがな。

ちゃんとガチ装備のロード乗りさんたちは、マナーのいい人多いと思いますがね。 


保険会社の立場で〜自転車保険の義務化について

ヘルメットの努力義務化と聞いて1番に思ったのは、自転車保険のことです。自治体によってバラつきがあるようですが、大阪府では平成28年7月に自転車保険の加入が義務化されています。

保険会社の立場で考えたら、ヘルメットの有無は大問題です。でも自動車のシートベルトやバイクのヘルメットのように義務化されてなければ交渉はややこしくなります。
たとえ努力義務という曖昧な表現であろうと、国が一定の方向性を示したことの意味は大きいでしょう。保険会社からすれば、ヘルメット着けてたら防げたケガには保険出してられないですよね。

義務と権利はワンセットです。義務を果たして、権利を得るんです。努力する義務を怠ったのなら、権利はあるのでしょうか?


努力義務という言葉について

努力義務という言葉に違和感を覚える方が多いようです。確かに分かりにくいと思います。
でも、言葉通りですよ。
努力する義務だけど、罰則なし。
それ以上の意味はないんでしょう。
それがちょうどいいんじゃないかと思うのです。

原付き乗りの立場でも、保険会社の立場でも、義務化はメリットしかないことです。努力義務という曖昧な形であろうと、方向性が決まりました。
一方、自転車乗りの立場では、ヘルメット着用はデメリットのほうが多いのでしょう。着用率を見れば分かります。
着用させたい立場と、着用したくない立場です。それをどちらかに押し切ることは難しい。
じゃあその折衷案として、努力義務でイイんじゃない?ってことだと思うんです。

努力義務という形でもおそらく、保険会社の懸念はある程度払拭されると思います。
努力義務という形であれば、ヘルメットをかぶりたくない自転車乗りの立場はある程度守られます。
どうでしょうか?じゅうぶんじゃないですか?

いずれ努力義務でなく、義務化されるのであろうと推察する意見もあります。でも、義務化して何かメリットはありますか?
確かに死亡事故は減るんでしょう。でもゼロにはなりません。ヘルメット着けてても、ダメな時はダメです。
そしていま現在、多くの人がヘルメットをかぶりたくないんです。私はヘルメット持ってましたが、街チャリではかぶりませんでした。
義務化されても、よほど厳しく罰則を課さないことには着用率は上がらないでしょう。現実的にそんなこと出来るんでしょうか?
市民の反発は避けられません。
そこまでする意味はあるんでしょうか?


努力義務って、イイんじゃない?

努力義務という言葉に戸惑うのも分かります。私も、意味ないんじゃないかと疑いました。それはヘルメット着用率を上げるという目的であれば、確かに効果は薄いでしょう。
だけど、努力義務で必要十分だと思うんです。ヘルメット着用率を上げたいとも思えないんです。実際、私が自転車乗りならイヤです。
義務化になったら、面倒くさいですよ。
本気で着用率を上げるなら義務化せねばというのはごもっともですが、イヤじゃないですか?

努力義務くらいがいいじゃないですか。努力義務になって、困ってる人はいますか?私はいないと思います。だって、お互いにそのままでいいんですもん。
かぶりたい人はかぶるし、かぶりたくない人はかぶらない。
事故になって保険会社が入るときは、ヘルメット着用義務があったので……と言える。

それぞれの立場のちょうどいい落とし所だと思います。

ある意味で、
「国としてはヘルメットどっちにしても自由だけど、自己責任でお願いします」
って言われてる気もするんですがね。
まぁ、自由には責任がワンセットですからね。

はっきり言わないで、国は責任逃れをしてるという意見もありましたけど、責任は自分で持つものです。
大人なんですから。

曖昧なくらいで、いいじゃないですか。それぞれの都合のいいように解釈する自由があるんですよ。

私は、自転車のヘルメット着用努力義務化に賛成です。

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