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破産ってそんなにデメリットがあるの?


破産に無条件に悪いイメージ持ってませんか?

よく借金をしている方が「破産だけはしたくないんです」と言われることがあります。
ただ、実際には破産というものにブラックなイメージが先行しすぎていて、実際どのようなものかを理解されていないケースもあります。

破産は、生活を立て直すための制度!

 まず、端的に破産の制度を言い表すならば「もう一度生活を最初から立て直すための制度」といいかえることができます。
事例を一つ挙げましょう。

例を見てみましょう

収入(手取り)         17万円
家賃               5万円
光熱費・通信費・その他生活費   3万円
食費               2万円

借金           合計約500万円 

このようなケースでは、返済に充てられるお金は月々7万円以下です。仮に5万円近くを返済に充てたとしても、利息もありますから完済するのに10年近くあるいはそれ以上かかるかもしれません。そうすると、このまったく余裕のない生活の中で、なにかしらのアクシデントに見舞われて、収入が途絶えたかあるいは減少したとなった場合はどうでしょうか。
ここで「もう人生終わりだ」と考えてしまう方がおられるのが現実です。

破産に対してのイメージ変わりませんか?

しかし、法律では、このような返済不能の状態に陥ったケースで「これまでの自分の生活を反省し、もう一度しっかり生活を立て直すつもりがあるのなら借金をゼロにします」と法律が言っているのです。
それが「自己破産制度」です。

 今回の記事の中では、細かい規定は割愛しますが、生活を立て直すための制度ですから、最低限の財産以外は売却して返済に充てることにはなりますが、例えば、不動産もなく、自動車もなく、預貯金もほとんどなく、その他の換金できる財産もなく手元に数万円があるだけというようなケースでは何も売却することはありません。失わずに借金がゼロになるのが自己破産手続きです。よく家財道具など一式を失って住む場所もなくなるといったイメージもあるようですがそんなことはありません。

でもさすがにデメリットもあります

 では、まったくデメリットがないのかというと、そうでもありませんので、ここで説明しておきます。

≪自己破産のデメリット≫
①5年~10年程度、新たな借り入れやローンでの買い物ができなくなる。
⇒新しいクレジットカードを作ることもできなくなります。
ただし、苦しい状態で返済を続けていても、滞納があれば信用情報機関に事故情報(俗にいうブラックリスト)として登録されるので、以後クレジットカードを作ったり、ローンでの買い物はできません。

②官報に住所・氏名が掲載される。
⇒「官報」とは、国の新聞のようなものです。一般の方で官報を購読している例は非常にまれですので、これはデメリットとは言えないかもしれません。

③自己破産手続き終了までは就けない職業がある
⇒自己破産の申し立てから、破産が決定し免責(借金が免除されること)が確定するまでは数カ月かかります。この期間、一定の職業に就くことができません。例えば、弁護士・税理士・司法書士などの士業や警備員、保険の募集人などが挙げられています。
ここは、何年もの間ということではありませんので、手続きの間は配属転換をお願いするなどのようなケースもあります。

困っているなら使ってみてもいい制度かもしれません

特に換価できるような財産がない場合には、大きなデメリットというのはこのぐらいといえます。つまり、あたかも人権を奪われるようなイメージをお持ちで、頑なに自己破産を避けたいという方もおられますが、もう一度人生をやり直すというお気持ちがおありであれば、裁判所を通して借金を免除してもらってやり直してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、弁護士費用や司法書士費用がすぐに準備できない場合には「法テラス(日本司法支援センター)」に連絡して相談されてもよいと思います。

保証人がいる場合はお気を付けください

※なお、借金に保証人が付いている場合には、自己破産すると保証人に全額返済義務がありますので、必ず保証人にはお話しておきましょう。

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